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なぜ「子どもとメディア」なのか?

2024年01月05日

あけましておめでとうございます。

今年も引き続き佐藤小児科をよろしくお願いいたします。

 

当院では、「子どもとメディア」について大きな関心を持っています。

「子どもとメディア」を論じる時に大切にしていることは、「子どもの育ち」には何が必要なのか、あるいは何を優先すべきかということです。

世の中の多くの親御さんは、「子どもには心身共に健康に育ってもらいたい」と願っていると思います。

勿論、我々小児科医もそう願いますし、子どもに関わる職種の皆さんも同じ思いではないでしょうか。

 

「子どもとメディア」の講演会や討論会に参加すると、子どもに関わるそれぞれの立場から「子どもの育ち」が如何に大切かいう議論が多くなされます。

その中には、「規則正い生活」、「睡眠」、「目の発達」、「遊び」・・・など。

 

子どもの育ちに何が必要か、メディアによって子どものどういった育ちが損なわれるのか、健診などを通じて今後もお伝えしていきたいと思います。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもとメディア子どもの健康

肥満の予防

2022年01月01日

最近、コロナの影響もあり食生活の乱れや運動不足からくる子どもの肥満が問題になっています。

年末年始は、とくに家庭で過ごす時間が増え、生活リズムが乱れ、不規則な食生活になりやすく注意が必要です。

子どもの時の肥満は、大人になっても影響し肥満になりやすいといわれています。

また、肥満の状態が続くと子どもでも生活習慣病になる可能性が高くなります。

子どもの時期からしっかり予防対策をとりましょう。

 

【 生活を見直そう! 】

コンビニ、外食を利用することによって炭水化物や脂肪の摂取量が増えています。

それに反して、食物繊維、野菜の摂取不足が目立ちます。

必要なカロリーをバランスよくとり、生活リズムを崩さないよう食生活について考えてみましょう。

 

◎ 1日3食 食べる  

朝ごはんは必ず食べましょう。

決まった時間に食事をする事によって生活のリズムも整えられます。

食事の回数が少ないと太る原因にもなります。

 

◎ よく噛んで ゆっくり食べる  

ゆっくりと噛んで食べることによって満腹中枢を刺激して、食欲を抑えることができます。

 

◎ 家族みんなで食べる

テレビを見ながらのながら食いはやめましょう。

満足感が得られにくくなり、過食ぎみになります。

会話を楽しみながらゆっくり食べましょう。

 

◎ 充分な睡眠

幼児は10時間、学童は9時間、中学生以上は8時間以上の睡眠を確保しましょう

 

◎ メディア時間

テレビ、ゲーム、インターネットは1日60分以内に制限しましょう。

◎ 適度な運動 幼児では体をつかった楽しい遊びの時間を増やすことを意識しましょう。

 

学童期以降は外遊びでよいので1日60分を目標に無理のない範囲で運動を始めましょう。

家族の理解と協力が必要です。

規則正しい生活をみんなで実践することが大切です。

身近で長続き出来ることから始めてみましょう。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもの健康肥満

子どもの生活リズム

2021年03月01日

子どもたちのすこやかな成長には、「早寝・早起き・朝ごはん」をはじめとした規則正しい生活習慣が大切です。

近年、子どもたちの生活習慣の乱れが、学習意欲・体力・気力の低下の要因の一つとして指摘されています。

周囲の大人が子供の生活習慣や睡眠の重要性を理解し、子どもの生活リズムを見直してみましょう。

 

生体時計の1日は25時間なので放っておけば毎日の生活リズムは遅くなり、夜更かし朝寝坊になります。

生活のリズムを整えるのに大切なのは、朝日を浴びる事です。まずは、早寝ではなく早起きから始め、朝ごはんで燃料補給し、昼間は元気に活動させましょう。

疲れれば自然に早寝になります。

 

心と身体を育む基本は『早寝』『早起き』『朝ごはん』

 

◎ 早起き

1日の始まりにしっかりと朝日を浴びると、生体時計を24時間のリズムにリセットできます。

朝、カーテンを開けて光や風を入れましょう。

室内にいても昼と夜のメリハリをつける事が大切です。

 

◎ 朝ごはん

朝ごはんは、1日の元気の素で、午前中の大事なエネルギー源です。

しっかり噛んで食べる事で、脳から気持ちを安定させる物質が分泌され、心が落ち着きます。

日中の運動 太陽の光を浴びて、しっかり運動をすると体温も上がり、代謝も促進されます。

適度に疲れる事で、夜の寝つきが良くなります。

 

◎ 睡眠

夜に明るい光を浴びると、体が朝と勘違いして寝つきが悪くなります。

就寝1時間前にはテレビを消して照明を暗くし、深い睡眠を促しましょう。

 

 睡眠 ・ 覚醒リズムは、朝の自然光により前進し、夜の人工光により後退しますが、効果が出るまでにはある程度の時間を要します。

まずは1か月間、朝しっかり太陽の光を浴びましょう。

夜はテレビ、スマホ・タブレットなどを見せない光環境の調整を試みてはいかがでしょうか?

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもの健康生活習慣

子どもの近視について考える

2021年02月01日

学校保健統計を見てみると、子どもの近視が増えていることがわかります。

更に、最近新型コロナウイルス流行の影響で室内で過ごすことが多くなり、視力が急激に落ちる子どもたちが増えています。

 

「目が悪くなってもメガネがあるから・・・」

確かに、メガネを購入した直後は「よく見えるようになった!」となりますが、それまでと同じ生活習慣を繰り返すと近視の度合いが更に進み、メガネを新調せざるを得なくなります。

重度の近視になると、大人になって他の目の病気を合併したり失明したりする可能性がでてきます。

 

子どもたちの近視は、皆さんが考えているより進行が早いことがあります。

「近視研究会」のHPに「学童の近視進行予防7項目」が掲載されています(http://myopia.jp/prevention/ )ので、是非御参照下さい。

 

親御さんたちには、子どもたちの視力の大切さを認識していただき、今から将来の視力を守るための生活習慣を子どもたちに伝えて欲しいです。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもの健康近視

子どもとメディア

2021年01月12日

テレビ、ビデオ、ゲーム、パソコン、スマホ…いつの間にか私たちの生活にあふれている「電子映像メディア」。

情報化社会にとっては不可欠となっていますが、メディア漬けの実態が明らかになり、子どもの生活習慣が大きく様変わりしています。

『自分の手で何かをつかみ五感で感じて、身体を通して周りの世界や目の前の人に働きかけていく』という子ども本来のあり方が、メディアやネットの世界では大きな偏りをもって経験されます。

からだと心の発達段階にある子どもたちへの影響をきちんと考える時が来ています。

 

◎ 小児科医もメディア漬けに警鐘

幼児期は「小さな言語学者」と呼ばれるように、話し言葉の基礎が確立する大事な時期です。

また、睡眠、排泄、食事、着脱衣などの基本的な生活習慣が形成される時期でもあります。

小児科や小児保健の研究結果から、テレビ、ビデオの長時間視聴と言語発達の遅れや生活習慣の形成に 関連がある事が明らかになっています。

 

 

もしかしてメディア漬け?!

1つでも当てはまると要注意!!

□ 幼児期からテレビやビデオに子守をさせていた

□ 朝から晩まで殆どテレビをつけっぱなしの生活

□ 早期教育ビデオにはまっている

□ 両親ともそろってテレビ好き

 

【 子どものメディア接触時間の目安

年齢

メディア接触時間の目安

大人の役割

0歳児

メディア接触を避ける。

子どものいるところではスマホ・パソコンを

使わない。(~5歳)

1~2歳児

基本的にはメディア接触を避ける。

良質なものを選ぶ。スマホ・タブレットは、

(親族とのテレビ電話以外は)触らせない。

3歳~就学前

子どもだけでは見ない、触らせない。

話し合って内容を選び、ともに視聴する。

スマホ・タブレットは上に同じ。

小学校低学年(1~3年生)

話し合って内容を選び、1日1時間以内の接触にとどめる。スマホ・ゲームはネットにつながない。

児童期における仲間との遊びと学びを提供

する。

小学校高学年(4~6年生)

話し合って内容を選び、1日1時間以内の接触にとどめる。調べ学習以外、基本的にネットにつながない。

思春期前期の親離れの時こそ、ことばによる

話し合いや理解を深める機会を持つ。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもとメディア子どもの健康

子どもの肥満に注意!

2020年06月01日

新型コロナ感染予防の為、自宅で過ごすことが多くなり、生活リズムがくずれてきているお子さんが増えています。

食生活の乱れや運動不足は肥満につながる恐れがあります。

肥満の状態が長く続くと、他の合併症を引き起こしたり、大人になってから成人病を起こしやすくなります。

そうならない為にも家庭の生活習慣をもう一度見直してみましょう。

 

 

 ◎ 肥満のまま 大人になると…

 生活習慣病になりやすくなります。

・糖尿病

・高血圧

・心筋梗塞

・脳梗塞

 

【食事内容】

 □ 和食より洋食・中華料理が好き

 □ 濃い味付けが好き

 □ 糖分を含む清涼飲料水をよく飲む

 

 

【食事のとり方】

 □ 朝ごはんを食べないことがある

 □ 食べるのが早い

 □ テレビを観ながら食べることが多い

 

【運 動】

 □ 体を動かすことが嫌い

 □ 外よりも家の中で遊ぶことの方が多い

 

【生 活】

 □ 夜更かしをすることが多い

 □ テレビを長時間見る、ゲームを長時間する

 

※1つでもチェックのある方は生活を見直しましょう!!

・子どもの肥満は家族の協力が必要です。
 バランスの良い食生活や規則正しい生活を 家族みんなで実践しましょう。

・体重を週に1回、同じ条件で測りましょう。
 (体重が増えていないかチェックしてみて下さい)

・運動をしましょう。
 日常生活の中でお手伝いをさせたり、外で(30分以上は汗をかく 程度の)外遊びをするのも良いです。

 

 

子どもの肥満の場合は、無理に体重を減らす必要はありません。

今の体重を維持すると、背が伸びて肥満は解消していくからです。

気になることがありましたら、ご相談ください。

 

※「日本外来小児科学会リーフレット」参照

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもの健康肥満