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 さとう院長 の個人ブログページです。

 日頃から感じていることや医療に対する考えなどを、ゆったり綴って参ります。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 さとう小児科 院長  佐藤 潤一郎

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子どもの感染と免疫

2015年05月06日

新年度が1ヵ月経過しましたが、新しい生活には慣れましたでしょうか?

毎年この時期、新しく集団生活を始めた(保育園・幼稚園へ入学)お子さんが、発熱や感冒症状(咳嗽・鼻汁)、下痢で受診されることが多くなります。

親御さんの中には、「今までこんなことはなかったのに、この子は何か病気でもあるのではないか?」と心配ている方もおられるのではないでしょうか。 


赤ちゃんは母から臍帯を通して供給された抗体によって微生物(ウイルスや細菌)から守られ、あまり風邪に罹患しません。
でも、母親からもらった抗体がなくなってしまう時期(生後10ヵ月頃)からは自分の体で作られた抗体で微生物から自分の体を守らなくてはいけません。


御存知のように、ヒトの体は微生物に感染しないと抗体を獲得することができません。
初めて遭遇した微生物には感染します。

感染を繰り返すことによりヒトは免疫を獲得し、だんだん風邪をひかなくなっていくのです。
中には麻疹や結核、肺炎球菌やインフルエンザ桿菌B型などかかると、大変な感染症でも予防接種によって人為的に免疫をつくることができます。


入園する前、これらのワクチン接種が終わっているか確認して下さい。

作成者:さとう院長

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タグ: ワクチン

新年度に思うこと

2015年04月24日

今年もいよいよ新年度が始まりました。

新しい年度が始まると、まず思い出されるのがクラス替えです。

「今年は誰と一緒になるのだろう?」
そういえば、中学3年の時、亡き友人が登校したばかり僕のところに駆け寄ってきて
「俺と同じクラスだよ。」と言ったことを昨日のことのように覚えています。  

先日、亡父・雄一の中学校時代からの友人お二人にお会いしました。
もちろん、父の話で会話が弾みましたが、父は本当にいい友人をたくさん持ち、おかげで充実した人生を過ごすことができたのだなあと感じました。  

4月は出会いの季節です。

今まで出会ったことのない新しい人達と出会います。
豊かな人生を歩むのに親密な友人は欠かせません。
昔から「友人は自分を映す鏡」と言われます。

子供達にも一生付き合っていける友達を沢山作ってもらいたいですね。

作成者:さとう院長

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タグ: 院長の言葉

豆まきには御注意を

2015年02月01日

2月3日は節分です。

皆さんの御家庭でも鬼に向かって豆まきを行う楽しい計画を立てていること でしょう。

しかし、毎年この日に子どもが気道に豆を詰まらせる事故が全国で多発していることを御存知でしょうか?  
3歳以下のお子さんに大豆やピーナッツは食べさせないと思いますが、実際に気道に豆を詰まらせてくるお子さんは1歳前後が多く、拾い残した豆を拾って口に入れ誤って気道に詰まらせることが多いのです。

小さいお子さんがいる御家庭では蒔いた豆の拾い残しがないよう注意して下さい。

また、豆にかかわらず、子どもが食べ物を口に入れている時に横になったり、飛び跳ねたり、ふざけたりすると食べ物を気道に詰まらせる可能性が高いです。
食事の時はきちんと座って食べさせることを心がけましょう。  

気道にものを詰まらせると大変です。

場合によっては命をなくすこともあります。

福を呼び込む楽しい行事が一転、苦い思い出にならないよう皆さんの御家庭でも十分注意して下さい。

作成者:さとう院長

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タグ: 子どもの健康

チャイルドシートはなぜ必要?

2014年08月02日

チャイルドシートは正しく使用していますか?

乳幼児の車に乗った状態での交通事故が年々増加しています。

皆さんは交通事故の衝撃の大きさを知っていますか?

 

万が一の事故の場合、時速50kmの衝突時に抱っこしている子どもの体重は実際の約30倍にもなり、わずか5㎏の赤ちゃんでさえ約150㎏にもなってしまうのです。

抱っこだけでは子どもを守りきれません。

大切な子どもの命を守るためにはチャイルドシートが必要不可欠なのです。

 

また、6歳未満の子どもを車に乗せる場合には、チャイルドシートを着用する事が法律で義務づけられています。

チャイルドシートを適切に使用し、安全で快適なドライブを楽しんでください。

 

 

チャイルドシートの正しい使用が子どもの命を守ります

チャイルドシート不使用で死亡重傷率は使用者の約3倍

チャイルドシートを正しく使用していない場合の死亡重傷率は適正使用者の約5,4倍です。

  

取り付け時のポイント

チャイルドシートは助手席に取り付けると危険です!

 

助手席は衝突時にエアバックが作動するため、チャイルドシートに座った子どもに危険を及ぼすことがあります。

エアバックの衝撃で窒息、頸椎圧迫の要因になります。

チャイルドシートは、後部座席に取り付けましょう。

   

乳児期・・・体重10㎏未満(新生児~1歳頃)


・後部座席に進行方向の後ろ向きに設置します。

・チャイルドシートの背もたれの角度は45度を目安にしましょう。

骨格が未熟で頭を支える首の力が弱いため、後頭部から背中 全体で衝撃を吸収させるためです。

・肩ハーネス(チャイルドシート用のシートベルト)の隙間ができな いようにしましょう。

・肩をぐるりと回し込むように肩ハーネスの高さを調節しましょう。

 

幼児期・・・体重10㎏~約18㎏以下(1歳~4歳頃)


・後部座席に前向きに設置します。

・チャイルドシートを強くゆすっても、ゆるみは3cm以内、がっちり 取り付けます。

強い衝撃を受けても体が投げ出されないように します。

・肩ハーネスの位置は肩よりもやや高めに取り付けます。

 

学童期チャイルドシート・・・体重15㎏~36㎏以下(4歳~11歳頃)

 
チャイルドシートの背もたれから頭が出るようになったら使います。

腰ベルトが腹部を圧迫して いないか、肩ベルトが子どもの首にかかってないか、チェックしましょう。

作成者:さとう院長

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タグ: 安全予防

宮崎市夜間急病センターについて

2014年04月03日

県立宮崎病院小児科と宮崎市小児診療所の集約化に伴い、201441日から宮崎市夜間急病センターが県立宮崎病院の敷地内に移転しました。

これは市の行政と県の行政がタッグを組む全国でも画期的な試みです。

 

ところで、宮崎市夜間急病センターの現状を御存知でしょうか?

当直は市内及び市周辺の小児科開業医の先生と、宮崎大学小児科の先生とで行っています。

しかし、小児科医の減少・高齢化の為、10年後、現在の体制がとれるか危惧されています。

特に、年々増加している受診患者さんのため小児科医は命を削って当直しているといっても過言ではありません。

これを機に、急病センターを利用される市民の皆さんにも急病センターの存続について我々小児科医と一緒に考えて欲しいと思います。

そして、市民の皆さんにとっても我々小児科医にとっても現在より質の高い夜間急病センターを再構築し、継続可能なシステムになる事を願います。

急病センター受診を迷った場合、まずは宮崎県小児救急医療電話相談にてご相談下さい。

作成者:さとう院長

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タグ: 救急医療

今また麻疹(はしか)!?

2014年03月12日

 今年に入り、宮崎県で3例の麻疹患者が発生しました。
3名のうち1名はワクチン未接種で、2人(兄弟例)はワクチン接種歴不明、麻疹ウイルスの遺伝子型は3例ともフィリピン等で流行しているB3でした。

 近年、麻疹感染者のウイルスは、海外由来型のみです。
ですので、流行国に渡航するような場合は、麻疹を含めて予防接種についてかかりつけ医師等にご相談ください。
麻疹はワクチンで予防できます。
しかし、罹患すると先進国であっても0.10.2%が死亡する重篤な疾患で、合併症を併発する割合が約30%と高く、肺炎・脳炎が2大死因となっています。

 また、最近は成人の麻疹感染が問題となっています。
理由としては、ワクチン未接種や、ワクチンを接種したにもかかわらず年齢とともに抗体が下がり罹患したことが考えられます。

 小学校に入学する前に年長時に第2期のMRワクチン接種を行いましょう。
麻疹ワクチン又は、MRワクチンを1回しか接種していないお父さん・お母さんも2回目のMRワクチンを接種することをお勧めします。

作成者:さとう院長

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タグ: お願い感染症

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