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 さとう院長 の個人ブログページです。

 日頃から感じていることや医療に対する考えなどを、ゆったり綴って参ります。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 さとう小児科 院長  佐藤 潤一郎

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蚊が媒介する感染症について

2015年08月04日

近年、輸送手段の発達や地球温暖化のため、感染症流行地域から我が国へ人や物資等を介した病原体の侵入が懸念されていました。

そんな中、昨年の夏、東京の代々木公園でデング熱に感染した方が多数報告さたことは皆さんの記憶にも新しいところでしょう。

これは、温暖化の影響で感染症を媒介する蚊の生息域が拡大し、いよいよわが国でも本腰を入れた蚊への対応は迫られていることを示唆された事例と考えます。

 

デング熱は、蚊で媒介される感染症の代表的な疾患です。

私たちの住環境に住む「蚊」は、多くの感染症に関与します。

特にマラリアは現在でも世界中で年間約2〜3億人が感染をし、約75〜80万人が死亡しています。

 

デング熱・マラリア以外の蚊媒介感染症にはウェストナイル熱、チクングニア熱、日本脳炎があります。

蚊で媒介される感染症の対策は、

①蚊を繁殖させないこと
②蚊に吸血されないこと につきます。

蚊の幼虫は、ちょっとした水たまりでも棲息可能なので、空き缶やペットボトル、廃タイヤなどの水は廃棄しましょう。

蚊の成虫から吸血されにくくするために皮膚の露出を避け、肌の露出部分には忌避剤(虫よけ)を利用しましょう。

作成者:さとう院長

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タグ: 感染症

夏休みの生活

2015年07月02日

今年も早いもので半年が過ぎ、いよいよ後半の半年が始まります。

子どもたちには7月下旬から楽しみな夏休みが始まりますが、毎年、夏休み明けから継続した体調不良を訴える子がいます。

 

夏休みは、学校がないため子どもたちは自分の時間を自由に使うことができますが、次の日、学校がないからといって連日、夜ふかしをしていいわけではありません。

夜ふかしを続けると、慢性的な時差ぼけ状態になり、そのような状態で新学期を迎えると持続した体調不良を訴えることになります。

 

夏休みを楽しく元気に過ごすためにも規則正しい生活が必要です。

特に朝はいつもと同じ時間に起床し、朝ごはんをしっかり食べることが体の活動にとって大切です。

 

皆さんの子どもさんが楽しく元気で夏休みを過ごすことを祈ってます。

 

作成者:さとう院長

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タグ: 生活習慣

大阪都構想住民投票について思うこと

2015年06月06日

5月17日、大阪市で大阪都構想の是非を問う住民投票が行われました。
結果は、反対が多数を占め否決されましたが、皆さんはどのように感じられましたか?


投票率が66.8%と高かった事から結果は静粛に受け止めるべきですが、私が今回の住民投票で最も関心があったのは、世代別の投票率です。

というのも、今回の住民投票の事前調査では、50歳代以下では賛成が多く、60歳以上では反対が多いと予想されたからです。

したがって、60歳以上の投票率がそれ以下の世代を上回り否決されたと考えます。

この結果で、「若者の意見が通らない」と悲観する論調の報道が散見されますが、若年者の投票率が年配の方の投票率より低いことによっていかに若年者が損しているか、そのことに気づいていない若年者に私は悲観します。

 

詳しくは諸書に譲りますが、世代間の不均衡(受益格差)は世代間の投票率と大きく関連があり、投票率の低い若年層ほど財政的負担が大きい世の中の仕組みになっているのです。

 

「世に中の現状を打開するためには、若年層の選挙への参加が不可欠」

今回の住民投票でそのことを強く感じました。

作成者:さとう院長

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タグ: 院長の言葉

子どもの感染と免疫

2015年05月06日

新年度が1ヵ月経過しましたが、新しい生活には慣れましたでしょうか?

毎年この時期、新しく集団生活を始めた(保育園・幼稚園へ入学)お子さんが、発熱や感冒症状(咳嗽・鼻汁)、下痢で受診されることが多くなります。

親御さんの中には、「今までこんなことはなかったのに、この子は何か病気でもあるのではないか?」と心配ている方もおられるのではないでしょうか。 


赤ちゃんは母から臍帯を通して供給された抗体によって微生物(ウイルスや細菌)から守られ、あまり風邪に罹患しません。
でも、母親からもらった抗体がなくなってしまう時期(生後10ヵ月頃)からは自分の体で作られた抗体で微生物から自分の体を守らなくてはいけません。


御存知のように、ヒトの体は微生物に感染しないと抗体を獲得することができません。
初めて遭遇した微生物には感染します。

感染を繰り返すことによりヒトは免疫を獲得し、だんだん風邪をひかなくなっていくのです。
中には麻疹や結核、肺炎球菌やインフルエンザ桿菌B型などかかると、大変な感染症でも予防接種によって人為的に免疫をつくることができます。


入園する前、これらのワクチン接種が終わっているか確認して下さい。

作成者:さとう院長

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タグ: ワクチン

新年度に思うこと

2015年04月24日

今年もいよいよ新年度が始まりました。

新しい年度が始まると、まず思い出されるのがクラス替えです。

「今年は誰と一緒になるのだろう?」
そういえば、中学3年の時、亡き友人が登校したばかり僕のところに駆け寄ってきて
「俺と同じクラスだよ。」と言ったことを昨日のことのように覚えています。  

先日、亡父・雄一の中学校時代からの友人お二人にお会いしました。
もちろん、父の話で会話が弾みましたが、父は本当にいい友人をたくさん持ち、おかげで充実した人生を過ごすことができたのだなあと感じました。  

4月は出会いの季節です。

今まで出会ったことのない新しい人達と出会います。
豊かな人生を歩むのに親密な友人は欠かせません。
昔から「友人は自分を映す鏡」と言われます。

子供達にも一生付き合っていける友達を沢山作ってもらいたいですね。

作成者:さとう院長

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タグ: 院長の言葉

豆まきには御注意を

2015年02月01日

2月3日は節分です。

皆さんの御家庭でも鬼に向かって豆まきを行う楽しい計画を立てていること でしょう。

しかし、毎年この日に子どもが気道に豆を詰まらせる事故が全国で多発していることを御存知でしょうか?  
3歳以下のお子さんに大豆やピーナッツは食べさせないと思いますが、実際に気道に豆を詰まらせてくるお子さんは1歳前後が多く、拾い残した豆を拾って口に入れ誤って気道に詰まらせることが多いのです。

小さいお子さんがいる御家庭では蒔いた豆の拾い残しがないよう注意して下さい。

また、豆にかかわらず、子どもが食べ物を口に入れている時に横になったり、飛び跳ねたり、ふざけたりすると食べ物を気道に詰まらせる可能性が高いです。
食事の時はきちんと座って食べさせることを心がけましょう。  

気道にものを詰まらせると大変です。

場合によっては命をなくすこともあります。

福を呼び込む楽しい行事が一転、苦い思い出にならないよう皆さんの御家庭でも十分注意して下さい。

作成者:さとう院長

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タグ: 子どもの健康