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かばくん通信(院内報)

【 かばくん通信について 】

 さとう小児科の院内報として作成している「かばくん通信」。
 平成18年5月に第一号を作成して以来、ご来院いただいた皆様に支えながら、毎月一回の発行を続けております。
 当院からのお知らせや感染症情報、気なる病気の詳しい情報や「こども医療」に係わる注目情報を、サクッと取りまとめてご案内しています。
 当院の受付にて配布(無料)していますので、ご来院の際はどうぞお手にとってごらん下さい。

 院内報「かばくん通信」および当ホームページのコンテンツは、さとう院長を編集長として、さとう小児科スタッフの全員で記事を作成してます。

Recent Posts

絵本との出会い

2013年05月03日

『小児科医が見つけたえほんエホン絵本』という本を読まれたことはありますか?

 この本は、絵本が大好きな小児科の先生の絵本に対する熱い気持ちや、温かい思い出のお話がつづられた本です。当院の待合室にこの本を置いていますので、ぜひページをめくってみてください。

 前院長のかば先生こと、佐藤雄一先生も執筆に参加しています。かば先生は、熱心な読書家で絵本も大好きでした。

 かば先生は、ブックスタート活動(7~8ヶ月健診時の絵本の読み聞かせ)や、待合室にはテレビではなく絵本を置き、絵本の紹介・貸出などを行ってきました。

 そして今春には、宮崎県立図書館に「かば先生文庫」のコーナーもできました。たくさんの素晴らしい絵本と出会い、絵本・本を大好きになってもらいたいと願います。

 親子で絵本を開き、お父さんお母さんが優しく読み聞かせをしてくれるひとときに、こどもは自分が愛され大切にされていることを実感できます。絵本を通してのふれあいが、親子の絆をより深いものとしてくれるでしょう。

小児科医が見つけたえほんエホン

『小児科医が見つけたえほんエホン』

絵本 絵本にまつわる112の小さなお話と、心温まる15のエピソードを紹介。

小児科医が見つけた約300冊の絵本情報を収載。

絵本との出会いに役立つ絵本美術館&児童書専門店リスト付き。

出版社: 医歯薬出版 (2005/12)
著作:「小児科医と絵本」の会

かば先生の執筆文をご紹介します

「赤ちゃん絵本との出会い」

 最近は赤ちゃんにどのように話しかけたらよいかわからないというお母さんが多いようです。

 そんなお母さんに、絵本を通して赤ちゃんとの楽しいひとときを持ってもらえるよう、7~8ヶ月の乳幼児健診の後に、絵本の紹介と読み聞かせをしています。

 7~8ヶ月児に絵本を読んであげると、触りたい、持ちたい、ページをめくりたいと手を伸ばしてきます。さらには、なめたり、かんだり、投げたり、落としたりと、絵本は赤ちゃんにとっておもちゃの一つです。そのため、小さな手で扱いやすいサイズ、丈夫な用紙、角が丸くて安全で、汚れが拭き取れる絵本をお勧めしています。

ごぶごぶ ごぼごぼ

『ごぶごぶ ごぼごぼ』

作・駒形克己
発行・福音館書店

 『ごぶごぶ ごぼごぼ』は、赤・青・黄の鮮やかな色使いで、赤ちゃんの目をくぎ付けにしています。

 ページをめくるたび、ワクワク!!ドキドキ!!「ぷく、ぷく、ぷくん」「ざぶ、ざぶ、ざぶん」と心地よい響きやリズムのある言葉に耳を傾けます。

 最初は興味を示さなかった赤ちゃんも、身を乗り出し、手を伸ばして自分でページをめくったり、丸い穴に指を入れたりとさまざまな反応を示します。読み聞かせというよりは、絵本を通して一緒に遊んでいるという感じです。

 そんな楽しいひとときを、絵本を通して親子で過ごしてもらいたいという願いをこめて、読み聞かせを行っています。

(『えほんエホン絵本』13ページより一部抜粋)

かば先生のオススメの絵本

鹿よ おれの兄弟よ

『鹿よ おれの兄弟よ』

学童向け絵本
作・神沢利子
絵・G.D.バウリーシン

 深い森と大きな川、大自然の中で生きていく人間と動物。

 美術館で絵画を観ているような、雄大な気持ちになる美しい絵本です。

(当院の待合室の本棚にもありますので、読んでみてくださいね。)

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子育て, 絵本, 読み聞かせ

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任意の予防接種における助成事業について

2013年04月14日

お知らせ

平成25年4月1日から、任意の予防接種として新たに5種類のワクチン接種の料金が一部助成される事になりました。

新たな予防接種の内容

接種時に宮崎市・綾町・国富町に住民登録のある市民が対象となります。平成25年3月31日までに接種した分については該当しません。

予防接種の種類 対象者 当院自己負担金額 上限回数
ロタウィルス(1価)
(5価)
生後6~24週
生後6~32週
3,500円
3,500円
2回
3回
水痘
(みずぼうそう)
1~2歳未満※注 3,500円 2回
※3ヶ月以上の間隔で
流行性耳下腺炎
(おたふくかぜ)
1期:1~2歳未満※注 3,500円 1回
2期:年長児(就学前)※注 3,500円 1回
B型肝炎 生後2ヶ月~1歳未満 3,500円 3回

※注:いずれも過去に罹患したことがない者

支払方法(個人負担)

窓口で、上記の自己負担額をお支払いください。(保護者・被接種者は医療機関の窓口にて、医療機関が設定した額から助成額を差し引いた料金を支払うことになります。)

接種場所

宮崎市郡内の指定医療機関で接種できます。(予防接種費用は医療機関によって異なります。)

料金変更について

4月から任意の予防接種の料金が一部変更になります。

  • ● ロタリックス1価) : 14,000円
  • ● ロタテック(5価) : 10,500円
  • ● 水痘(みずぼうそう) : 7,500円
  • ● 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) : 6,000円
  • ● B型肝炎 : 5,500円

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

喘息のお話

2013年04月04日

 喘息とはどんな病気か御存知ですか?

 喘息は気道狭窄のため、ゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴を繰り返します。喘息の治療は細くなった気道をどうやって拡げるかがポイントです。

 では、なぜ狭窄しているのでしょうか?

 気道の粘膜・筋層にわたる収縮、持続性炎症、及びリモデリングといわれる組織変化が中心となります。 喘息の治療・管理の目標は、発作、特に初発発作を早期に短時間で改善させ、次の発作を予防し、喘息死を起こさせないことになります。

 以前に比べ、喘息で亡くなる患者さんは少なくなりました。

 しかし、それは自然に良くなったからではなく、新しい抗喘息薬が開発され、その薬を上手に使うようになったからです。

 当院では、よりよい喘息治療を行うため、喘息のコントロール状態を点数で判定できる「喘息コントロールテスト(ACT)」と、ピークフローメーターを使用した「ピークフローモニタリング」を積極的に活用していきたいと考えています。

 喘息で苦しむ子どもが一人でも減らし、また、喘息を大人にまで持ち込まないために、親御さん達と協力して診察にあたって行きたいと思います。

 

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 喘息

院内報「かばくん通信」4月号

2013年04月01日

▼ おもて

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作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

しつけのコツ

2013年03月09日

しつけのベースは愛情・安心・信頼です

生まれてすぐの赤ちゃんとの関わりで、何よりも大切なことは親子の信頼関係を築くことです。

一番重要なのは、赤ちゃんの様子や動き、表情などをよく見てあげること。

そしてもうひとつは、赤ちゃんの反応に対して「応答」してあげることです。

笑えば笑い返す、声をあげたら返事をしながら気持ちを交わしあうといったことです。
こうして、少しずつ築いた信頼関係こそが、その後の「しつけ」の基礎になります。

 

しつけの6つのポイント

1.わかりやすいコミュニケーションを。

こどもは何が良くて何が悪いのか、どうしたらいいのか理解していないことが多くあります。
具体的な例を出してあげましょう。

(例) そんなことしないで → 椅子を蹴るのはやめてね

2.子どもと同じ土俵に上がらず、冷静になりましょう。

親のカーッとなる気持ちは分かりますが、親が熱くなってしまっては収拾がつきません。
叱る前に自分なりに気持ちを落ち着かせる方法をみつけましょう。
どなり声では気持ちは伝わりません。

3.しつけに一貫性を持たせましょう。

「家の中ではダメだけど、外では大目にみよう」 など、ケース・バイ・ケースでしつけの基準が変わると、子どもは混乱します。
ダメなことはできるだけ一貫して「ダメ!」と教えましょう。

4.にかくほめましょう。

たくさんほめて良い行動を伸ばしてあげましょう。
子どもが聞いてくれるかどうかは、どれだけほめてきたかで決まります。

5.家族の一員としての自覚を持たせよう。

お手伝いは、自分の家族の一員で必要とされていると感じる良いきっかけとなります。
また、お手伝いは子どもをほめるチャンスです。
「ありがとう」「助かったよ」などとほめてあげましょう。

6.いけないことは、行動とことばで伝えましょう。

信号を無視する・売り場のお菓子を触るなど、してはいけないことをしたときは、抱きとめたり、手を押さえたりして、からだの動きを止め、子どもにわかる言葉で伝えましょう。

「何度言ってもわかってくれない」と思うかもしれませんが、こどもが分かっていないのは忘れてしまっていることが多いそうです。

大人でも言われただけでは忘れてしまうことがあると思います。
あせる必要は全くありませんから、のんびり、くり返し教えてあげましょう。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: しつけ

予防接種の同時接種

2013年03月01日

先月は、VPDのお話でしたが、今回は予防接種の同時接種についてのお話です。

日本の赤ちゃんが1歳前に接種する主なワクチンは6~7種類です。
複数回接種するワクチンもありますので、接種回数は15回以上にもなります。
しかも生ワクチン接種後は、4週間あけなければ次のワクチンが接種できません。

そこで有効なのが同時接種なのです。

今でも、お母さん・お父さんから「予防接種の同時接種って大丈夫なのですか?」といった質問を受けます。
確かに、従来の予防接種は1回に1つの予防接種でした。

それに慣れていた方からすると、いきなり「今日は、3本の注射をします。」と言われるとびっくりするかもしれません。

しかし、世界中で同時接種はごく標準的な医療行為で、世界中のあらゆる人種や民族の子ども達に対して、10年以上前から行われていますが、何も問題は起こっていません。
単独接種であっても受ける注射の回数は結局同じです。
接種部位が腫れたり赤くなったりするなどの局所反応や発熱などが増えるのではと心配されることもありますが、トータルでは1 種類ずつ接種するのと同じです。
そのために、自分の子どもに同時接種を受けさせたことのあるほとんどの保護者の方は次回に同時接種を希望されます。

「予防接種の同時接種って大丈夫?」、答えは「Yes!」です。

小さいお子さんを病気から、VPDから守るため、生後2ヵ月から積極的に予防接種を受けましょう。

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: PVD, ワクチン, 予防接種

タイプ: ワクチン