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かばくん通信(院内報)

【 かばくん通信について 】

 さとう小児科の院内報として作成している「かばくん通信」。
 平成18年5月に第一号を作成して以来、ご来院いただいた皆様に支えながら、毎月一回の発行を続けております。
 当院からのお知らせや感染症情報、気なる病気の詳しい情報や「こども医療」に係わる注目情報を、サクッと取りまとめてご案内しています。
 当院の受付にて配布(無料)していますので、ご来院の際はどうぞお手にとってごらん下さい。

 院内報「かばくん通信」および当ホームページのコンテンツは、さとう院長を編集長として、さとう小児科スタッフの全員で記事を作成してます。

Recent Posts

インフルエンザについて(H26.1.22現在)

2014年01月23日

宮崎市内において、感染症発生動向調査における定点医療機関から届出のあった「インフルエンザ」の定点あたり報告数が、平成26年1月13日~1月19日で22.7となり、注意報レベル開始基準値を超えました。

今後、更なる流行の拡大が懸念されます。

インフルエンザは、合併症として肺炎や脳炎を起こすことがあるため、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は特に注意が必要です。

流行の拡大を抑えるために、手洗いや咳エチケット等の感染予防対策の徹底をお願いします。

 

厚労省ホームページ「平成25年度 今冬のインフルエンザ総合対策について」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: インフルエンザ

子どもとメディアについて考える

2014年01月08日

ノーテレビ テレビ、ビデオ、ゲーム、パソコン、ケータイ…

 いつの間にか私たちの生活にあふれている「電子映像メディア」。

 情報化社会にとっては不可欠となっていますが、メディア漬けの実態が明らかになり、子どもの生活習慣が大きく様変わりし、からだと心の発達段階にある子どもたちへの影響をきちんと考える時が来ています。

 

*小児科医もメディア漬けに警鐘* 

 幼児期は、「小さな言語学者」と呼ばれるように、話し言葉の基礎が確立する大事な時期です。

また、「睡眠、排泄、食事、着脱衣」などの基本的な生活習慣が形成される時期でもあります。
小児科や小児保健の研究結果から、テレビ・ビデオの長時間視聴と言語発達の遅れや生活習慣の形成に関連があることが明らかになっています。

 言葉の発達が遅れる」 

テレビ・ビデオの視聴時間が長くなるほど発語の遅れの発生頻度が高くなることが示されています。

子どもは、自分の体験や養育者との双方の関わりの中で発達していきます。
光と音刺激が一方的であるテレビ・ビデオが長時間に及ぶと、この直接的な体験や双方向性の関わりを阻害するのでしょう。

「生活習慣が育たない」

視聴時間の短い幼児は、就寝時刻が早く、起床・睡眠のリズムが規則正しくなり、食習慣や排便習慣も良好です。

それに対し視聴時間の長い幼児は、就寝時間が遅くなり、睡眠時間が短くなると共に、就寝・起床のリズムも不規則となる事、そして朝食摂取が十分でなく排便習慣も不良であることが報告されています。

 

*幼児期こそ「ノーテレビ・ノーゲーム*

 ノーテレビは、「テレビを見ないこと」が目的ではありません。

 当たり前になっている「どっぷりテレビ漬け」を止めてみることで何が失われていたのか?
何を得ていたのかをちゃんととらえて見直すことです。

1. 食事の時のテレビオフ 
2. 月に1日朝から寝るまでノーテレビ 
3. 年に1回、1週間続けてノーテレビ 

 これのどれかからスタートしてみましょう。

3歳以下の乳幼児のいる家庭では「ためしに1週間ノーテレビ」をやってみると子どもの遊びや言葉、表情などがかなり変わることが報告されていますので、ぜひお勧めです。

 

*「子どもとメディア」の問題に対する提言*

① 2歳までのテレビ・ビデオの視聴は控えましょう。

② 授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴はやめましょう。 

③ 全てのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。
1日2時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。

④ 子どもの部屋には、テレビビデオパソコンを置かないようにしましょう。

⑤ 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールを作りましょう。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもとメディア生活習慣

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冬のスキンケア

2013年12月12日

冬がおとずれ、空気が乾燥する季節になりました。
これからの時期は子どもの肌も乾燥肌に傾き、トラブルをおこしやすくなります。
そのため、乾燥から肌を守るスキンケアが大切になります。

ポイントをおさえたスキンケアを行い、子どもの肌をすこやかに保ってあげましょう。

                       

【 子どもの皮膚の特徴 】

子どもの皮膚は、大人の皮膚と同じではありません。

◎ 乳児期

(~生後2か月)・・・・・お母さんのおなかにいた時のホルモンの作用で皮脂の分泌量が活発。

(生後2ヶ月~)・・・・・皮脂の分泌量が急激に低下して皮膚は乾燥しやすい状態。

 

◎ 幼児期

大人の皮膚に比べて、皮膚はうすく角質層の水分を保つ力が低下。
皮脂の量も少なく、その肌は乾燥しやすい状態。

※乾燥肌や湿疹は経皮(抗原)感作といってアレルギ―の原因にもなります。
 毎日のスキンケアでデリケートな肌を守ってあげましょう。

 

【 スキンケア 】

スキンケアのポイントは「清潔」「保湿」です。

 

「清潔」
肌をすこやかに保つためには、まずは汗などの汚れをきちんと落とし、
肌を清潔にすることが大切です。
しかし、肌は洗いすぎず、こすらないで洗う事がポイントです。

①体や顔を洗う時は、まずは手のひらで石けんをよく泡立てます。

②体は優しくなでるようにして、首や体の部分はしわをのばして優しく洗いましょう。

③熱いお湯にながく入ると皮脂をおとし過ぎてしまうので、少しぬるめのお湯に入りましょう。

④体はこすらないように優しく包むようにふきましょう。

 

「保湿」

肌を清潔にした後は、できるだけ早く保湿剤を全身にぬってあげましょう。
優しく語りかけ、スキンシップをはかりながら、肌の様子をよく観察しましょう。

①入浴後5分以内、肌がほやほやのうちに全身に保湿剤をぬると効果的です。

②保湿剤のぬり方のポイントは、清潔な手に保湿剤をとります。
 保湿剤の使用量の目安は、人差し指でおよそ手の面積二枚分ぬれます。
 ぬる範囲に応じて数か所ちょんちょんと保湿剤をのせておきます。

③手のひらで優しく、くびれやしわの部分も伸ばすようにしてぬりましょう。

④保湿剤がよくぬれているかの目安は、ティッシュをのせてはりつく程度です。

   

 ☆保湿剤は当院でも処方できます。診察の際にご相談ください。

             

         

 

 

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: スキンケア

子どもの足を考える

2013年11月15日

 子どもの98%は健康な足をもって生まれてきますが、大人の60%は足の障害で苦しんでいるのが現状です。

 幼少期は、足が成長する大切な時期です。

 くつによって、足の形が悪くなったり歩き方に癖がついたり、からだのバランスが崩れ、将来にわたって膝や股関節、腰の痛みを誘発する一因になったりすることが考えられます。

 足は体の土台であり、土台が安定しないということは、からだ全体が安定しないということです。
 最近はデザイン性に重きを置いている靴が多いですが、「子どもの足にとって良いくつとは?」という視点を忘れないで欲しいと思います。

良いくつを履いてたくさん歩いて、自然や社会に触れ五感を開き体で学ぶ体験を通して、健康な体そして豊かな心を育てて欲しいと思います。

 

子どもの足の特徴

軟骨が多く、成長に伴い形が変化します。 

・赤ちゃんの足の骨は、柔らかい軟骨の状態。
・4才くらいから少しずつ硬い骨になる。
・骨が完成するのが10才頃。
・大人の足になるのが18才頃。

 

足のアーチ(土踏まず)の形成時期は・・。

足裏の中央部が平らでアーチのない偏平足の子どもが増えています。

乳幼児期は土踏まずの部分の脂肪が多いため偏平足のように見えますが、歩いて体を動かすことで4才くらいまでに土踏まずが形成されていきます。

4~5才を過ぎると、偏平足を治すのは難しくなってくるようです。

※子どもの足はとてもデリケートです。
成長期間に、良いくつを正しく履いて、足を作ることが大切です。
足を育てるためには、歩くなどの運動を十分にすることが重要です。

 

 くつの選び方

・前足部が広く、5本の指が締め付けられないゆとりがある。
・くつ底が、硬すぎず柔らかすぎないもの。くつ底が前から3分の1あたりで曲がる程度の弾力性があるとよい。
・しっかりとかかとを包み込むもの。足がくつの中で動かず歩行が安定する。
・すぐに大きくなるからといって、大きすぎるくつを選ばない。

 

くつの履き方 (ワンタッチテープ・ひもタイプ)

 (1) テープをはずして、足を入れる。
 (2) つま先を上げて、かかとトントン♪♪
 (3) ゆるみがないように、テープどめ。

※ひも靴は毎回ひもをゆるめて脱ぎ、 履くときは必ずひもを結ぶ。

 

 買い換え時について

 3才頃までは3ヶ月ごと、それ以降は6ヶ月ごとが 目安です。

くつと足に異変がないかも意識してチェックしてみましょう。

・かかとを踏んでいないか? 
・くつのすり減りに偏りがないか?
・爪は割れていないか?   
・指は曲がっていないか? 
・タコやマメは出来ていないか? 

 

☆足に良いくつを選んで、正しいくつの履き方を覚えましょう。

☆お子さんの足に関心を持って、成長に合わせてくつが合っているか、チェックしましょう。

 

 

※参照 日本外来小児科学会のワークショップにて、松田隆先生(鳥取県、まつだ小児科)、柳本有二教授(神戸常磐大学)、内田俊彦先生(整形外科医師 医学博士)にお話しをお伺いしました。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもの健康子育て

豊かさとは何か?

 日本は、世界でも有数の経済大国であることは誰もが認めることです。

日本は確かに物質的には裕福になりました。
しかし、残念なことに、自分たちを幸せとは思えない人が諸外国に比べ多いようです。

経済を活性化させることが人に幸せをもたらしてくれるのか疑問に思えることがあります。
物質的に豊かになったがために出現した問題や失ったものもあります。
そのことを議論せずに、利益先行の経済政策は、過去の過ちを繰り返すだけではないでしょうか。

豊かさとは何か?とりわけ子どもにとっての豊かさとは何か?

物質的な、経済的な豊かさだけを追求する時代はもう終わったのではないでしょうか。
子どもたちが心身ともに健全であり、自分たちの将来に明るい生活を期待できる、そんな世界が訪れることを希望します。

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子育て

インフルエンザ予防接種の開始について

2013年10月28日

10月1日(木)からインフルエンザの予防接種がはじまります。
ご希望の方は早めに接種をお勧めします。 母子手帳を必ずご持参ください。

予防接種について

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: インフルエンザ予防接種