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かばくん通信(院内報)

【 かばくん通信について 】

 さとう小児科の院内報として作成している「かばくん通信」。
 平成18年5月に第一号を作成して以来、ご来院いただいた皆様に支えながら、毎月一回の発行を続けております。
 当院からのお知らせや感染症情報、気なる病気の詳しい情報や「こども医療」に係わる注目情報を、サクッと取りまとめてご案内しています。
 当院の受付にて配布(無料)していますので、ご来院の際はどうぞお手にとってごらん下さい。

 院内報「かばくん通信」および当ホームページのコンテンツは、さとう院長を編集長として、さとう小児科スタッフの全員で記事を作成してます。

Recent Posts

やけどについて

2016年01月08日

やけどに注意しましょう!

冬は、やけどの多い季節です。

ストーブの近くに寝かせて寝返りをして手があたったり、ヒーターの出口に指を付けたり、特に暖房器具によるやけどが多くなります。

最近のストーブ、ヒーターなど直接熱源が出ているものが少なくなってきていますが、熱源が直接出ているものは必ず安全柵で囲い、直接子どもが触れないようにしましょう。

また、使い捨てカイロや、ぬるい湯たんぽでも長時間あたると、低温やけどになる事があるので注意しましょう。

【 やけどした時の対処 】

 (1) すぐに流水で患部を冷やす。

冷やす時間は学童で20~30分。乳幼児の場合は10~15分程度。

衣服を着たままのやけどの場合は、やけどでふやけた皮膚がいっしょにはがれる可能性もあるので 服の上から冷やします。

(2) 重症の場合はすぐに病院へ

 やけど

 やけどは範囲と深さが重要です。

やけどした部分が「広い」ほど、「深い」ほど危険です。

 

子供はからだの表面積の10%以上の広さをやけどすると重症です。

(本人の手のひらの体表面積を概算で全身の1%とします。)

注意:やけどの深さは、第1度~第3度に分類されています。

第1度:皮膚の表面が赤くなっていて水ぶくれにならない程度

第2度:水ぶくれができているような状態

第3度:皮下組織まで達するやけどで、皮膚が黒く焦げたり、白くなっている状態

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: やけど子どもの健康

インフルエンザについて

2015年12月01日

インフルエンザとは・・・?
インフルエンザウィルスの感染によっておこる病気です。

感染後、1~3日間の潜伏期間を経て、突然の高熱で発病します。

その他の主な症状としては、頭痛・筋肉痛・全身倦怠感などの全身症状と、のどの痛み、咳や痰などの呼吸器の急性症状などがみられます。

潜伏期間が短く、感染力が強い事から幼稚園や保育園、学校で大流行するのが特徴です。

 

【インフルエンザの予防法は?】

1. 流行前の予防接種

インフルエンザワクチンは、罹患した場合の重症化防止に有効と報告されています。

子どもだけではなく、周りの大人も予防接種を受け感染を防ぐことが必要です。

 

2. 外出後はうがい・手洗いをする

インフルエンザウィルスは顔などにも付着している場合があります。

万全を期するためにも、洗える部分は洗うように心がけましょう。

 

3. 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取

体の抵抗力を高めるために十分な休養と、バランスのとれた栄養摂取を日頃から心がけましょう。

 

4. 体力を保つ

体力が低下していると、ウィルスに感染しやすくなります。

十分に睡眠をとる事と、日頃からあまり厚着をしないように心がけましょう。

 

5. 室内の温度を保つ

ウィルスは乾燥した状態で活発に活動します。

室内では加湿器などを使って十分な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。その際、定期的に室内の換気も行いましょう。

 

6. 流行期には人混みを避ける

外出時になるべくマスクをつけるようにしましょう。

マスクを着用することによって、他人からの感染を防ぎ、また他人に感染させることも防ぎます。

 

 

【症状がでたら?】

熱が高くても、機嫌がよく遊ぶ元気があり、水分が摂れるといった場合には家でゆっくり休ませて様子をみましょう。


発熱後、すぐにインフルエンザの検査を行うと、陽性であっても結果が陰性の判定となることがあります。

抗インフルエンザ薬は、発症後48時間以内に使い始めれば効果があるので慌てる必要はありません。

慌てて病院に連れて行った結果、インフルエンザをもらって帰った!なんてことになることも十分に考えられます。


しかし、生まれて間もないお子さんや痙攣をおこしたり、吐き続けたり、呼吸状態がおかしいなどといった場合は早めの受診が必要です。

 

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: インフルエンザ

インフルエンザワクチンが変わりました!

2015年11月01日

インフルエンザワクチンが変わりました!

  • インフルエンザワクチンは、今シーズン(秋~冬)に流行が予測されるインフルエンザウイルスに合 わせて製造されます。
  • インフルエンザウイルスには大きく分けてA型とB型がありますが、それぞれさらに細かくタイプが 分かれています。
  • 昨シーズン(2014-15年)までのインフルエンザは、 A型の2種類のインフルエンザウイルスとB型の1種類のインフルエンザウイルスに対して効果がありました。

 

今シーズンのインフルエンザワクチンは、B型も2種類 のインフルエンザウイルスに対応しています。

ワクチンの図1
図2

 

予防接種をしたらインフルエンザにかからないと言う訳ではありません!

しかし発病してもある程度症状を軽くする事が知られていますので、是非接種する事をお勧めします。

 

 ※母子手帳がない方は、事故防止の為に接種が出来ません。
  必ず忘れずにお持ち下さい。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: インフルエンザ

布おむつと紙おむつのちがい

2015年10月05日


どんな赤ちゃんも生まれてまず最初に着けるのが「おむつ」です。

おむつには「布おむつ」と「紙おむつ」があります。
どちらを使おうかと悩んでいる方も多いと思います。

今回、「布おむつ」と「紙おむつ」のそれぞれのメリットとデメリットを比較してみました。
是非、おむつ選びの参考にしてみて下さい。

 かみおむ2

 

 

布おむつと紙おむつ、結局どちらが良いの?


布おむつと紙おむつ、それぞれに特徴があります。
状況に応じて併用するのも良いと思います。


手がかけられる昼間は「布おむつ」、外出時や夜間お母さんが忙しい時、またお母さんの体調がすぐれない時は、 「紙おむつ」にするなど、生活スタイルに合わせて、使いやすいものを選んでいきましょう。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: おむつ

子どものスキンケア

2015年09月01日

赤ちゃんの肌は、すべすべしていて一見理想的な肌に見えます。

しかし、皮膚の厚さは大人と比べて1/2程度しかありません。
また、赤ちゃんの体は小さいのに汗腺の数は 大人と同じで、発汗することで体温調節をする為、とても汗かきです。  

皮脂の分泌量が少なくバリア機能も未熟な為、刺激に弱く皮膚トラブルを起こしやすいのです。

 

 

赤ちゃんのスキンケアの基本!

  1. 汗をかいたら、こまめに着替えとシャワーを。 (石けんを使うのは1日1回)
  2. タオルで優しく拭いて、水分をしっかりとる。
  3. 保湿をしっかりする。

赤ちゃんの体や顔を洗う時は、身体の隅々まで 優しく洗ってあげましょう。

 

また、よく拭かずにオムツをしたり、洋服を 着せると肌のトラブルの原因になります。

お風 呂あがりやおしりを洗ったときは、タオルで押 さえる様に優しく拭いて下さい。

ゴシゴシ拭く のはNGです!

保湿剤は、乾燥が特に気になる時はクリームを、それ以外はローションなど、季節や肌の コンディションによって使い分けましょう。

 

 

あせも予防の4つのポイント!

  1. 吸湿性、通気性のよい服装を心掛ける。
  2. 汗をかいたら、濡れタオルで拭くか、洗い流す。
  3. エアコンを上手に使用し、快適な室温を保つ。
  4. 暑い時期でも毎日保湿ケアをする。

 

皮膚のいちばん外側には、角層という外部の 刺激から肌内部を守る細胞の層があります。

汗をかくと、角層はふやけて衣類などでこすれて傷つくとき、出口がふさがってしまいます。

すると皮膚の内側に汗がたまり、炎症を起こして『あせも』となります。

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☆夏でも肌は乾燥しています!

汗のダメージから守るためにも保湿は必須です!!☆

 

“夏=保湿は不要”と思っていませんか?冷房や紫外線など、夏は肌を乾燥させる要因が沢山あります。

トラブルがなくても、毎日の保湿ケアは欠かさずしましょう。肌が潤うと、紫外線のダメージや汗の刺激も受けにくくなります。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもの健康

最近のおむつ事情

2015年08月04日

今回は最近のおむつ事情をご紹介します。

 現在、日本では布おむつから紙おむつへの転換率は95%を超え、乳幼児のいる家庭で紙おむつは生活必需品となりました。

乳幼児にとって、おむつは体の約1/4を包み込んでいるものであり、心身に及ぼす影響は決して小さくありません。

 

紙おむつのタイプ

子どもの発達状態や用途に合わせて「テープ式」と「パンツ型」の2種類があります。

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乳幼児の排泄

乳幼児の排泄は加齢とともに変化します。

月齢が進むにつれ尿や便の回数が減り、1回の排泄量 が増えます。
排尿回数は個人差がありますが、満1歳 頃には1日に8~12回程度になります。

紙おむつは吸収性が良く数回分の尿を吸収できます が、衛生面から昼間は汚れたら取り替えるのが基本です。

 

紙おむつの使用実態

・昼間の平均交換回数:5~6回
・昼間の平均使用時間:約3時間

 

1日のおむつ使用枚数の目安

・0~3ヶ月  12枚
・3~6ヶ月 10枚
・6~1歳6ヶ月 8枚
・1歳6ヶ月~2歳6ヶ月 6枚
・2歳6ヶ月~3歳 4枚

 

一枚のおむつを昼間に6時間以上使用しているという報告もあります。

大量に汗をかく夏場に長時間使用することは、蒸れなどの不快感やおむつ皮膚炎(おむつかぶれ)などのトラブルを引き起こします。

紙おむつは吸収性に優れていますが、他の衣服と同様に汗や排泄物で汚れたら交換するという意識をもち、長時間使用を避けましょう。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもの健康