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赤ちゃんのスキンケア

2019年09月01日

赤ちゃんの皮膚は薄く、大人の半分くらいしかありません。

肌の水分を保持したり、外部から異物が侵入するのを防いだりするバリア機能も未熟で、トラブルが起きやすくとてもデリケートです。

保湿によるスキンケアは、季節に関係なく、年間を通じて続けることが大切です。

保湿剤を正しく塗って、皮膚を守りましょう。

 

 

スキンケアの基本は

きれいにすること

保湿をすること

 

 

1 洗浄剤は泡立てて

・石けん・ボディシャンプーは低刺激性のものをよく泡立て、ゴシゴシ洗わず優しく洗う。

 

2 すすぎは丁寧に

・しわをのばしながらすすぐ。

・洗浄剤や汚れが残ると皮膚を 刺激するため注意する。

 

3 水分をよく拭き取る

・こすらず、押さえる様に水分を拭き取る。

・しわの中の水分もしっかり拭き取る。

 

【 保湿剤の塗り方 】

・塗りたい場所にクリームを点在させる。

・顔、お腹、背中、手足などの部分ごとに全身に塗っていく。

・手のひらをすべらせるようにして伸ばす。

・首やわき、手首、足首などの括れた部分にも塗り忘れがないように。

 

 

◎ 夏の紫外線は?

紫外線のダメージは、幼い頃から蓄積されていき、シワやシミ、免疫力の低下や皮膚ガンの発症リスクを高めてしまいます。

午前10時~午後2時頃までに1日の半分以上の紫外線が降り注いでいるので、紫外線が強い季節には、できるだけその時間帯に長時間、戸外にいることがないように計画をたてましょう。

 

◎ 日焼け止めの選び方

日焼け止めを購入する前に紫外線吸収剤を使っていないノンケミカルなものかどうかをチェックしましょう。

紫外線吸収剤は化学原料で刺激が強く、かぶれを引き起こす原因になるので、避けてください。

無香料や無着色のものなら肌への負担がさらに軽くなります。

普段の外出であれば SPF20~30の日焼け止めで十分です。

 

◎ 紫外線の防ぎ方

・つばがある帽子をかぶせる

・肌の露出が少ない服を着せる

・日焼け止めを塗る

・ベビーカーの幌おろす

・遊ばせるときは日陰で

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: スキンケア

潤一郎先生の子育てブログ 赤ちゃんのお肌(3)

2019年02月05日

赤ちゃんの皮膚はいつから乾燥するのでしょうか?

赤ちゃんの皮膚はお母さんから生まれてきたその日から乾燥していきます。

 

赤ちゃんの皮膚にとって胎内と胎外の世界はどう違うのでしょうか?

胎内では、

(1) 羊水の中にいる(の乾燥しない) 

(2) 細菌やウイルスなどの感染や異物・汚れにさらされない 

(3) 日光(紫外線)から隔離されている 

これらの理由から、胎内での赤ちゃんのお肌はキレイに保たれています。

 

ですので、赤ちゃんのスキンケアは出産後から行うことをお勧めします。

保湿は、お肌の調子が良くても悪くても最低2回/日は行って欲しいですし、本人の活動性や季節、食後の口周りの状態によってはこまめに塗られた方がよいと考えます。

 

お肌の綺麗な赤ちゃんは皮膚のかゆみによる不快感もなくグッスリ眠れます。

また、皮膚が乾燥して状態が悪いと外的な抗原が皮膚を通して体内に入り感作され、アレルギーを発症するともいわれています。

 

皆さんにはスキンケアの重要性をもっと理解していただき、我が子を常に「ピカピカ」な状態にしていて欲しいです。

(スキンケアのやり過ぎはありません。スキンケアは親子が肌と肌が触れ合うお子さんへの愛情です)

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: スキンケア

冬のスキンケア

2019年02月01日

冬になり、空気が乾燥しています。

この時期は子どもの肌も乾燥肌に傾き、トラブルをおこしやすくなります。

そのため、乾燥から肌を守るスキンケアが大切になります。

スキンケアとは皮膚を清潔に保ち、皮膚の角質層に水分を保たせる保湿のことです。 ポイントをおさえたスキンケアを行い、子どもの肌をすこやかに保ってあげましょう。

 

◎ 子どもの皮膚の特徴
子どもの皮膚は、大人の皮膚と同じではありません。
乳児期は、生後2か月の頃までは、お母さんのおなかにいた時のホルモンの作用で皮脂の分泌量が活発ですが、生後2ヶ月を過ぎると、皮脂の分泌量が急激に低下して皮膚は乾燥しやすい状態になります。
幼児期も、大人の皮膚に比べて、皮膚はうすく角質層の水分を保つ力が低下しています。

また、皮脂の量も少なく、その肌は乾燥しやすい状態です。

乾燥肌や湿疹は経皮(抗原)感作といってアレルギ―の原因にもなりますので、毎日のスキンケアで、デリケートな肌を守ってあげましょう。

 

スキンケアのポイントは「清潔」と「保湿」

【 洗う 】
肌をすこやかに保つためには、まずは汗などの汚れをきちんと落とし、肌を清潔にすることが大切になります。
肌は洗いすぎず、こすらないで洗う事がポイントです。


(1) 体や顔を洗う時は手のひらで石けんをよく泡立て、手指を使って優しく洗いましょう。
(2) 体は優しくなでるようにして、首や体の部分はしわをのばして丁寧に洗いましょう。
(3) 熱いお湯に長く入ると皮脂をおとし過ぎてしまうので、少しぬるめのお湯に入りましょう。
(4) 体はこすらないようにタオルでそっと押さえるように水分を拭き取りましょう。

 

【 保湿 】
肌を清潔にした後は、できるだけ早く保湿剤を全身にぬってあげましょう。優しく語りかけ、スキンシップをはかりながら、肌の様子をよく観察しましょう。


(1) 入浴後5分以内、肌がほやほやのうちに全身に保湿剤をぬると効果的です。
(2) 保湿剤のぬり方のポイントは、清潔な手に保湿剤をとります。

保湿剤の使用量の目安は、人差し指でおよそ手の面積二枚分ぬれます。

塗る範囲に応じて数か所ちょんちょんと保湿剤をのせておきます。
(3) 手のひらで優しく、くびれやしわの部分も伸ばして塗りましょう。
(4) 保湿剤がよく塗れているかの目安は、肌にテイッシュをのせてはりつく程度がよいでしょう。

※ 保湿剤は当院でも処方できます。診察の際にご相談ください。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: スキンケア

潤一郎先生の子育てブログ 赤ちゃんのお肌(2)

2019年01月11日

赤ちゃんのお肌はとても敏感です。

ちょっとしたことで赤くなり、そのままに放置しておくと湿疹になり、朝、うっかり保湿をわすれてしまうと夕方にはカサカサになっています。

 

先日、妻から「変な発疹ができた!」とメールが来ました。

よく話を聞いてみると寒いと思って服を多めに着せて外出したら暖かく、前抱っこで寝てしまったそうです。

写メをみてみると腹部から胸部にかけて赤い膨隆疹がポツポツとできており、「汗疹ですよ。汗をいっぱいかいたのではないですか?」と答えました。

赤ちゃんと大人のお肌はどのように違うのでしょうか?

 

まず、第1にあげられるのは、「赤ちゃんは汗っかき」ということです。

汗は「汗腺」から出てきます。

この汗腺の数は暑い地域で育つと多くなりますが、その総数は赤ちゃんから大人まで一生変わりません。

つまり、赤ちゃん・子どもの肌には汗腺が密集、結果、汗っかきとなります。

 

もう1つ、赤ちゃんは皮膚そのものの厚さが薄く、角層はさらに薄いということです。

皮膚の角層は、外からの有害なものの侵入を防ぐだけでなく、体内からの水分やその他の成分喪失を防ぐという生命維持に関わる機能を持ち合わせており、あわせて皮膚のバリア機能といいます。

「皮膚が薄い」ということは皮膚のバリア機能が十分でないことを意味するのです。

そして、角層が障害された最も多い状況が皮膚(角層)の乾燥になるのです。

 

 

(3)に続く

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: スキンケア汗疹

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潤一郎先生の子育てブログ.3 赤ちゃんのお肌(1)

2018年12月20日

ブログを始め、いろんな方から感想をいただいております。

その中で、私の友人から「1回に読む文章としては長いのでは。」と御指摘を受けました。

今後は1つのテーマに対して何回かに分けて書かせていただきたいと思います。

今回は、「赤ちゃんのお肌」についてです。

 

赤ちゃんのツルツル・モチモチとしたお肌は、見ていても触ってもとても気持ちのいいもので、ついすりすりしたくなります。

うちの息子には、生まれて間もないころからしっかりとしたスキンケアを行っています。

妻が行う小まめなスキンケアの甲斐あって、息子は今のところすべすべしたお肌をキープすることができています。

私たちは息子に入浴後と朝とに必ず保湿をしています。

お肌が露出するところはワセリンを、お肌が露出していないところはヒルドイドソフト軟膏を主に塗布しており、日中、お肌が赤くなるところはワセリンを頻会に塗っております。

私も初めて気づいたのですが、早目に発赤部にワセリンを塗っておくと、湿疹化せず、赤みも速やかに改善することもあります。

発赤部に可能な限り刺激を与えず早め保護することがスキンケアには重要だと気づかされました。

 

(2)に続く

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: スキンケア院長の言葉

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赤ちゃんのスキンケア

2018年06月01日

赤ちゃんの皮膚は、大人よりも未熟で次のような特徴があります。

  • ●皮膚の厚さは大人の1/2程度と薄くて、皮脂が少なく保湿成分もたりない。
  • ●汗腺の密度が高く新陳代謝も活発で、汗をかきやすい
  • ●バリア機能が未熟なため、汚れや雑菌のほか、衣類やおむつのこすれる刺激などからもダメージを受けやすい

赤ちゃんの皮膚を守るには、皮膚トラブルの原因を把握し、適切なスキンケアを行うことがポイント

◎ 赤ちゃんの皮膚トラブルの主な原因は・・・・

【 乾燥 】

  • 皮膚が薄くて保湿成分が足りないため、赤ちゃんの皮膚は乾燥しやすく、じつは表面はカサカサ。
  • 皮膚が乾燥してバリア機能が弱くなると、皮膚トラブルを起こしやすくなります。

【 刺激 】

  • おむつの中に溜まったおしっこ、うんちなどの汚れや、汗、ほこり、紫外線などが刺激となって 皮膚にダメージを与えます

 

◎ 皮膚トラブルを防ぐには

(1)洗浄剤は泡立てて

  • ・石けん・ボディシャンプーは低刺激性のものをよく泡立て、ゴシゴシ洗わず優しく洗う。
  • ・泡を体に塗るだけでなく、手のひらと指の腹でもきちんと洗う。

 (2)すすぎは丁寧に

  • ・しわをのばしながらすすぐ。
  • ・洗浄剤や汚れが残ると皮膚を 刺激するため注意する。

 (3)水分をよく拭き取る

  • ・こすらず、押さえる様に水分を拭き取る。
  • ・しわの中の水分もしっかり拭き取る。

 

 【 保湿剤の塗り方 】

  • ・塗りたい場所にクリームを点在させる。
  • ・顔、お腹、背中、手足などの部分ごとに全身に塗っていく。
  • ・手のひらをすべらせるようにして伸ばす。
  • ・首やわき、手首、足首などの括れた部分にも塗り忘れがないように。

  

【 紫外線の防ぎ方 】

  • ※ つばがある帽子をかぶせる
  • ※ 肌の露出が少ない服を着せる
  • ※ 日焼け止めを塗る
  • ※ ベビーカーの幌おろす
  • ※ 遊ばせるときは日陰で

 

 

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: スキンケア