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かばくん通信(院内報)

【 かばくん通信について 】

 さとう小児科の院内報として作成している「かばくん通信」。
 平成18年5月に第一号を作成して以来、ご来院いただいた皆様に支えながら、毎月一回の発行を続けております。
 当院からのお知らせや感染症情報、気なる病気の詳しい情報や「こども医療」に係わる注目情報を、サクッと取りまとめてご案内しています。
 当院の受付にて配布(無料)していますので、ご来院の際はどうぞお手にとってごらん下さい。

 院内報「かばくん通信」および当ホームページのコンテンツは、さとう院長を編集長として、さとう小児科スタッフの全員で記事を作成してます。

Recent Posts

夏休みはたくさん外で遊びましょう!

2014年08月02日

夏休みまっただ中ですが、皆さんはどのように過ごしていますか?

 

夏休みは楽しいことがたくさんありますよね?

夏休みには普段できないことをたくさんやって欲しいと思いますし、できれば家族で海遊びやキャンプなど日常ではできない体験をたくさん味わって欲しいです。

 

夜風は昼間の猛暑を忘れさせ、とてもひんやりとして気持ちがいいものでした。

突然降り出した雨は天然のシャワーとなり、やがて大きな雨粒が強く頬を打ちとても痛かったです。

船上で見た雨上がりの虹は、遮るものがなくとても大きくて綺麗でした。

台風の中、山道は増水のため川と変わり、川は分岐してテントを浸水させました。

 

お父さん、お母さん方にもたくさんの思い出があるように、私にもたくさんの思い出があります。

是非、大人になっても思い出す楽しい思い出をたくさん作って下さい。

 

余談ですが、夏休み中に急激に体重が増加する子が毎年何人かいます。

 

家にこもってゲームをしたり、お菓子を食べたりを繰り返していないでしょうか?

夏休みは、夏休みにしか経験できないことがたくさんあります。

 

たくさん外で遊びましょう!

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもの健康

風疹流行で先天性風疹症候群児が増加

2014年07月15日

妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウィルスに感染すると、胎児が風疹ウィルスに感染し難聴・心疾患・白内障・精神運動発達遅滞のいわゆる先天性風疹症候群児を出生する可能性が高いことが知られています。
各地で小流行が続いているので、風疹抗体の低い(又はない)妊娠可能な女性や周囲の家族は、風疹ワクチンを早めに接種しておきましょう。

ワクチン接種(2回)で予防が大切 →  妊婦さんの感染を防ぐ

 

ー風疹の症状ー  

潜伏期間は2~3週間で、主な症状は発疹・発熱・リンパ節腫脹

大人が罹患するとその症状は乳幼児に比べて重く、高熱が持続したり、関節痛の頻度が高い

合併症:血小板減少性紫斑病、脳炎、溶血性貧血

 

予防のポイント・・・・・ワクチン接種しか予防の方法はありません!!

お母さんは妊婦健診で必ず風疹抗体検査をしているので、母子手帳を確認して下さい。

お子さんは、母子手帳の接種歴を確認してみましょう。

 

過去の感染歴(風疹にかかったかどうか)と予防接種歴を確認してみましょう

H2年4月2日以降に生まれた方は、2回麻疹、風疹混合ワクチン(MR)を受けています。

 MR3期(中学1年)又は、MR4期(高校3年)の対象時に受けていない方もいるので、必ず母子手帳で確認して下さい。

S62102日~H241日生の方は、1歳~7歳半までに風疹ワクチンを1回定期で個別接種

S5442S62101日生の方は、中学生の時に風疹ワクチンを1回定期で個別接種

S3742S5441日生の女性のみ中学生の時に集団接種              

S5441日より以前に生まれた男性の方は、風疹ワクチンを接種していません!!

 

風疹抗体 EIAIgG価:8.0未満 ― 風疹にかかったことがなく、ワクチン未接種.感染の可能性大

           16.0未満  ― 抗体価が低いので感染する可能性あり。

十分な免疫をつけるには、風疹ワクチンを2回接種する必要があります。
0~1回しか受けてない人が
多いので流行を防ぐことができません。

 

最近は麻疹も流行しています。他人事と思わず麻疹と風疹の混合ワクチン(MRワクチン)を受けましょう。

H26年度に限り、一定の条件を満たせば麻疹風疹抗体検査(採血)が無料で受けられます。

・成人のMRワクチンの接種料金は、9,000円です。   

 

 

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 風疹

子どもの睡眠

2014年07月10日

元来、ヒトは朝起きて昼活動し、夜眠るサイクルの中で長年生活を送ってきました。
体内のホルモンもそのサイクルにあわせて分泌されており、脳内時計というものが存在します。
睡眠は、体や脳を休めるために必要です。
更に、子どもは眠ることによって脳の発達が促されています。

しかし、近年、乳幼児期の子ども達も含め約半数の日本人が夜10時を過ぎても起きているという統計が発表されています。
これは、諸外国に比べ圧倒的に多いです。

夜ふかしによる睡眠不足は体のリズムを混乱させ、乳幼児では脳の発達を阻害します。
学童では慢性の夜更かしによって昼夜逆転、肉体の疲労だけではなく脳の疲労も蓄積され、思うような活動が出来なくなり、学校社会からの離脱の原因となる慢性疲労症候群を招く恐れがあります。
睡眠は、ただ眠りさえすればよいというものではありません。
夜間の基本睡眠時間、・リズム・質・時間帯を整えることが大切です。

 

幼稚園や小、中学校に通っているお子さんは今月下旬から夏休みがやってきますが、休みの時も規則正しい生活と十分な睡眠をとりましょう。

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 睡眠

スマホに子守をさせないで!

2014年07月02日

昨年、日本小児科医会は、乳幼児の心身発達への悪影響から、「スマホに子守をさせないで!」という提言を行いました。
当院だけでなく、他の小児科医院やいろいろな場所でこの標語を見かけることが多くなりました。

内閣府が行った調査によると、20143月時点で、スマートフォンの世帯普及率が54.7%と報告されており、この数字は年々上昇を続け、今やスマホは私たちの生活に浸透してきています。

乳幼児期は、子どもの発達にとって大切な時期です。
この大切な時期にしかるべき刺激(愛情)を受けないと子どもは精神的に不安定なまま育ちます。
少なくとも、授乳の時はスマホを置いて子どもにやさしく話しかける余裕を持ってもらいたいです。

日本の子どもたちは「メディア漬け」と諸外国から揶揄されています。
我々小児科医は、「メディア漬け」による子供達への成長・発達、そして未来への悪影響を強く危惧しております。

安易な子育てに流されることなく、二度とは戻って来ない「いま」の子ども達に大切なことを皆さんに考えてもらいたいと思います。

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: スマートフォン

はしかについて(H26.6)

 今年に入り、はしか(麻疹)の患者が全国で増加しています。
国内ではしかにかかった患者数は、
413日迄に274人に達し、昨年1年間の感染者232人を既に上回っています。
県内では、2月迄に3人が感染して以降は終息していますが、これから初夏にかけて流行期にはいり、警戒が欠かせない状況です。

 

はしかの感染力・症状

空気感染し、潜伏期間は10日~2週間(感染力が極めて強く、同じ室内にいるだけで感染)

高熱が3日程続いた後、全身に発疹が現れ、その後も高熱が34日続く。

症状は他に倦怠感、咳、くしゃみ、はなみず、目やに、目の充血などがある。

 

予防のポイント

感染予防の為、ワクチンを2回接種しておきましょう。

H26年度に24歳になる人より上の世代(H2年3月生れ以前の方

1回しか麻疹の定期接種を受けていません。
過去の感染症や接種歴を母子手帳で確認して下さい。
 

 

H26年度に23歳になる人より下の世代(H2年4月生れ以降)

麻疹又は麻疹風疹混合(MR)ワクチン定期接種を2回受けています。
MR第3期(中学1年)、第4期(高校3年)の
対象時に受けてない人もいるので必ず母子手帳で確認しましょう!!

 

※小学生以上の人は、麻疹風疹混合( MR)

ワクチン又は、麻疹、風疹単独ワクチンを2回接種しているか母子手帳で確認して下さい。

1回しか接種歴のない人は、早目に2回目を接種しましょう。(任意接種で9,700円です。)

 ※成人

過去に麻疹にかかったかどうかの記憶があいまいで、麻疹ワクチンを1回しか接種していない人は、麻疹ウイルス抗体検査を受けることをおすすめします。

 

宮崎市在住の方は、一定の条件を満たせば麻疹・風疹抗体検査(採血)を無料で受けられます。

(H264月~H273月まで。詳細は、かばくん通信5月号参照)

抗体検査をせず、MRワクチンを接種することもできます。(成人のMRワクチン9,000円)

 

・春から初夏にかけて流行するので、麻疹の感染者が発生した時は、屋内の人混みを避けましょう。

1歳未満の赤ちゃんは、予防接種を受けてないので、感染すると命に関わることがあります。

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: ワクチン感染症

アレルギー検査について

2014年06月05日

 新年度が始まり約1カ月が過ぎましたが、皆さんは新しい生活に慣れましたか?
今回は、アレルギー検査
について書かせていただきます。

 血液でのアレルギー検査は、抗原に対する特異的IgE抗体を測定します。
IgE抗体が高いほどその抗原が原因で症状を起こしている可能性が高いと言えますが、抗体価が高くてもアレルギー症状が起きない場合もあります。
逆に抗体価が低くてもアレルギー症状が出る場合がありますので、アレルギー検査は万能ではありません。

 アレルギー検査の診察で大切なことは患者さんから十分な問診を行うことです。

いつ、どういった抗原にさらされた時、どのくらいの時間で、どういった症状が出たのかを詳細に聞くことから始まります。

アレルギーでは、問診が何よりも大切な検査です。

血液検査は、臨床診断を補完するために行いますのでご理解宜しくお願いします。

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: アレルギー