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 さとう院長 の個人ブログページです。

 日頃から感じていることや医療に対する考えなどを、ゆったり綴って参ります。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 さとう小児科 院長  佐藤 潤一郎

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フルミスト(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)の紹介

2024年11月01日

鼻腔内にスプレーする新しいタイプのインフルエンザワクチン・フルミストが発売されました。

「痛くないインフルエンザワクチン」の誕生で、1回の噴霧で終了です。

 

フルミストは生ワクチンですので、他の生ワクチン(麻疹・風疹、水痘、おたふくかぜなど)を接種した場合は4週間以上間隔をあける必要があります。

 

フルミストと注射型インフルエンザワクチンでは、効果や安全性に大きな違いはありません。

 

フルミストは、2歳から18歳までの人が接種の対象ですが、毒性の弱いウイルスを使っているため、免疫不全の人などは注射型インフルエンザワクチンが勧められます。

また、喘息の人はフルミスト接種後に「喘鳴」が起こる可能性があるので、注射型インフルエンザワクチンが勧められます。

 

今年は、数に限りがありますので、御希望の方は早めに接種されることをおすすめします。
(ネットで予約できます)

 

◎当院受診時の問診票はこちら(pdf)

経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト点鼻液) 接種をご希望の方ヘ(表面)

経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト点鼻液) 接種 予診票(裏面)

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: インフルエンザ, フルミスト点鼻液, 予防接種, 生ワクチン

ごはん”と子どもの発育

2024年10月01日

乳幼児期は、味覚が育つ大切な時期です。

スマホやテレビを消して、向き合って話をしながら味わいましょう。

(子どもが育つ7つの魔法(監修:子どもとメディアみやざき)より)

 

味覚は、五感の一つであり食べる物によって認識される感覚です。

人間が生きていく上で必要な味覚は、一般的には「甘味」「塩味」「旨味」「酸味」「苦味」の5種類に分けられます。

生後5〜6ヶ月で離乳食が始まると、赤ちゃんは離乳食を通じ食べ物を感じ、おいしさを学んでいきます。

離乳期や幼児期に味覚を育てることは、5種類の味覚の判別能力を発達させることと、酸味や苦味も含め許容できる味覚の幅を広げることになります。

また、食事はできるだけ家族みんなで食べましょう。

家族で食事をすると大人と会話する機会が増え、それが子どもの知識、語彙力、コミュニケーション力を発達させてくれます。

お子さんの日常の変化にも気付きやすくなります。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもの五感, 子どもの健康, 離乳食

「認知特性」と学習

2024年09月01日

「認知特性」という言葉をご存知ですか?

端的にいうと、「外界からの情報を理解したり、記憶したり、表現したりする方法」です。

当然、一人一人「認知特性」は違うので、同じことを経験しても、記憶や理解の仕方は違ってきます。

 

「認知特性」は、

①「視覚優位」(見て記憶) 

②「言語優位」(読んで記憶) 

③「聴覚優位」(聞いて記憶)  に大きく分かれます。

 

認知特性をバランスよく活用している人もいれば、得意・不得意の差が大きい人もいます。

この「差」が極端に大きいと普段の学習に大きな困難を抱えることになります。

 

お子さんがどういった「認知特性」を持っているか把握し、それぞれにあった教材を提供することは、 効率的な学習に繋がります。

「認知特性」についてもっと知りたい方は、光文社新書から発売されている『医師のつくった 「頭のよさ」テスト』(著:本田真美)を御参照ください。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 認知特性院長の言葉

子宮頸がんワクチン接種を!!!

2024年08月01日

~高校1年生、9月末までに接種を始めれば無料です~

小学校6年生〜高校1年生の女子を対象とした定期接種(無料)のHPVワクチンですが、高校2年生になると任意接種(自費)になってしまいます。

現在、HPVワクチンのキャッチアップ接種が行われており、平成9年度生まれから現高校2年生までが対象となっていますが、今年度(令和7年3月31日)をもって終了となり、現在の高校1年生には適応されません。

昨年4月からシルガード9(9価HPVワクチン)が対象者には接種されていますが、高校1年生で初回接種であれば3回接種が必要であり、有効な接種をするには逆算すると今年の9月までに初回接種を行わなければ今年度末までに3回接種を終了することができません。

ちなみに、任意接種(自費)になると1回接種につき約3万円がかかります。

HPVワクチン接種を考えている高校1年生以上の方は、9月末までに1回目接種をお願いします。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: ワクチン子宮頸がん

あらためて「睡眠」を考える

2024年07月01日

私は週末、日本外来小児科学会や日本小児科医会の理事会・委員会・講演会などのため、週末の半分以上は県外に出ています。

特に例年6月は毎週のように会合があり、今年の6月も週末ごとに全国を駆け回りました。

 

出張が多いため以前より体調管理には気をつけるようになりました。

特に私が心掛けていることは、良い睡眠をとることです。

睡眠時間が少なかったり質が悪かったりすると、次の日のパフォーマンスが確実に悪いことを実感しています。

6〜7時間の質の良い睡眠の確保を心がけています。

 

ところで、6月に参加した理事会・委員会・講演会で今の子どもたちの置かれてる問題について協議したり話を聞いたりしましたが、改めて睡眠の重要性を感じました。

夜尿や便秘は睡眠と関係しており、不登校・発達障害・ゲーム依存の初期対応では十分な睡眠の確保が求められます。

 

日本の「睡眠の必要性」に対する認識が低いことを変えていくことが重要だと感じました。

作成者:さとう院長

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タグ: 睡眠院長の言葉

紙vsデジタル学習、深い学びは紙がよい

2024年06月01日

日本小児科医会「子どもとメディア委員会」の委員で、宮崎でも講演していただいた富山大学・山田正明 先生は、紙媒体を活用した学習の方がデジタル学習よりも記憶、集中しやすいとの調査結果を英国医師会雑 誌「BMJ Open」に投稿し、オンライン掲載されました。

 

山田先生は、紙とデジタルの学習を比較した研究は過去にも国内外で実施され、多くの研究で「紙がよい 」とされているが、今回の研究でも記憶と集中に関して「デジタル学習は紙での学習に劣ることがわかった 」と述べられています。

 

またこの調査では、デジタル学習は眼の疲労が強いことも指摘しております。

 

全国の小中学校では、GIGAスクール構想の導入でICTを活用した授業が強力に押し進められています。

しかし、ICTでの授業は「記憶」「集中」に関しては学習効果が低い可能性が示唆されています。

学校では、それぞれの長所・短所を考慮した教育や学修方法を望みます。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもとメディア院長の言葉