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風疹ワクチン接種費用一部助成について

2013年06月07日

 風疹の流行が社会問題になっています。

 現在の流行は、20~40代の男性の罹患が多いです。この世代は、過去のワクチン制度下ではワクチン対象者として漏れていた世代で、実際に抗体保有率が低くなっています。

 ウイルス感染の最大の問題点は、妊娠初期の女性が感染すると胎盤を通して胎児に感染してしまい、先天性風疹症候群(Congenital Rubella Syndrome:CRS)を合併することです。
先天性風疹症候群の赤ちゃんは、生まれもって白内障や心疾患、難聴といった障害をもって生まれてきます。

統計によると、1999年4月から2012年12月までの間に生まれた先天性風疹症候群の赤ちゃんは24名で、2012年に限ると5名生まれています。
しかし、2013年はまだ半年も経っていないのに5名の出生があり、この数は今後も増え続けると予想されます。

 風疹は社会で制圧する感染症です。風疹はワクチンで予防できます。

  6月6日から宮崎市でもMRワクチンを接種する方へワクチン代の一部助成(4000円)が始まりました。
この機会に、抗体価が低い女性だけではなく、妊娠可能な女性の御主人も接種しましょう。

 (詳細は「麻しん風しん混合(MR)ワクチンの任意接種における接種費用の一部助成について」をご参照ください。)

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: お願いワクチン

タイプ: ワクチン

予防接種の同時接種

2013年03月01日

先月は、VPDのお話でしたが、今回は予防接種の同時接種についてのお話です。

日本の赤ちゃんが1歳前に接種する主なワクチンは6~7種類です。
複数回接種するワクチンもありますので、接種回数は15回以上にもなります。
しかも生ワクチン接種後は、4週間あけなければ次のワクチンが接種できません。

そこで有効なのが同時接種なのです。

今でも、お母さん・お父さんから「予防接種の同時接種って大丈夫なのですか?」といった質問を受けます。
確かに、従来の予防接種は1回に1つの予防接種でした。

それに慣れていた方からすると、いきなり「今日は、3本の注射をします。」と言われるとびっくりするかもしれません。

しかし、世界中で同時接種はごく標準的な医療行為で、世界中のあらゆる人種や民族の子ども達に対して、10年以上前から行われていますが、何も問題は起こっていません。
単独接種であっても受ける注射の回数は結局同じです。
接種部位が腫れたり赤くなったりするなどの局所反応や発熱などが増えるのではと心配されることもありますが、トータルでは1 種類ずつ接種するのと同じです。
そのために、自分の子どもに同時接種を受けさせたことのあるほとんどの保護者の方は次回に同時接種を希望されます。

「予防接種の同時接種って大丈夫?」、答えは「Yes!」です。

小さいお子さんを病気から、VPDから守るため、生後2ヵ月から積極的に予防接種を受けましょう。

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: PVD, ワクチン, 予防接種

タイプ: ワクチン