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かばくん通信(院内報)

【 かばくん通信について 】

 さとう小児科の院内報として作成している「かばくん通信」。
 平成18年5月に第一号を作成して以来、ご来院いただいた皆様に支えながら、毎月一回の発行を続けております。
 当院からのお知らせや感染症情報、気なる病気の詳しい情報や「こども医療」に係わる注目情報を、サクッと取りまとめてご案内しています。
 当院の受付にて配布(無料)していますので、ご来院の際はどうぞお手にとってごらん下さい。

 院内報「かばくん通信」および当ホームページのコンテンツは、さとう院長を編集長として、さとう小児科スタッフの全員で記事を作成してます。

Recent Posts

子どものスキンケア

2015年09月01日

赤ちゃんの肌は、すべすべしていて一見理想的な肌に見えます。

しかし、皮膚の厚さは大人と比べて1/2程度しかありません。
また、赤ちゃんの体は小さいのに汗腺の数は 大人と同じで、発汗することで体温調節をする為、とても汗かきです。  

皮脂の分泌量が少なくバリア機能も未熟な為、刺激に弱く皮膚トラブルを起こしやすいのです。

 

 

赤ちゃんのスキンケアの基本!

  1. 汗をかいたら、こまめに着替えとシャワーを。 (石けんを使うのは1日1回)
  2. タオルで優しく拭いて、水分をしっかりとる。
  3. 保湿をしっかりする。

赤ちゃんの体や顔を洗う時は、身体の隅々まで 優しく洗ってあげましょう。

 

また、よく拭かずにオムツをしたり、洋服を 着せると肌のトラブルの原因になります。

お風 呂あがりやおしりを洗ったときは、タオルで押 さえる様に優しく拭いて下さい。

ゴシゴシ拭く のはNGです!

保湿剤は、乾燥が特に気になる時はクリームを、それ以外はローションなど、季節や肌の コンディションによって使い分けましょう。

 

 

あせも予防の4つのポイント!

  1. 吸湿性、通気性のよい服装を心掛ける。
  2. 汗をかいたら、濡れタオルで拭くか、洗い流す。
  3. エアコンを上手に使用し、快適な室温を保つ。
  4. 暑い時期でも毎日保湿ケアをする。

 

皮膚のいちばん外側には、角層という外部の 刺激から肌内部を守る細胞の層があります。

汗をかくと、角層はふやけて衣類などでこすれて傷つくとき、出口がふさがってしまいます。

すると皮膚の内側に汗がたまり、炎症を起こして『あせも』となります。

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☆夏でも肌は乾燥しています!

汗のダメージから守るためにも保湿は必須です!!☆

 

“夏=保湿は不要”と思っていませんか?冷房や紫外線など、夏は肌を乾燥させる要因が沢山あります。

トラブルがなくても、毎日の保湿ケアは欠かさずしましょう。肌が潤うと、紫外線のダメージや汗の刺激も受けにくくなります。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもの健康

最近のおむつ事情

2015年08月04日

今回は最近のおむつ事情をご紹介します。

 現在、日本では布おむつから紙おむつへの転換率は95%を超え、乳幼児のいる家庭で紙おむつは生活必需品となりました。

乳幼児にとって、おむつは体の約1/4を包み込んでいるものであり、心身に及ぼす影響は決して小さくありません。

 

紙おむつのタイプ

子どもの発達状態や用途に合わせて「テープ式」と「パンツ型」の2種類があります。

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乳幼児の排泄

乳幼児の排泄は加齢とともに変化します。

月齢が進むにつれ尿や便の回数が減り、1回の排泄量 が増えます。
排尿回数は個人差がありますが、満1歳 頃には1日に8~12回程度になります。

紙おむつは吸収性が良く数回分の尿を吸収できます が、衛生面から昼間は汚れたら取り替えるのが基本です。

 

紙おむつの使用実態

・昼間の平均交換回数:5~6回
・昼間の平均使用時間:約3時間

 

1日のおむつ使用枚数の目安

・0~3ヶ月  12枚
・3~6ヶ月 10枚
・6~1歳6ヶ月 8枚
・1歳6ヶ月~2歳6ヶ月 6枚
・2歳6ヶ月~3歳 4枚

 

一枚のおむつを昼間に6時間以上使用しているという報告もあります。

大量に汗をかく夏場に長時間使用することは、蒸れなどの不快感やおむつ皮膚炎(おむつかぶれ)などのトラブルを引き起こします。

紙おむつは吸収性に優れていますが、他の衣服と同様に汗や排泄物で汚れたら交換するという意識をもち、長時間使用を避けましょう。

作成者:小児科スタッフ

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タグ: 子どもの健康

幼児がいる家庭での防災対策

2015年07月02日

内閣府が平成25年5月28日に発表した南海トラフ巨大地震の最終報告では、宮崎県では最大4万2000人の死者、1万2390ヘクタールの浸水が予想されています。

自然災害は、いつ、どこで誰の身に起こるか分かりません。

地震や台風等の備えで大切なのは、常に家族で万一の場合を想定して話し合い、集合場所、避難場所を決めておく事です。

 

宮崎でおこりうる地震は

① 直下地震 マグニチュード6.5~7クラス

② 日向灘地震 マグニチュード7~7.5クラス

③ 南海トラフ地震(日向灘地震も含む) マグニチュード8~9クラスの3つです。

 

避難をするときは

避難をするときは、夏でも長袖、長ズボンを着用しましょう。
女性もスカートは避けましょう。

また、化学繊維は火に弱く、保温性がない為避けましょう。

避難時はガラスの破片等でケガをするケースが多いので必ず靴を履きましょう。

 

非常時の乳幼児持ち出しリスト

□ 水1リットル
□ タオル
□ おもちゃ
□ ミルク(キューブの物が便利)
□ おしりふき
□ ベビーフード
□ ビニール袋
□ おやつ
□ 消毒薬
□ 哺乳瓶
□ 医薬品
□ 紙おむつ
□ カイロ
□ スプーン
□ 母子手帳(家族の写真はぐれた時)
□ 着替え
□ 健康保険証 直前に用意、確認する物
□ ガーゼ
□ くつ

※ミルク・離乳食・オムツは3日分を目安に準備を!

 

こどもお助け救急BOOK参照

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 日頃の備え

タイプ: 万一の備え

子どもが頭を打った時

2015年06月06日

ソファーや椅子から落ちたり、テーブルの角に頭をぶつけたり、マットですべったり、、、。

子どもは危険を察知する能力が不十分です。

体の割に頭が大きく、転んだ時に手がでなかったりするので、頭を打ってしまう事があります。

 

ぶつけた時に大声で泣いたりして、心配になってしまう事もあるかもしれません。

でも大声で泣くのはびっくりしたからで、元気な証拠。泣きやんだ後、嘔吐やけいれんもなく、元気であればまず心配はないでしょう。

 

頭を打った直後は元気でも数日間(48時間)は慎重に様子をみてあげてください。

吐いたり、元気がなくなったり、けいれんがおこった場合はすぐに病院に行きましょう。

 

 

頭を打った時のチェックポイント

(1)意識がもうろうとしている

(2)けいれんがある

(3)何度も嘔吐がある

(4)打ったところがへこんでいる

(5)鼻や耳から出血している

次の①~④のような時は要注意! すぐにかかりつけ医や夜間なら急病センターを受診しましょう。

 

応急処置

頭にこぶができている時は、冷たいタオルやタオルでくるんだ保冷剤などで冷やしてあげましょう。

判断に迷う時には、かかりつけ医や小児救急医療電話相談(♯8000)にご相談ください。

 

 

頭のケガを防ぐ安全のワンポイントアドバイス

・階段には手すりをつける

・階段の上下階の両側に、転落防止用の柵をつける

・ベットは柵をついたものを使い、必ず柵をあげる

・柵の下にも衝撃を吸収するようなマットを設置する

・ドアの取っ手や角張っている家具にカバーをつける

・ベランダなどに踏み台になるような物は置かない

・子どもがつまずきそうなカーペット類は、床の全面に敷く

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもの健康救急医療

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「メディア漬け」の子育て現場

2015年05月06日

“メディア漬け„の親たち

近年、携帯やパソコンの普及で授乳中やベビーカーを押しながらでも携帯の画面に視線が奪われている 親の子育てが目につくようになりました。

赤ちゃんは、笑うことや喃語に応えてもらうことで他者とかかわる体験を積み重ね、学習し、日々少し ずつ発達していきます。

1日中テレビをつけっぱなしで、お母さんとのコミュニケーションがない中での 生活、まさに“親のメディア漬け„は子どもの発達にとって猛毒に等しいものです。

 

 

 『子どもとメディア』の問題に対する5つの提言

 

(1) 2歳までのテレビ・DVD視聴は控えましょう。

(2) 授乳中、食事中のテレビ・DVDの視聴はやめましょう。

(3) すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。
   1日2時間まで(ゲームは1日30分まで)を目安としましょう。

(4) 子ども部屋にはテレビ、パソコンを置かない!!

(5) 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールを作りましょう。

 

 

 メディア漬けチェック!!  (3つ以上は要注意)

 

1.両親そろってテレビ好き

2.深夜までテレビやDVDを見ることが多い

3.テレビを1日中つけっぱなし

4.朝起きてすぐにテレビをつける

5.何か音がしていないと寂しい

6.メディアとの接触時間のコントロールが出来ない

7.携帯やゲーム、ネットサーフィンをしていると時間が経つのを忘れてしまう

 

 

メディア漬け„の生活は、赤ちゃんの発達を邪魔するだけでなく、親が親になる時間も奪ってしまいます!

 

 

《メディア漬けに対する小児科医の対応》

当院では、乳幼児健診や普段の診療の中でメディア接触の時間や内容も含め、より良い 生活習慣作りへのアドバイスをしたり、メディア漬けの生活の弊害を啓発しています。

 

“「メディア漬け」で壊れる子どもたち„より

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもとメディア生活習慣

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脂漏性湿疹の予防とケア

2015年04月24日

脂漏性湿疹とは

生後1~4ヶ月の赤ちゃんに多くみられ、頭の皮膚にできるかさぶたのような 湿疹の事をいいます。

赤ちゃんの皮膚は非常に新陳代謝が活発で、汗や皮脂の分泌も盛んです。

頭は特に皮脂の分泌が多く、その皮脂が皮膚の表面をおおって取れなくなり湿疹になってかさぶた のような状態になります。

ほとんどの場合、自然に治ることが多いといわれていますが、今回はその予防とケアについてお 話します。

 

予防とケア

1.頭はきちんと洗う

頭もベビー用のシャンプーや石けんをよく泡立て、その泡で洗ってあげましょう。
力を入れてゴシゴシはNG。くるくる円を描くように、やさしく、やさしく洗って下さい。

2.がんこなかさぶたは白色ワセリンやオリーブ油で!

はりついたかさぶたは無理にはがそうとしないで!

白色ワセリンやオリーブ油をつけて、まず ふやかします。
時間を置くとはがれやすくなるので、入浴前30分間は出来ればそのままにして おくといいでしょう。
かさぶたをふやかしたら、ベビー用のシャンプーや石けんできれいに洗い ます。
その後、水分を拭き取り、保湿剤と軟膏(ローション)を塗ります。

 

焦らずに自然に取れるのを待とう

赤ちゃんは頭皮をゴシゴシ洗われると、「気持ちいい」よりも「痛い」と感じます。
頭皮はやさしく洗ってください。
コツは指先の腹で頭皮をクルクル洗うことです。
爪を立て ないように洗います。

ふやかして洗ってもなかなかかさぶたが取れない場合は、無理をせず、 自然に取れるのを待ちましょう。

症状は人それぞれで、数日でかさぶたがスッキリする赤ちゃんもいれば、湿疹が広範囲で 全てが治るまで何週間もかかる赤ちゃんも多くいます。
焦らないで赤ちゃんの頭皮を 刺激しないケアを続けて下さい。
湿疹をかいて傷つけないように赤ちゃんの爪を 切っておきましょう。

脂漏性湿疹がよくならない時は、かかりつけの小児科を受診することをお勧めします。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: スキンケア湿疹