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 さとう院長 の個人ブログページです。

 日頃から感じていることや医療に対する考えなどを、ゆったり綴って参ります。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 さとう小児科 院長  佐藤 潤一郎

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あらためて「睡眠」を考える

2024年07月01日

私は週末、日本外来小児科学会や日本小児科医会の理事会・委員会・講演会などのため、週末の半分以上は県外に出ています。

特に例年6月は毎週のように会合があり、今年の6月も週末ごとに全国を駆け回りました。

 

出張が多いため以前より体調管理には気をつけるようになりました。

特に私が心掛けていることは、良い睡眠をとることです。

睡眠時間が少なかったり質が悪かったりすると、次の日のパフォーマンスが確実に悪いことを実感しています。

6〜7時間の質の良い睡眠の確保を心がけています。

 

ところで、6月に参加した理事会・委員会・講演会で今の子どもたちの置かれてる問題について協議したり話を聞いたりしましたが、改めて睡眠の重要性を感じました。

夜尿や便秘は睡眠と関係しており、不登校・発達障害・ゲーム依存の初期対応では十分な睡眠の確保が求められます。

 

日本の「睡眠の必要性」に対する認識が低いことを変えていくことが重要だと感じました。

作成者:さとう院長

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タグ: 睡眠院長の言葉

紙vsデジタル学習、深い学びは紙がよい

2024年06月01日

日本小児科医会「子どもとメディア委員会」の委員で、宮崎でも講演していただいた富山大学・山田正明 先生は、紙媒体を活用した学習の方がデジタル学習よりも記憶、集中しやすいとの調査結果を英国医師会雑 誌「BMJ Open」に投稿し、オンライン掲載されました。

 

山田先生は、紙とデジタルの学習を比較した研究は過去にも国内外で実施され、多くの研究で「紙がよい 」とされているが、今回の研究でも記憶と集中に関して「デジタル学習は紙での学習に劣ることがわかった 」と述べられています。

 

またこの調査では、デジタル学習は眼の疲労が強いことも指摘しております。

 

全国の小中学校では、GIGAスクール構想の導入でICTを活用した授業が強力に押し進められています。

しかし、ICTでの授業は「記憶」「集中」に関しては学習効果が低い可能性が示唆されています。

学校では、それぞれの長所・短所を考慮した教育や学修方法を望みます。

作成者:さとう院長

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タグ: 子どもとメディア院長の言葉

年長さん、早目にワクチンを打ちましょう!

2024年04月01日

いよいよ新しい年度が始まりました。]

毎年、この時期が来ると新年長児さん(来年度小学校入学児)に「小学校に上がる前に早くワクチン受けてね」とお願いします。

しかし、ここ数年、年長児のMRワクチン(はしかと風疹のワクチン)の接種率が低下しており、はしか・風しんの流行が懸念されています。

はしかや風疹を予防する「MRワクチン」は、公費で接種できる「定期接種」で小学校入学前の5歳以上7歳未満(年長)の時に2回目を実施することになっています。

(1回目は1歳児) 集団免疫を発揮するには、社会全体で95%以上の接種率が必要です。

現在、全国的にMRワクチンが不足しております。ご希望の方は、お問い合わせしていただくようお願い致します。

 

作成者:さとう院長

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タグ: MRワクチンワクチン

「本の読み聞かせ」と脳

2024年03月01日

「脳トレ」で有名な東北大学の川島隆太先生が「本を読むだけで脳は若返る」という著書の中で “本の「読み聞かせ」と脳の関係” について記載がありましたので紹介します。  

本の読み聞かせをしているときに脳のどの場所が最も活性化されているかを脳科学的に調べたそうです。  

読み手(親)の脳で最も活性化している場所は、“こころの脳”である「背内側前頭前野」で、他者の気持ちを慮ったり、場の空気を読んだり、表情から相手の考えを読み取ったりする領域です。  

一方、聞き手(子ども)の脳で最も活性化しているのは“原始的な脳”である「大脳辺縁系」で、情動や感情の処理を行う領域になります。  

以上の実験結果から、川島先生は「読み聞かせという読書は『心と心の触れ合いの場』を作る活動」 とし、本の読み聞かせを強く推奨しています。  

著書の中で、「週に3日、毎回10分」の読み聞かせでも効果が出ると記していますので、 毎日が難しい場合はまずは週に3日から読み聞かせを行なってみてはどうでしょうか。

作成者:さとう院長

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タグ: 子育て読み聞かせ

インフルエンザ流行警報発令中

2024年02月02日

年末に増加したインフルエンザ感染症。

昨年の最後の週に減少傾向に入ったかと思いきや、学校生活が再開されると瞬く間に増加に転じました。

コロナ5類移行後、インフルエンザはずっとA型が流行ってきましたが、ここに来てインフルエンザB型が増加しています。

おそらく、まだまだインフルエンザB型の流行が数か月続くのではないかと予想します。

宮崎は2月に入ると各種スポーツのキャンプが始まり、何かと人の移動が多い時期になります。

人混みの多いところに行かれる場合は、感染予防にはマスク着用は有用です。

流行時期には、しっかりとした栄養、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、人混みはなるべく避けるようにしましょう。

作成者:さとう院長

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タグ: インフルエンザ院長の言葉

なぜ「子どもとメディア」なのか?

2024年01月05日

あけましておめでとうございます。

今年も引き続き佐藤小児科をよろしくお願いいたします。

 

当院では、「子どもとメディア」について大きな関心を持っています。

「子どもとメディア」を論じる時に大切にしていることは、「子どもの育ち」には何が必要なのか、あるいは何を優先すべきかということです。

世の中の多くの親御さんは、「子どもには心身共に健康に育ってもらいたい」と願っていると思います。

勿論、我々小児科医もそう願いますし、子どもに関わる職種の皆さんも同じ思いではないでしょうか。

 

「子どもとメディア」の講演会や討論会に参加すると、子どもに関わるそれぞれの立場から「子どもの育ち」が如何に大切かいう議論が多くなされます。

その中には、「規則正い生活」、「睡眠」、「目の発達」、「遊び」・・・など。

 

子どもの育ちに何が必要か、メディアによって子どものどういった育ちが損なわれるのか、健診などを通じて今後もお伝えしていきたいと思います。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもとメディア子どもの健康