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子どもの熱中症について

2021年07月01日

熱中症は炎天下の屋外で起きる事が多いのですが、条件がそろえば室内でも起こります。

とくに子どもや乳幼児は体温調節機能が未熟である事に加え代謝が活発で大人より汗をかきやすいうえ、自分から水分をとらないことが多いので注意が必要です。

 

のどの渇きは血液のNa濃度によって感知されます。

大量に汗をかいた時に水だけを飲むと血液のNa濃度が薄まり、汗の量に満たない水を飲んだだけで、それ以上水分がほしくなくなります。

一方、尿として水分は排出されるので、ますます脱水状態は進む事になりその結果体温は上昇し熱中症になります。

 

◎マスクの着用について

マスク着用により、熱中症のリスクが高まります。

着用する場合には、激しい運動を避けてください。

屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合にはマスクをはずすようにしましょう。

 

【 予防のポイント 】

◎スポーツ時の注意

① 準備体操をしっかり行い、そのとき体調チェックを行う。

② 帽子をかぶり、白系で風通しのよい服装にする。

③ 運動前,運動中,運動後に定期的に水分・塩分補給をする。

 

◎水分補給

① 日頃から水分をこまめにとる習慣をつけましょう。

② 市販のスポーツドリンクを選ぶ場合、塩分濃度が0.1~0.2%(表示のNa 40~80mg / 100mL)のものがよい。

③ 糖分の多い炭酸飲料、ジュース類は避ける。

 

最近は屋外で遊ぶ子どもが少なく、冷房の効いた室内で過ごすことが多くなり、汗をかくことが少なくなっています。

発汗は、体温の上昇を防ぐ最も有効な手段であり、汗をかかないと体温調節がうまくいきません。

日頃から帽子の着用、衣服の調節、水分摂取を指導し、外遊びを奨励し、暑熱への順化を促進させることが熱中症の予防につながります。

日頃の水分補給としては、水・ミネラルウォーター(軟水)や麦茶などで十分ですが、運動したり走り回ったりする時は塩分や熱中飴(塩飴)、または梅干しなどで塩分補給も心がけると良いでしょう。

 

「チャイルドヘルスVol.14 No.7」参照

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 熱中症

熱中症について

2016年07月01日

宮崎は7月1日現在も雨の日が多く、早く梅雨明けしないか待ち遠しく思う日々が続いております。

お子さん達も早くお外で遊びたくてうずうずしているのではないでしょうか。

 

さて、梅雨が終わると気を付けてもらいたいのが熱中症です。

熱中症は、真夏の8月の時期に なりやすい印象をお持ちの方が多いと思います。

しかし実際は毎年、梅雨明けの7月中旬~下旬 がもっともかかりやすく、暑い環境に体が適応する前に気温が急に高くなることが原因です。

 

子供は、体が未熟な上に水分量も多いため大人よりも熱中症になりやすいので注意が必要です。

炎天下の中にいる時は、こまめに水分(できれば塩分も)をとってください。

 

また、熱中症が疑われる症状(めまいがする、顔色が悪い、頭が痛い、お腹が痛い、吐く、足などのこむら返り、全身がだるいなど)が出現した時は、速やかに涼しいところに移動してください。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもの健康熱中症