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かばくん通信(院内報)

【 かばくん通信について 】

 さとう小児科の院内報として作成している「かばくん通信」。
 平成18年5月に第一号を作成して以来、ご来院いただいた皆様に支えながら、毎月一回の発行を続けております。
 当院からのお知らせや感染症情報、気なる病気の詳しい情報や「こども医療」に係わる注目情報を、サクッと取りまとめてご案内しています。
 当院の受付にて配布(無料)していますので、ご来院の際はどうぞお手にとってごらん下さい。

 院内報「かばくん通信」および当ホームページのコンテンツは、さとう院長を編集長として、さとう小児科スタッフの全員で記事を作成してます。

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幼児がいる家庭での防災対策

2015年07月02日

内閣府が平成25年5月28日に発表した南海トラフ巨大地震の最終報告では、宮崎県では最大4万2000人の死者、1万2390ヘクタールの浸水が予想されています。

自然災害は、いつ、どこで誰の身に起こるか分かりません。

地震や台風等の備えで大切なのは、常に家族で万一の場合を想定して話し合い、集合場所、避難場所を決めておく事です。

 

宮崎でおこりうる地震は

① 直下地震 マグニチュード6.5~7クラス

② 日向灘地震 マグニチュード7~7.5クラス

③ 南海トラフ地震(日向灘地震も含む) マグニチュード8~9クラスの3つです。

 

避難をするときは

避難をするときは、夏でも長袖、長ズボンを着用しましょう。
女性もスカートは避けましょう。

また、化学繊維は火に弱く、保温性がない為避けましょう。

避難時はガラスの破片等でケガをするケースが多いので必ず靴を履きましょう。

 

非常時の乳幼児持ち出しリスト

□ 水1リットル
□ タオル
□ おもちゃ
□ ミルク(キューブの物が便利)
□ おしりふき
□ ベビーフード
□ ビニール袋
□ おやつ
□ 消毒薬
□ 哺乳瓶
□ 医薬品
□ 紙おむつ
□ カイロ
□ スプーン
□ 母子手帳(家族の写真はぐれた時)
□ 着替え
□ 健康保険証 直前に用意、確認する物
□ ガーゼ
□ くつ

※ミルク・離乳食・オムツは3日分を目安に準備を!

 

こどもお助け救急BOOK参照

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 日頃の備え

タイプ: 万一の備え

子どもが頭を打った時

2015年06月06日

ソファーや椅子から落ちたり、テーブルの角に頭をぶつけたり、マットですべったり、、、。

子どもは危険を察知する能力が不十分です。

体の割に頭が大きく、転んだ時に手がでなかったりするので、頭を打ってしまう事があります。

 

ぶつけた時に大声で泣いたりして、心配になってしまう事もあるかもしれません。

でも大声で泣くのはびっくりしたからで、元気な証拠。泣きやんだ後、嘔吐やけいれんもなく、元気であればまず心配はないでしょう。

 

頭を打った直後は元気でも数日間(48時間)は慎重に様子をみてあげてください。

吐いたり、元気がなくなったり、けいれんがおこった場合はすぐに病院に行きましょう。

 

 

頭を打った時のチェックポイント

(1)意識がもうろうとしている

(2)けいれんがある

(3)何度も嘔吐がある

(4)打ったところがへこんでいる

(5)鼻や耳から出血している

次の①~④のような時は要注意! すぐにかかりつけ医や夜間なら急病センターを受診しましょう。

 

応急処置

頭にこぶができている時は、冷たいタオルやタオルでくるんだ保冷剤などで冷やしてあげましょう。

判断に迷う時には、かかりつけ医や小児救急医療電話相談(♯8000)にご相談ください。

 

 

頭のケガを防ぐ安全のワンポイントアドバイス

・階段には手すりをつける

・階段の上下階の両側に、転落防止用の柵をつける

・ベットは柵をついたものを使い、必ず柵をあげる

・柵の下にも衝撃を吸収するようなマットを設置する

・ドアの取っ手や角張っている家具にカバーをつける

・ベランダなどに踏み台になるような物は置かない

・子どもがつまずきそうなカーペット類は、床の全面に敷く

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもの健康救急医療

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「メディア漬け」の子育て現場

2015年05月06日

“メディア漬け„の親たち

近年、携帯やパソコンの普及で授乳中やベビーカーを押しながらでも携帯の画面に視線が奪われている 親の子育てが目につくようになりました。

赤ちゃんは、笑うことや喃語に応えてもらうことで他者とかかわる体験を積み重ね、学習し、日々少し ずつ発達していきます。

1日中テレビをつけっぱなしで、お母さんとのコミュニケーションがない中での 生活、まさに“親のメディア漬け„は子どもの発達にとって猛毒に等しいものです。

 

 

 『子どもとメディア』の問題に対する5つの提言

 

(1) 2歳までのテレビ・DVD視聴は控えましょう。

(2) 授乳中、食事中のテレビ・DVDの視聴はやめましょう。

(3) すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。
   1日2時間まで(ゲームは1日30分まで)を目安としましょう。

(4) 子ども部屋にはテレビ、パソコンを置かない!!

(5) 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールを作りましょう。

 

 

 メディア漬けチェック!!  (3つ以上は要注意)

 

1.両親そろってテレビ好き

2.深夜までテレビやDVDを見ることが多い

3.テレビを1日中つけっぱなし

4.朝起きてすぐにテレビをつける

5.何か音がしていないと寂しい

6.メディアとの接触時間のコントロールが出来ない

7.携帯やゲーム、ネットサーフィンをしていると時間が経つのを忘れてしまう

 

 

メディア漬け„の生活は、赤ちゃんの発達を邪魔するだけでなく、親が親になる時間も奪ってしまいます!

 

 

《メディア漬けに対する小児科医の対応》

当院では、乳幼児健診や普段の診療の中でメディア接触の時間や内容も含め、より良い 生活習慣作りへのアドバイスをしたり、メディア漬けの生活の弊害を啓発しています。

 

“「メディア漬け」で壊れる子どもたち„より

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもとメディア生活習慣

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脂漏性湿疹の予防とケア

2015年04月24日

脂漏性湿疹とは

生後1~4ヶ月の赤ちゃんに多くみられ、頭の皮膚にできるかさぶたのような 湿疹の事をいいます。

赤ちゃんの皮膚は非常に新陳代謝が活発で、汗や皮脂の分泌も盛んです。

頭は特に皮脂の分泌が多く、その皮脂が皮膚の表面をおおって取れなくなり湿疹になってかさぶた のような状態になります。

ほとんどの場合、自然に治ることが多いといわれていますが、今回はその予防とケアについてお 話します。

 

予防とケア

1.頭はきちんと洗う

頭もベビー用のシャンプーや石けんをよく泡立て、その泡で洗ってあげましょう。
力を入れてゴシゴシはNG。くるくる円を描くように、やさしく、やさしく洗って下さい。

2.がんこなかさぶたは白色ワセリンやオリーブ油で!

はりついたかさぶたは無理にはがそうとしないで!

白色ワセリンやオリーブ油をつけて、まず ふやかします。
時間を置くとはがれやすくなるので、入浴前30分間は出来ればそのままにして おくといいでしょう。
かさぶたをふやかしたら、ベビー用のシャンプーや石けんできれいに洗い ます。
その後、水分を拭き取り、保湿剤と軟膏(ローション)を塗ります。

 

焦らずに自然に取れるのを待とう

赤ちゃんは頭皮をゴシゴシ洗われると、「気持ちいい」よりも「痛い」と感じます。
頭皮はやさしく洗ってください。
コツは指先の腹で頭皮をクルクル洗うことです。
爪を立て ないように洗います。

ふやかして洗ってもなかなかかさぶたが取れない場合は、無理をせず、 自然に取れるのを待ちましょう。

症状は人それぞれで、数日でかさぶたがスッキリする赤ちゃんもいれば、湿疹が広範囲で 全てが治るまで何週間もかかる赤ちゃんも多くいます。
焦らないで赤ちゃんの頭皮を 刺激しないケアを続けて下さい。
湿疹をかいて傷つけないように赤ちゃんの爪を 切っておきましょう。

脂漏性湿疹がよくならない時は、かかりつけの小児科を受診することをお勧めします。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: スキンケア湿疹

麻しん風しん混合予防接種のお知らせ

2015年03月01日

平成21年4月2日~平成22年4月1日生まれ(小学校就学前の1年間)の子どもたちの「麻しん風しん混合ワクチン接種」が平成27年4月1日から始まります。

【 第1期 】

生後12ヵ月~生後24ヵ月に至るまでの間にある者

【 第2期 】

5歳以上7歳未満の者で、小学校就学前の1年間 (次年度小学校に入学する者)

 ※第2期は小学校入学前の3月31日までに接種しましょう。
  それを過ぎると公費負担を受けることが出来ず、費用は自己負担となります。

 

2回接種の必要性

1回のワクチンでは、免疫を獲得できない場合が5%程度あると言われています。

また1回の接種だけだと次第に免疫が低下して思春期以降に感染してしまうこともあります。

免疫が獲得できても減弱して発病阻止レベル以下になってしまう場合もあります。

個人を守り流行を阻止するためには、必ず2回の接種が必要です。

 

麻しん

麻しんは麻疹ウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。

感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染でその感染力は非常に強いと言われています。

高い熱、全身の発疹が特徴で、肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。

死亡する割合も、先進国であっても1000人に1人と言われています。

麻疹は非常に怖い病気です。

 

風しん

風しんは風しんウイルスが引き起こす感染症の1つです。

感染すると発熱、全身の発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。

妊娠初期の妊婦が感染すると出生児が心疾患、難聴、白内障など「先天性風しん症候群」を発症する可能性があります。

男女ともがワクチンを受けて、風しんの流行を抑制し、女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが重要です。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: ワクチン予防接種

インフルエンザについて

2015年02月01日

インフルエンザは、突然の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強いのが特徴です。

のどの痛みや鼻汁、咳などの症状も見られます。

さらに、小児では肺炎、中耳炎、脳炎、脳症、熱性けいれんなどを併発することもあります。

 

①予防の基本は

〈インフルエンザの流行前〉

・インフルエンザワクチンの接種

〈インフルエンザが流行したら〉

・人混みのあるところへの外出を控える
・外出時にはマスクを着用する
・室内では加湿器などを使用して適度な湿度を保つ
・十分な休養や、バランスの良い食事をとる
・うがい、手洗いの励行 ・咳エチケット

 

風邪との違い

   インフルエンザ  かぜ
症状 高熱、頭痛、関節痛
筋肉痛、せき、のどの痛み、鼻水など
のどの痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみ
せき、発熱
発症 急激 比較的ゆっくり
 症状の部位 強い倦怠感など 全身症状 鼻、のどなど局所的

 

 

 

②インフルエンザ流行期にお子さんが発熱した時はどうするのが一番いいのでしょうか?

「熱に気づいたら、すぐ病院に行って検査をしてもらう」というのは間違いです。

迅速検査には限界があります。
発熱初期の場合インフルエンザに罹患していても検査では陰性になる場合が多いです。
陽性に出たらインフルエンザと言えますが、陰性だからといってインフルエンザではないと言える検査ではありません。

その為、発熱直後の受診はせず、とりあえず家でゆっくりさせて様子をみましょう。

翌日も高熱が続けば受診を考えて下さい。  

抗インフルエンザ薬は、発症後48時間以内に使い始めれば効果があるので慌てる必要はありません。

慌てて、普通の『かぜ』で病院に連れて行った結果インフルエンザをもらって帰った!なんてことも流行し始めたら十分に考えられます。

 

※生まれて間もないお子さんや、痙攣を起こしたり、吐き続けている、呼吸がおかしいなどといった場合は、発熱初日でも受診が必要です。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: インフルエンザ