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 さとう院長 の個人ブログページです。

 日頃から感じていることや医療に対する考えなどを、ゆったり綴って参ります。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 さとう小児科 院長  佐藤 潤一郎

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社会に求められている力

2016年06月01日

日本の産業は、以前は農林漁業中心でしたが、現在はサービス業を中心とする第三次産業が増えています。

農業や漁業に比べ、サービス業では高いコミュニケーション能力が求められます。

生産の現場では機械が多く使われ、機械を考えて使いこなす能力が求められます。

もちろん、就労となれば自分勝手な行動はできず、我慢することも必要です。

 

一方で、現代社会は、少子化・核(小)家族化の影響で、家庭の中でコミュニケーションをとる機会、他人のことを考える機会が減っています。

物も豊かとなり、我慢をする機会、十分考えて物を獲得する機会も減っています。

インターネットやSNSによるやりとりが多くなり、直接コミュニケーションがとれなくても人と繋がれます。

遊びもテレビゲームが中心となり、体をぶつけ合ったり、直接言葉で言い合ったりする機会、よく考えて判断する機会が減っています。

 

皆さんのお家では子どもたちとどのように接していますか?

このような時代だからこそ、普段のお家でのコミュニケーション、家族のコミュニケーションが大切ではないでしょうか。          

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 院長の言葉

宮崎市の乳幼児医療費助成制度について

2016年05月01日

乳幼児の医療費の助成を受けるためには、

乳幼児医療費受給資格証』の交付を受ける必要があります。

 手続きは、宮崎市役所子ども課にてすることができます。

【お問い合わせ先】 宮崎市役所子ども課 Tel.0985-42-7965

 

【 対 象 】

宮崎市に住所があり、健康保険に加入している 小学校入学前までの乳幼児(6歳になった最初の3月31日まで)

 

受診時 ◎ 月初めに1度は必ず医療機関窓口で『健康保険証』と『乳幼児受給者資格証』を提示して下さい。

 支払い ◎ 保険診療分に対する各病院や調剤薬局でのお支払いは無料になります。

 ※生活保護、その他法令等により医療費の 全額支給を受けている方は対象外です。

 

【 注 意 】

保険診療外分は助成されませんので、別途お支払が必要です。

◆自費の予防接種

◆診断料の文書料

◆薬の容器代など

 

 

【 その他届け出が必要な場合 】

  • ・健康保険証が変更になった時
  • ・住所や氏名が変更になった時
  • ・受給資格証を破損または紛失した時

宮崎市役所子ども課 にて変更が必要に なります。

 

宮崎県外の医療機関で受診した場合、
または宮崎県内の医療機関に「受給資格証」を提示しないで受診した場合

 

宮崎市役所子ども課または総合市役所福祉課にある「医療費助成申請書」に領収書を添付し、同課へ提出します。

後日、指定された口座へ振り込まれます。

又は受診された医療機関で後日「受給者資格証」を提示の上、「医療費助成申請書」を提出することもできます。

 

★受付からのお願い★

保険証や住所が変更になった場合は、受付に声をかけて下さい。

 

※宮崎市乳幼児医療費助成制度のしおり参照

作成者:小児科スタッフ

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タグ: 乳幼児医療助成

歯について考える

歯について考える
~「白米は健康寿命を縮める」を読んで~

 

光文社新書から出版された花田信弘著(上記)を読みました。

細菌学の進歩で虫歯や歯周病と疾患(心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、がん、認知症、リウマチなど)との関連性について解説されています。

虫歯や歯周病を引き起こす菌は三大栄養素のうち炭水化物(糖質+食物繊維)のみを利用し増殖します。

筆者は、「稲作が広まるにつれて虫歯の数も増えた」「チンパンジーには虫歯がない」という例をあげ、糖質過多による歯への影響やそれに引き起こされる合併症について言及しています。

人類の歴史は飢餓との歴史でした。

小麦や米を安定して配給できるようになり人類ははじめて飢餓から解放されたといっても過言ではありません。

一方で、はじめて遭遇する糖質過多の時代に果たして人の体は適応できているでしょうか?

本文で『栄養学的な見地から糖質を控えることの必要性を訴える方も増えていますが、歯科的な見地からも「主食」や糖質への考え方を大きく見直していかなくてはいけない時期に来ているようです。』とありますが、私もこの意見を尊重します。

 

現状を振り返り、『バランスの良い食事とは何か?』今一度、再検討する時期に来ているのではないでしょうか。

作成者:さとう院長

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タグ: 子どもの健康

麻しん風しん混合予防接種のお知らせ

2016年04月01日

平成22年4月2日~平成23年4月1日生まれ(小学校就学前の1年間)の子どもたちの、麻しん風しん混合ワクチン接種が、平成28年4月1日から始まります。

 

【 第1期 】 生後12ヵ月~生後24ヵ月に至るまでの間にある者

【 第2期 】 5歳以上7歳未満の者で、小学校就学前の1年間 (次年度小学校に入学する者)

※第2期は小学校入学前の3月31日までに接種しましょう。
 それを過ぎると公費負担を受けることが出来ず、費用は自己負担となります。

 

 

なぜ2回接種が必要なのでしょうか?

麻しん風しんワクチンを2回接種することには、以下の3つの意義があります。

  1.  1回の接種で免疫がつかなかった方たち(数パーセント存在)に免疫を与えるため
  2.  1回の接種で免疫がついたにもかかわらず、その後の時間の経過とともにその免疫が減衰した方に 再び刺激を与え、免疫を頑固なものにするため
  3.  1回目に接種しそびれた方にもう一度接種のチャンスを与えるため

 

  

麻しん

麻しんは麻疹ウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。

感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染でその感染力は非常に強いと言われています。

高い熱、全身の発疹が特徴で、肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。

死亡する割合も、先進国であっても1000人に1人と言われています。麻疹は非常に怖い病気です。

 

 風しん

風しんは風しんウイルスが引き起こす感染症の1つです。

感染すると発熱、全身の発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。

妊娠初期の妊婦が感染すると出生児が心疾患、難聴、白内障など「先天性風しん症候群」を発症する可能性があります。

男女ともがワクチンを受けて、風しんの流行を抑制し、女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが重要です。

 

 

麻しん風しん混合ワクチンを受けましょう!

1歳の誕生日を 迎えたら早目に!

就学前にも 忘れずに!

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 予防接種

子どもの風邪

小児科の外来で一番受診の多い疾患は、『かぜ』です。

日本は世界一医療アクセスが良く、風邪症状があると早目に病院を受診することが出来ます。

その為、風邪の初期から内服することが出来るため、“薬を早く飲んだ方が早く治る”と考える親御さんもいるようです。

 

診察時に、「熱を下げる薬」「鼻水を止める薬」「咳を止める薬」を希望されることがあります。

しかし、風邪に伴うこれらの症状は感染に対する防御反応であり重要な意味があります。

例えば、風邪の発熱は微生物の増殖を抑えます。

鼻水は鼻粘膜からウイルスを、咳は気道の痰などの異物を排除するためにでます。

 

症状を止めることだけにとらわれず、感染に対する生体防御反応を理解しながらホームケアを行うことが症状の軽減に繋がるのではないでしょうか。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 感染症

こどもの糖尿病と肥満に注意

2016年03月01日

いよいよ、3月に入り春はもうそこまでやってきています。

こども達にとってこの季節は、卒業式や入学式といった節目の行事があり、新たな決意を胸に更なる飛躍を誓う時期かと思います。  

 

さて近年、大人に多い2型糖尿病の若年発症の増加が問題となっています。

小児糖尿病の約20%が2型であり、日本で年間200~250人が新たに小児の2型糖尿病と診断されています。

 

こどもの2型糖尿病の70~80%は肥満を伴っていますが、地域別でみますと都会よりも地方の方に有病率が高く、その原因としては運動不足(都会は電車の乗り換えなど歩く機会が多いが、地方ほどクルマ社会)、食生活(野菜嫌い、地域特性)などが考えられます。

宮崎の子どもたちの肥満率は全国平均よりも高いです。

 

日頃よりたくさん外遊びをし、宮崎のおいしい野菜やお肉をたくさん食べ、心身ともに健康な大人になって欲しいです。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもの健康