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かばくん通信(院内報)

【 かばくん通信について 】

 さとう小児科の院内報として作成している「かばくん通信」。
 平成18年5月に第一号を作成して以来、ご来院いただいた皆様に支えながら、毎月一回の発行を続けております。
 当院からのお知らせや感染症情報、気なる病気の詳しい情報や「こども医療」に係わる注目情報を、サクッと取りまとめてご案内しています。
 当院の受付にて配布(無料)していますので、ご来院の際はどうぞお手にとってごらん下さい。

 院内報「かばくん通信」および当ホームページのコンテンツは、さとう院長を編集長として、さとう小児科スタッフの全員で記事を作成してます。

Recent Posts

かばくん通信 院内報 No.121(H28.5)

2016年05月01日

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「歯について考える」「宮崎市の乳幼児医療費助成制度について」ほか

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作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 院内報

かばくん通信 院内報 No.120(H28.4)

2016年04月01日

かばくん通信 院内報No.120

かばくん通信 院内報No.120(うら) 

「子どもの風邪」「麻しん風しん混合予防接種のお知らせ」ほか

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作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 院内報

はじめての離乳食

2016年03月01日

【 はじめての離乳食 】

産まれてから母乳やミルクですくすく育っている乳児ですが、体が成長するに伴い、それだけでは栄養が不足してきます。

特に動きが活発になる生後5ヶ月から6ヶ月になるとビタミン・カルシウム・鉄などの栄養が不足し、そのために母乳やミルク以外の栄養が必要になります。

 また、離乳期は食べ物を噛みつぶして飲み込むこと、母乳やミルク以外の色々な食べ物の味や食感を知り、ひとりで食べることを身につけていく大切な時期です。

これは生後5ヶ月くらいから1才3ヶ月くらいまでの約1年間の時期に相当します。

 

離乳食を始めるタイミングは?

・ 生後5~6ヶ月頃で体重が7㎏位
・ 首のすわりがしっかりしている
・ 体を支えると座れる
・ 食べ物をみせると口をあけるようなそぶりをする
・ 体調が良い時 など

 

 離乳食をはじめましょう

・ 初めてあげる食品は1日1品1さじから午前中にあげましょう。
・ 離乳開始後は1日1回食、開始から1ヶ月過ぎた頃から2回食へ移行しましょう。
・ 食事前の授乳は避けましょう。
・ 「食事」は親子のふれあいの時間です。食事中のテレビの視聴はやめましょう。

 

 注意した方がよい食品

・ はちみつ、黒砂糖(乳児ボツリヌス症予防のため1才過ぎてから)
・ 牛乳(鉄欠乏性貧血を起こすことがあるため1才過ぎてから)
・ ごぼう、れんこん、たけのこなど(繊維が多く胃腸に負担をかけるため)
・ ゼラチン(動物性コラーゲンであり下痢やアレルギーを起こすことがあるため1才過ぎてから)
・ さんま、さばなどの青魚(初期に白身から始め中期に赤魚、後期に青魚が無難です)

 

 離乳食の進め方の目安

離乳食の進め方の目安

アレルギーの心配がある場合は主治医と相談しながら進めましょう。

 

 

卵の取扱いについて

生卵の白身でアレルギーを起こすことがあるので、卵は黄身(固ゆで)から 食べさせ始め、様子を見て問題がなければ、白身(固ゆで)をあげてみましょう。

ゆっくり様子をみながら、全卵へと進めていきましょう。

また固ゆでした卵は、時間が経つと白身成分が黄身へと移行します。

卵を茹でたら、早目に白身と黄身を分けましょう。

 

 

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 離乳食

子どもの発熱

2016年02月01日

【 発熱とは 】

ウイルス感染などのいろいろな原因に基づき、脳の中にある体温調節中枢が異常をきたし、体温が37.5℃以上に上昇した状態です。

発熱は、子どもにとって最もありふれた症状です。

 

【 発熱のメカニズム 】

感染が起こると、白血球などのウイルスを食べてやっつける免疫細胞の働きが活発になります。
この免疫細胞は、脳に「敵襲!感染が起きたぞ!発熱を起こして敵を撃退せよ!」という情報を伝えます。

そして、脳は体の各器官に熱を上げる様指令を出します。
なぜ感染すると発熱するのか。

その理由として、体温が高いほど病原菌の活動が弱まり、白血球の活動が促進されるためと言われています。

 

【 ホームケア 】

保温と冷却

悪寒は体温が上がり始める時に起こります。
掛物をするなどして保温をして下さい。

熱が上がり暑がる時は、本人が嫌がらない程度におでこや脇の下、足の付け根を冷やしてあげましょう。

 

高い熱が出ると脳がやられる?

高熱だけでは脳に障害は起こりません。
稀に高熱を出した子どもの中に脳炎や脳症、髄膜炎といった脳に直接影響のある病気を起こす事があります。

それは髄膜炎や脳炎のために脳が傷つくからで、高熱により起こるものではありません。

熱の高さよりも、高熱が何日続くかが最も重要となります。

 

部屋の温度

室温は夏なら28℃前後、冬は22℃前後に調整し、冷房は風が直接当たらない様にします。

また、冬場は空気が乾燥しがちなので加湿するとよいでしょう。

 

解熱剤

機嫌が良く、水分・睡眠が十分に取れている場合は使う必要はありません。

解熱剤の使用目的は、熱に伴う症状の緩和です。
他の症状が和らげば、平熱まで下がらなくても心配はありません。

症状が和らいだ時に十分に水分を与え脱水を予防しましょう。

 

お風呂

熱が低めで機嫌の良い時に疲れない様に汗をさっと流して、清潔にしましょう。

高熱時は、湯船に浸かるのを止めてシャワーやタオルで拭く程度にしましょう。

 

食事と水分

吐いたり下痢したりしていなければ好きなものでもかまいません。
消化のよいでんぷん質のもの(おかゆ、うどんなど)が良いでしょう。

食べられなくても水分はとるようにして、脱水を予防することが重要です。

 

 【 受診の目安は… 】

□ 3カ月未満の乳児

□ 3日以上高熱が続いている

□ 不機嫌でぐったりしていたり、目の焦点が合わない

□ 水分が摂れず、尿が半日以上でていない

□ けいれんを起こしている、起こした

□ 何回も嘔吐を繰り返している

 

どれか1つでもあてはまる場合は、

早目に掛かりつけ医や、医療機関を受診しましょう!

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 発熱

やけどについて

2016年01月08日

やけどに注意しましょう!

冬は、やけどの多い季節です。

ストーブの近くに寝かせて寝返りをして手があたったり、ヒーターの出口に指を付けたり、特に暖房器具によるやけどが多くなります。

最近のストーブ、ヒーターなど直接熱源が出ているものが少なくなってきていますが、熱源が直接出ているものは必ず安全柵で囲い、直接子どもが触れないようにしましょう。

また、使い捨てカイロや、ぬるい湯たんぽでも長時間あたると、低温やけどになる事があるので注意しましょう。

【 やけどした時の対処 】

 (1) すぐに流水で患部を冷やす。

冷やす時間は学童で20~30分。乳幼児の場合は10~15分程度。

衣服を着たままのやけどの場合は、やけどでふやけた皮膚がいっしょにはがれる可能性もあるので 服の上から冷やします。

(2) 重症の場合はすぐに病院へ

 やけど

 やけどは範囲と深さが重要です。

やけどした部分が「広い」ほど、「深い」ほど危険です。

 

子供はからだの表面積の10%以上の広さをやけどすると重症です。

(本人の手のひらの体表面積を概算で全身の1%とします。)

注意:やけどの深さは、第1度~第3度に分類されています。

第1度:皮膚の表面が赤くなっていて水ぶくれにならない程度

第2度:水ぶくれができているような状態

第3度:皮下組織まで達するやけどで、皮膚が黒く焦げたり、白くなっている状態

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: やけど子どもの健康

インフルエンザについて

2015年12月01日

インフルエンザとは・・・?
インフルエンザウィルスの感染によっておこる病気です。

感染後、1~3日間の潜伏期間を経て、突然の高熱で発病します。

その他の主な症状としては、頭痛・筋肉痛・全身倦怠感などの全身症状と、のどの痛み、咳や痰などの呼吸器の急性症状などがみられます。

潜伏期間が短く、感染力が強い事から幼稚園や保育園、学校で大流行するのが特徴です。

 

【インフルエンザの予防法は?】

1. 流行前の予防接種

インフルエンザワクチンは、罹患した場合の重症化防止に有効と報告されています。

子どもだけではなく、周りの大人も予防接種を受け感染を防ぐことが必要です。

 

2. 外出後はうがい・手洗いをする

インフルエンザウィルスは顔などにも付着している場合があります。

万全を期するためにも、洗える部分は洗うように心がけましょう。

 

3. 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取

体の抵抗力を高めるために十分な休養と、バランスのとれた栄養摂取を日頃から心がけましょう。

 

4. 体力を保つ

体力が低下していると、ウィルスに感染しやすくなります。

十分に睡眠をとる事と、日頃からあまり厚着をしないように心がけましょう。

 

5. 室内の温度を保つ

ウィルスは乾燥した状態で活発に活動します。

室内では加湿器などを使って十分な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。その際、定期的に室内の換気も行いましょう。

 

6. 流行期には人混みを避ける

外出時になるべくマスクをつけるようにしましょう。

マスクを着用することによって、他人からの感染を防ぎ、また他人に感染させることも防ぎます。

 

 

【症状がでたら?】

熱が高くても、機嫌がよく遊ぶ元気があり、水分が摂れるといった場合には家でゆっくり休ませて様子をみましょう。


発熱後、すぐにインフルエンザの検査を行うと、陽性であっても結果が陰性の判定となることがあります。

抗インフルエンザ薬は、発症後48時間以内に使い始めれば効果があるので慌てる必要はありません。

慌てて病院に連れて行った結果、インフルエンザをもらって帰った!なんてことになることも十分に考えられます。


しかし、生まれて間もないお子さんや痙攣をおこしたり、吐き続けたり、呼吸状態がおかしいなどといった場合は早めの受診が必要です。

 

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: インフルエンザ