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 さとう院長 の個人ブログページです。

 日頃から感じていることや医療に対する考えなどを、ゆったり綴って参ります。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 さとう小児科 院長  佐藤 潤一郎

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本当に「アレルギー?」(あらためてスキンケアのすすめ)

2026年07月01日

当院では、初めてのワクチン接種時からスキンケアやアレルギーマーチのお話をしています。

皮膚が少し赤くなると「アレルギーでは?」と心配される方もおられますが、多くは外的な刺激による湿疹です。

実際、食物アレルギーを心配される方のうち、正しく診断されるのは3分の1程度と言われています。

最も注意すべきアナフィラキシーを起こすような重症例も、アレルギー症状が出る方全体のごく一部です。

特に、慢性的な「湿疹」と一過性の「蕁麻疹」を混同しないことは正しい対処の第一歩です。

「肌荒れ=アレルギー」と焦る必要はありません。

まずは日頃のスキンケアで皮膚のバリア機能を守り、健やかな肌を育てましょう。

最近では、新生児期からの丁寧なスキンケアのおかげで、肌の荒れた部分からアレルゲンが入り込んで発症(経皮感作)する「卵アレルギー」などは減少しています。

お子さんのお肌の事で気になる症状は、いつでもご相談ください。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: アレルギーマーチワクチン接種

「厳しい指導(しつけ)」と「体罰(暴力)」を考える

2026年06月01日

児童福祉法等で体罰が全面禁止された今も、「しつけ」との境界線が議論されるのはなぜでしょうか。

根強い感情論に対し、脳科学は体罰や暴言が子どもの脳を変形させ、メンタル悪化に直結することを証明しています。

それでも体罰が容認されがちなのは、恐怖による「即効性」への錯覚や、「自分も耐えて成功した」という生存者バイアスがあるためです。

暴力は大人のスキル不足の裏返しに過ぎず、子どもの真の成長には繋がりません。

私たちは感情的な支配を排し、科学的根拠に基づく指導法を選択していく必要があります。

その一例が、長期的視野で温かさと相互理解をベースに課題を解決する「ポジティブ・ディシプリン」です。

このアプローチへの転換は単なる優しさではなく、子どもたちの可能性を最大化する賢明な社会戦略です。

今こそ求められるのは、過去の経験に囚われない大人の冷静さではないでしょうか。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: しつけ, 体罰, 子育て

青少年のネット環境整備に関する最新動向

2026年05月10日

これまで国の青少年ネット利用対策は、特別な規制には踏み込んでいませんでした。

しかし、豪州のSNS規制や米国のネット依存に対する巨額賠償訴訟など、海外の動向を受け、国内でも急速に風向きが変わりつつあります。

SNSや生成AIの普及により、ネット依存や犯罪被害が深刻化する中、自民党は2026年3月に「情報社会においてこども・若者を守るプロジェクトチーム(PT)」を新設しました 。

本PTは、海外事例や医学的知見を基に、アダルト広告制限や法制上の対応を含む提言を今夏までにまとめる方針です 。

長年この問題に注力してきた日本小児科医会も、この機会を捉えて積極的な要望を行う予定です 。

当院としても、国の新たな施策や最新の知見を注視し、デジタル利用に不安を抱える保護者への「伴走型」支援を強化していきたいと考えています 。

作成者:さとう院長

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タグ: ネット依存日本小児科医会

世界で、そして宮崎でも。「麻疹(はしか)」の急増にご注意ください

2026年04月01日

現在、世界的に「麻疹(はしか)」の感染が急増しています。

日本でも今年に入り、これまでにない規模とスピードで感染者が増え続けており、予断を許さない状況です。

活発化したインバウンド等に伴い海外からウイルスが持ち込まれていることに加え、国内外でワクチンの接種率が低下し、社会全体の免疫が弱まっていることが背景にあります。

ついにここ宮崎でも感染者が発生し、今後のさらなる拡大が強く懸念されています。

麻疹は空気感染するため、手洗いやマスクだけでは防げないほど感染力が極めて強力です。

お子様の健康と安全な成長と大事な命を守るため、まずは母子手帳をご確認ください。

定期接種(1歳と、小学校入学前の計2回)の対象年齢のお子様は、どうぞお早めにワクチンを接種していただくよう、強くお願いいたします。

作成者:さとう院長

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タグ: はしか, 予防接種, 麻疹

日本小児科医会「子どもとメディア委員会」

2026年03月01日

今回は、私が業務担当理事を務めております「子どもとメディア委員会」の活動をご紹介します。

当委員会は、テレビやゲームが子どもに与える影響が社会問題化し始めた2003年、「子どもの心対策委員会」から派生して誕生しました。

当委員会の大きな功績は、2004年2月に『「子どもとメディア」の問題に対する提言』を発表したことです。

 

【具体的提言】

1. 二歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。

2. 授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴は止めましょう。

3. すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です

(1日2時間、テレビゲームは1日30分までを目安と考えます)。

4. 子ども部屋にはテレビ、ビデオ、PCを置かないようにしましょう。

5. 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。

 

20年前、当時の委員たちが強い危機感を持って作成したこの提言は、時を経て多くの研究データが集まった今、その重要性が改めて再認識されています。

現在、各委員は全国で啓発活動を行っています。

私も今月21日に福岡で開催される「第12回子どもとメディア全国フォーラム」で講演いたします。

Web配信もございますので、ご興味のある方はぜひご視聴ください。

作成者:さとう院長

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タグ: 子どもとメディア院長の言葉

日本小児科医会「子どもの心対策委員会」

2026年02月01日

今回は、私が業務担当理事を務めております「子どもの心対策委員会」の活動をご紹介します。

当委員会の主な役割は、毎年開催される「子どもの心研修会」(前期・後期)および「思春期の臨床講習会」のプログラム作成です。

全国各ブロックの委員から推薦された講師や書籍の情報を基に、内容を検討していきます。

推薦いただく講師や書籍はいずれも素晴らしく、選定時期には連日、書籍の精読やYouTubeの視聴に追われます。

「どの方に登壇いただくべきか」と頭を悩ませる日々ですが、それは非常に充実した時間でもあります。

2年前の診療報酬改定では、かかりつけ小児科医の役割として「発達障害の疑いがある患者への診療・相談、および専門医療機関への紹介」が明記されました。

その際、「適切な研修」のひとつとして当会の「子どもの心研修会」が挙げられています。

今後も、全国の小児科医の皆様の力となれるよう、質の高いプログラムを作成してまいりたいと思います。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもの心対策委員会院長の言葉