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かばくん通信(院内報)

【 かばくん通信について 】

 さとう小児科の院内報として作成している「かばくん通信」。
 平成18年5月に第一号を作成して以来、ご来院いただいた皆様に支えながら、毎月一回の発行を続けております。
 当院からのお知らせや感染症情報、気なる病気の詳しい情報や「こども医療」に係わる注目情報を、サクッと取りまとめてご案内しています。
 当院の受付にて配布(無料)していますので、ご来院の際はどうぞお手にとってごらん下さい。

 院内報「かばくん通信」および当ホームページのコンテンツは、さとう院長を編集長として、さとう小児科スタッフの全員で記事を作成してます。

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冬のスキンケア

2013年12月12日

冬がおとずれ、空気が乾燥する季節になりました。
これからの時期は子どもの肌も乾燥肌に傾き、トラブルをおこしやすくなります。
そのため、乾燥から肌を守るスキンケアが大切になります。

ポイントをおさえたスキンケアを行い、子どもの肌をすこやかに保ってあげましょう。

                       

【 子どもの皮膚の特徴 】

子どもの皮膚は、大人の皮膚と同じではありません。

◎ 乳児期

(~生後2か月)・・・・・お母さんのおなかにいた時のホルモンの作用で皮脂の分泌量が活発。

(生後2ヶ月~)・・・・・皮脂の分泌量が急激に低下して皮膚は乾燥しやすい状態。

 

◎ 幼児期

大人の皮膚に比べて、皮膚はうすく角質層の水分を保つ力が低下。
皮脂の量も少なく、その肌は乾燥しやすい状態。

※乾燥肌や湿疹は経皮(抗原)感作といってアレルギ―の原因にもなります。
 毎日のスキンケアでデリケートな肌を守ってあげましょう。

 

【 スキンケア 】

スキンケアのポイントは「清潔」「保湿」です。

 

「清潔」
肌をすこやかに保つためには、まずは汗などの汚れをきちんと落とし、
肌を清潔にすることが大切です。
しかし、肌は洗いすぎず、こすらないで洗う事がポイントです。

①体や顔を洗う時は、まずは手のひらで石けんをよく泡立てます。

②体は優しくなでるようにして、首や体の部分はしわをのばして優しく洗いましょう。

③熱いお湯にながく入ると皮脂をおとし過ぎてしまうので、少しぬるめのお湯に入りましょう。

④体はこすらないように優しく包むようにふきましょう。

 

「保湿」

肌を清潔にした後は、できるだけ早く保湿剤を全身にぬってあげましょう。
優しく語りかけ、スキンシップをはかりながら、肌の様子をよく観察しましょう。

①入浴後5分以内、肌がほやほやのうちに全身に保湿剤をぬると効果的です。

②保湿剤のぬり方のポイントは、清潔な手に保湿剤をとります。
 保湿剤の使用量の目安は、人差し指でおよそ手の面積二枚分ぬれます。
 ぬる範囲に応じて数か所ちょんちょんと保湿剤をのせておきます。

③手のひらで優しく、くびれやしわの部分も伸ばすようにしてぬりましょう。

④保湿剤がよくぬれているかの目安は、ティッシュをのせてはりつく程度です。

   

 ☆保湿剤は当院でも処方できます。診察の際にご相談ください。

             

         

 

 

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: スキンケア

子どもの足を考える

2013年11月15日

 子どもの98%は健康な足をもって生まれてきますが、大人の60%は足の障害で苦しんでいるのが現状です。

 幼少期は、足が成長する大切な時期です。

 くつによって、足の形が悪くなったり歩き方に癖がついたり、からだのバランスが崩れ、将来にわたって膝や股関節、腰の痛みを誘発する一因になったりすることが考えられます。

 足は体の土台であり、土台が安定しないということは、からだ全体が安定しないということです。
 最近はデザイン性に重きを置いている靴が多いですが、「子どもの足にとって良いくつとは?」という視点を忘れないで欲しいと思います。

良いくつを履いてたくさん歩いて、自然や社会に触れ五感を開き体で学ぶ体験を通して、健康な体そして豊かな心を育てて欲しいと思います。

 

子どもの足の特徴

軟骨が多く、成長に伴い形が変化します。 

・赤ちゃんの足の骨は、柔らかい軟骨の状態。
・4才くらいから少しずつ硬い骨になる。
・骨が完成するのが10才頃。
・大人の足になるのが18才頃。

 

足のアーチ(土踏まず)の形成時期は・・。

足裏の中央部が平らでアーチのない偏平足の子どもが増えています。

乳幼児期は土踏まずの部分の脂肪が多いため偏平足のように見えますが、歩いて体を動かすことで4才くらいまでに土踏まずが形成されていきます。

4~5才を過ぎると、偏平足を治すのは難しくなってくるようです。

※子どもの足はとてもデリケートです。
成長期間に、良いくつを正しく履いて、足を作ることが大切です。
足を育てるためには、歩くなどの運動を十分にすることが重要です。

 

 くつの選び方

・前足部が広く、5本の指が締め付けられないゆとりがある。
・くつ底が、硬すぎず柔らかすぎないもの。くつ底が前から3分の1あたりで曲がる程度の弾力性があるとよい。
・しっかりとかかとを包み込むもの。足がくつの中で動かず歩行が安定する。
・すぐに大きくなるからといって、大きすぎるくつを選ばない。

 

くつの履き方 (ワンタッチテープ・ひもタイプ)

 (1) テープをはずして、足を入れる。
 (2) つま先を上げて、かかとトントン♪♪
 (3) ゆるみがないように、テープどめ。

※ひも靴は毎回ひもをゆるめて脱ぎ、 履くときは必ずひもを結ぶ。

 

 買い換え時について

 3才頃までは3ヶ月ごと、それ以降は6ヶ月ごとが 目安です。

くつと足に異変がないかも意識してチェックしてみましょう。

・かかとを踏んでいないか? 
・くつのすり減りに偏りがないか?
・爪は割れていないか?   
・指は曲がっていないか? 
・タコやマメは出来ていないか? 

 

☆足に良いくつを選んで、正しいくつの履き方を覚えましょう。

☆お子さんの足に関心を持って、成長に合わせてくつが合っているか、チェックしましょう。

 

 

※参照 日本外来小児科学会のワークショップにて、松田隆先生(鳥取県、まつだ小児科)、柳本有二教授(神戸常磐大学)、内田俊彦先生(整形外科医師 医学博士)にお話しをお伺いしました。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもの健康子育て

豊かさとは何か?

 日本は、世界でも有数の経済大国であることは誰もが認めることです。

日本は確かに物質的には裕福になりました。
しかし、残念なことに、自分たちを幸せとは思えない人が諸外国に比べ多いようです。

経済を活性化させることが人に幸せをもたらしてくれるのか疑問に思えることがあります。
物質的に豊かになったがために出現した問題や失ったものもあります。
そのことを議論せずに、利益先行の経済政策は、過去の過ちを繰り返すだけではないでしょうか。

豊かさとは何か?とりわけ子どもにとっての豊かさとは何か?

物質的な、経済的な豊かさだけを追求する時代はもう終わったのではないでしょうか。
子どもたちが心身ともに健全であり、自分たちの将来に明るい生活を期待できる、そんな世界が訪れることを希望します。

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子育て

インフルエンザ予防接種の開始について

2013年10月28日

10月1日(木)からインフルエンザの予防接種がはじまります。
ご希望の方は早めに接種をお勧めします。 母子手帳を必ずご持参ください。

予防接種について

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: インフルエンザ予防接種

メディアと子ども

2013年10月25日

考えよう

皆さんの御家庭では、
お子さんに1日どれくらいテレビビデオを見せていますか?

 

子どもの言語能力は、一方的に聞くだけでは発達しません。

 

乳幼児へテレビ・ビデオを長時間視聴させると、有意語の出現が遅れたり、言語理解・社会性も遅れます。

また、テレビの「暴力シーン」の視聴と実際の「攻撃行動」には関連がみられ、特に幼児期にもっとも影響があります。

 

乳幼児期は、家庭の中で社会性を学びます。

社会性の基本は親子関係家庭です。

 

幼い子どもは、保護者の顔を直接見ることで人間の感情を学び、社会性が培われていきます。

 

家庭で子どもと過ごす時間を大切にして下さい。

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子育て

外遊びのススメ(お散歩編)

2013年09月12日

 家の中でずっと過ごしていると、

「子どもが、泣き止まない」
「いたずらばかりして困る」
「ついイライラしてしまう」

そんな経験が、誰にでもあるのではないでしょうか。

そういう時は、思い切って親子で外へ出かけましょう。

外へ行けば、子どもは自分から興味のあるものを見つけます。
そんなわが子の姿を「ほほえましい」と思えたら、親にとっても散歩はもっと楽しくなるでしょう。

少しずつ涼しさが増していく秋は外遊びのベストシーズンです。

散歩は子どもにとって五感をフルに使い、色々なものを吸収する絶好の機会です。
家の中では体験することができない刺激がいっぱいです。特別な所へ行く必要はありません。近くの公園へお散歩はいかがですか?

 

散歩のポイント

 散歩中は子どもの興味を優先しましょう

 草や石に触ったり、虫を見つけるのは子どもにとって最高の刺激です。
 危険でないかぎり親は子どもの様子を見守る姿勢でいましょう。
 興味があるものを見つけ、夢中になって遊ぶことで、集中力や観察力が養われます。

安全には十分に配慮を

 自転車などが通らない公園や広場、遊歩道などを選び、タバコの吸い殻などが落ちていないか確認をしましょう。

着替えと飲み物は必需品

 着替えがあれば、“汚れるのが嫌だから”と子どもの行動を制限する必要はなくなります。
 子どもも思いきり遊べますし、親も気楽につきあえます。 また、飲み物も用意しておくほうがいいでしょう。
 食べる物も用意しておくと、時間を気にせず、散歩を楽しめます。

 

 子どもは体全体を使って遊ぶことで、全身の筋肉、骨を鍛えることが出来ます。

飛んだり、跳ねたり、走ったり、バランスを取ったり、いろんな動きが「外遊び」には含まれています。

楽しく遊びながら、生きていく上で必要な体力が自然と発達してきます。

楽しく遊ぶことでストレスも発散され体温調節、血圧調節といった自律神経も整います。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもの健康