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かばくん通信(院内報)

【 かばくん通信について 】

 さとう小児科の院内報として作成している「かばくん通信」。
 平成18年5月に第一号を作成して以来、ご来院いただいた皆様に支えながら、毎月一回の発行を続けております。
 当院からのお知らせや感染症情報、気なる病気の詳しい情報や「こども医療」に係わる注目情報を、サクッと取りまとめてご案内しています。
 当院の受付にて配布(無料)していますので、ご来院の際はどうぞお手にとってごらん下さい。

 院内報「かばくん通信」および当ホームページのコンテンツは、さとう院長を編集長として、さとう小児科スタッフの全員で記事を作成してます。

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院内報「かばくん通信」4月号

2013年04月01日

▼ おもて

kabakun201304a

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

しつけのコツ

2013年03月09日

しつけのベースは愛情・安心・信頼です

生まれてすぐの赤ちゃんとの関わりで、何よりも大切なことは親子の信頼関係を築くことです。

一番重要なのは、赤ちゃんの様子や動き、表情などをよく見てあげること。

そしてもうひとつは、赤ちゃんの反応に対して「応答」してあげることです。

笑えば笑い返す、声をあげたら返事をしながら気持ちを交わしあうといったことです。
こうして、少しずつ築いた信頼関係こそが、その後の「しつけ」の基礎になります。

 

しつけの6つのポイント

1.わかりやすいコミュニケーションを。

こどもは何が良くて何が悪いのか、どうしたらいいのか理解していないことが多くあります。
具体的な例を出してあげましょう。

(例) そんなことしないで → 椅子を蹴るのはやめてね

2.子どもと同じ土俵に上がらず、冷静になりましょう。

親のカーッとなる気持ちは分かりますが、親が熱くなってしまっては収拾がつきません。
叱る前に自分なりに気持ちを落ち着かせる方法をみつけましょう。
どなり声では気持ちは伝わりません。

3.しつけに一貫性を持たせましょう。

「家の中ではダメだけど、外では大目にみよう」 など、ケース・バイ・ケースでしつけの基準が変わると、子どもは混乱します。
ダメなことはできるだけ一貫して「ダメ!」と教えましょう。

4.にかくほめましょう。

たくさんほめて良い行動を伸ばしてあげましょう。
子どもが聞いてくれるかどうかは、どれだけほめてきたかで決まります。

5.家族の一員としての自覚を持たせよう。

お手伝いは、自分の家族の一員で必要とされていると感じる良いきっかけとなります。
また、お手伝いは子どもをほめるチャンスです。
「ありがとう」「助かったよ」などとほめてあげましょう。

6.いけないことは、行動とことばで伝えましょう。

信号を無視する・売り場のお菓子を触るなど、してはいけないことをしたときは、抱きとめたり、手を押さえたりして、からだの動きを止め、子どもにわかる言葉で伝えましょう。

「何度言ってもわかってくれない」と思うかもしれませんが、こどもが分かっていないのは忘れてしまっていることが多いそうです。

大人でも言われただけでは忘れてしまうことがあると思います。
あせる必要は全くありませんから、のんびり、くり返し教えてあげましょう。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: しつけ

予防接種の同時接種

2013年03月01日

先月は、VPDのお話でしたが、今回は予防接種の同時接種についてのお話です。

日本の赤ちゃんが1歳前に接種する主なワクチンは6~7種類です。
複数回接種するワクチンもありますので、接種回数は15回以上にもなります。
しかも生ワクチン接種後は、4週間あけなければ次のワクチンが接種できません。

そこで有効なのが同時接種なのです。

今でも、お母さん・お父さんから「予防接種の同時接種って大丈夫なのですか?」といった質問を受けます。
確かに、従来の予防接種は1回に1つの予防接種でした。

それに慣れていた方からすると、いきなり「今日は、3本の注射をします。」と言われるとびっくりするかもしれません。

しかし、世界中で同時接種はごく標準的な医療行為で、世界中のあらゆる人種や民族の子ども達に対して、10年以上前から行われていますが、何も問題は起こっていません。
単独接種であっても受ける注射の回数は結局同じです。
接種部位が腫れたり赤くなったりするなどの局所反応や発熱などが増えるのではと心配されることもありますが、トータルでは1 種類ずつ接種するのと同じです。
そのために、自分の子どもに同時接種を受けさせたことのあるほとんどの保護者の方は次回に同時接種を希望されます。

「予防接種の同時接種って大丈夫?」、答えは「Yes!」です。

小さいお子さんを病気から、VPDから守るため、生後2ヵ月から積極的に予防接種を受けましょう。

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: PVD, ワクチン, 予防接種

タイプ: ワクチン

ワクチンで防げる病気:VPD

2013年02月01日

ワクチンで防げる病気を専門用語でVPDといいます。

VPDは何の略かといいますと、

accine=ワクチン
reventable=防げる
iseease=病気の略です。

VPDには定期接種の他に子宮頸がん、ヒブ、肺炎球菌、水痘、お たふくかぜ、B型肝炎、ロタウイルスがあります。

日本は世界有数の医療先進国ですが、予防接種体制は後進国といっても過言ではありませんでした。
その結果、日本 の子どもたちはVPDの脅威にさらされてきました。

例えば、子どもにとって危険な病気である細菌性髄膜炎。

細菌性髄膜炎は、適切な治療を行っても5%前後の死亡率があり、15~25%に神経学的後遺症(難聴、てんかん、麻痺症状、 精神発達遅延など)を残す恐ろしい病気です。

その代表的な起炎菌がインフルエンザ菌b型と肺炎球菌ですが、ヒブワ クチンは20年以上、肺炎球菌ワクチンは10年以上世界から遅れて日本は導入されました。

「あのワクチンさえ接種していたら…」
小児科医であればそういう思いをしたことがあると思います。

私も以前の職場で、肺炎球菌による敗血症で突然死した子どもを目の当たりにしたのは、つい最近の出来事でした。

皆さん、子どもたちを重症な感染から守るために積極的に予防接種を受けましょう。

また、必要な予防接種が定期(無 料)で受けられる制度実現に向けて署名活動にご協力ください。
(当院窓口に2/15まで署名用紙が置いてあります。)

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: ワクチン予防接種

タイプ: インフルエンザ細菌性髄膜炎

離乳食をはじめよう

 離乳食はなぜ必要?

生まれてから母乳やミルクですくすく育っている乳児ですが、体が成長するに伴いそれだけでは栄養が不足してきます。
特に生後5ヶ月から6ヶ月になるとビタミン・カルシウム・鉄などの栄養素が不足します。

そのため母乳やミルク以外の食物を摂取して、消化吸収機能を発達させたり、食べ物に応じた口のなかでの処理の仕方を覚えることが必要となります。

そして、ほぼ成人と同じ食べ物を摂取できるようになるために時間をかけて学習・獲得・発達させる大切な過程であり、これは生後5ヶ月くらいから1才3ヶ月くらいまでの約1年間の時期に相当します。

 

離乳食の進め方の目安

区 分 離乳初期 離乳中期 離乳後期 離乳完了期
月齢(ヶ月)  5~6  7~8  9~11  12~15
離乳食回数  1→2  2
母乳・育児用
ミルク回数
4→3 牛乳やミルクを
300~400ml/日
調理形態 ドロドロ状 舌でつぶせる硬さ 歯ぐきでつぶせる硬さ 歯ぐきでかめる硬さ

 

離乳食のポイント(初期)

離乳の時期って?

離乳の目安は「生後5ヶ月頃で体重が 7 ㎏ぐらい、授乳が 1 日 5 回くらいで時間の間隔が規則正しくなった頃」と一般的にいわれています。

離乳食の時期が早く月齢が小さいと、腸の粘膜がまだ未発達で食品中のたんぱく質を完全に消化できず、アレルギーを起こすことがあります。

どういう食べ物に注意したらいいの?

・ごぼう・れんこん・たけのこなど(繊維が多く胃腸に負担をかけるため)
・ゼラチン(動物性コラーゲンであり下痢やアレルギーを起こすことがあるため1才を過ぎてから与える)
・さんま・さばなど(初期に白身から始め中期に赤身、後期に青魚が無難です)
・牛乳(鉄欠乏性貧血を起こすことがあるため1才を過ぎてから)
・はちみつ(乳児ボツリヌス症予防のため1才を過ぎてから)

食べるだけ与えていいの?

最初の1 週間は1 日1 品小さじ1(5cc)から始めます。
2~3 日続けて慣れたら2 さじに増やし、3 さじ目を食べたら次の新しい食品を始めてみるとよいでしょう。
その後は食欲に応じて与えてもかまいません。食べる量が増えれば、次第に母乳やミルクを飲む量が減ってくるでしょう。
食べる量が少ないからといって母乳やミルクばかり与えると、いつまでも食べる量が増えません。空腹を感じた状態で離乳食を食べる癖をつけておけば、離乳食が順調に進みます。

離乳食後のミルクの分量は?

離乳の開始後ほぼ 1 ヶ月間は離乳食は1 日1 回です。
赤ちゃんの離乳食の食 べ方を見ながら、ミルクや母乳はその子に応じた量を与えます。
離乳食後の母乳やミルクは基本的に欲しがるだけあげてOKです。
1 ヶ月を過ぎた頃から2回食へ移行しましょう。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 離乳離乳食

子どもの眠り

2013年01月01日

子どもの眠り

子育てに「必ず大人がしてあげなくてはならない」ということがあるのならば寝かしつけだと思います。 
子どもは眠くなったら、ひとりで勝手に眠るものではありません。
生活の中でON・OFFのスイッチを切り替えて眠れる環境を作ってあげましょう。

眠りの基本を理解しよう

生体時計の1日は約25時間なので放っておけば毎日生活のリズムは遅くなり、夜更かし朝寝坊になります。

生活のリズムを整えるのに大切なのは朝の光です。 
まずは、早寝ではなく早起きから始めましょう。 
そして、朝ごはんで燃料補給し、昼間は元気に活動させましょう。

疲れれば早寝になります。早寝で早起きな子どもほどきちんと朝食を摂ります。 

子どもの生活習慣の基本は『早起き・早寝・朝ごはん』です。

 

寝かしつけのポイント

  1. 寝る環境を整える
    カーテンを閉めて部屋を暗くしたり、静かにして昼寝の環境を作ります。
    2歳になったら、パジャマに着替えさせるのも いいでしょう。
  2. 子供を安心させる
    足をさすったり、おしりをトントンするなど子どもが安心する方法で寝かしつけましょう。
    歌を歌うときは、子守 歌 にこだわらなくても OK 。
  3. 寝る前に刺激を与えない
    布団に入る前に、テレビやビデオを見せ るのは×。
    絵本もワクワクしたりドキドキしたりするストーリーは避けましょう。
  4. 叱ったり脅したりしない
    なかなか寝ないからといって叱ったり、 「 寝ないと鬼 が来るよ」 などとおどすのは無意味です。

子どもは寝て食べ て、初めて活動(遊びや勉強)でき ま す。
眠りというとついつい 眠ら せる 事ばかりに頭がいきますが、十分な活動が眠りや食欲を呼び、規則的で楽しい食事 が 活動と眠りの 源 です。
眠りに悩んだら食事や遊びについても見直してみましょう。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: しつけ, 寝かしつけ, 生活習慣