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 さとう院長 の個人ブログページです。

 日頃から感じていることや医療に対する考えなどを、ゆったり綴って参ります。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 さとう小児科 院長  佐藤 潤一郎

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「起立性調節障害」って?

2021年03月01日

「起立性調節障害」とは、立ちくらみや失神、朝起き不良、倦怠感、動悸、頭痛などの症状を伴い、思春期に好発する自律神経機能不全の一つで、英語でorthostatic dysregulationから“OD”(オーディー)といった方が分かりやすいかもしれません。

 

 中学生の約10%にODがあり、女の子の方が男の子よりも1.5〜2.0倍と多いです。

また、不登校の約3〜4割にODを併存しています。

 

 最近、新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛と運動不足によってODの症状が悪化している子どもが増えています。

適度な運動やできるだけ身体を動かすようにしましょう。

また、ODは不規則な生活や睡眠不足によって症状が悪化したり遷延したりしますので気をつけましょう。

症状が改善しない場合は、相談してください。

 

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 起立性調節障害

子どもの生活リズム

子どもたちのすこやかな成長には、「早寝・早起き・朝ごはん」をはじめとした規則正しい生活習慣が大切です。

近年、子どもたちの生活習慣の乱れが、学習意欲・体力・気力の低下の要因の一つとして指摘されています。

周囲の大人が子供の生活習慣や睡眠の重要性を理解し、子どもの生活リズムを見直してみましょう。

 

生体時計の1日は25時間なので放っておけば毎日の生活リズムは遅くなり、夜更かし朝寝坊になります。

生活のリズムを整えるのに大切なのは、朝日を浴びる事です。まずは、早寝ではなく早起きから始め、朝ごはんで燃料補給し、昼間は元気に活動させましょう。

疲れれば自然に早寝になります。

 

心と身体を育む基本は『早寝』『早起き』『朝ごはん』

 

◎ 早起き

1日の始まりにしっかりと朝日を浴びると、生体時計を24時間のリズムにリセットできます。

朝、カーテンを開けて光や風を入れましょう。

室内にいても昼と夜のメリハリをつける事が大切です。

 

◎ 朝ごはん

朝ごはんは、1日の元気の素で、午前中の大事なエネルギー源です。

しっかり噛んで食べる事で、脳から気持ちを安定させる物質が分泌され、心が落ち着きます。

日中の運動 太陽の光を浴びて、しっかり運動をすると体温も上がり、代謝も促進されます。

適度に疲れる事で、夜の寝つきが良くなります。

 

◎ 睡眠

夜に明るい光を浴びると、体が朝と勘違いして寝つきが悪くなります。

就寝1時間前にはテレビを消して照明を暗くし、深い睡眠を促しましょう。

 

 睡眠 ・ 覚醒リズムは、朝の自然光により前進し、夜の人工光により後退しますが、効果が出るまでにはある程度の時間を要します。

まずは1か月間、朝しっかり太陽の光を浴びましょう。

夜はテレビ、スマホ・タブレットなどを見せない光環境の調整を試みてはいかがでしょうか?

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもの健康生活習慣

子どもの近視について考える

2021年02月01日

学校保健統計を見てみると、子どもの近視が増えていることがわかります。

更に、最近新型コロナウイルス流行の影響で室内で過ごすことが多くなり、視力が急激に落ちる子どもたちが増えています。

 

「目が悪くなってもメガネがあるから・・・」

確かに、メガネを購入した直後は「よく見えるようになった!」となりますが、それまでと同じ生活習慣を繰り返すと近視の度合いが更に進み、メガネを新調せざるを得なくなります。

重度の近視になると、大人になって他の目の病気を合併したり失明したりする可能性がでてきます。

 

子どもたちの近視は、皆さんが考えているより進行が早いことがあります。

「近視研究会」のHPに「学童の近視進行予防7項目」が掲載されています(http://myopia.jp/prevention/ )ので、是非御参照下さい。

 

親御さんたちには、子どもたちの視力の大切さを認識していただき、今から将来の視力を守るための生活習慣を子どもたちに伝えて欲しいです。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもの健康近視

チャイルドシート

チャイルドシート

チャイルドシートは正しく使用していますか?

チャイルドシートさえきちんと使っていれば守れた命が、そうでないばかりに失われる命が後を絶ちません。

確かに、ぐずる子どもをチャイルドシートに座らせるのは一苦労。

けれど、何よりも大事なのは子どもの命。上手に使って、安全で快適な親子のドライブを楽しんでください。

 

取り付け時のポイント

エアバックのある席に取り付けると危険です!

エアバックは衝突時に時速数百㎞のスピードで展開するため、チャイルドシートに座った子どもに危険を及ぼすことがあります。

エアバックの衝撃で窒息、頸椎圧迫の要因になります。

 

 

乳児期チャイルドシート 

(0歳~1歳頃 体重10㎏未満)

・後部座席に進行方向に後ろ向きに設置します。

・赤ちゃんの背もたれ角度は45度に。

・赤ちゃんの肩ハーネスに隙間ができないようにしましょう。

・肩をぐるりと回り込むようにハーネスの高さを調節しましょう。

 

 

幼児期チャイルドシート

(1歳~4歳頃 体重10㎏以上18㎏以下)

・後部座席に前向きに設置します。

・大人の指が滑り込む程度が締め付けの目安です。

・ハーネスの位置は肩よりもやや高めの位置に調節しましょう。

 

 

学童期チャイルドシート

 (4歳~11歳頃 体重15㎏以上36㎏以下)

・チャイルドシートの背もたれから頭が出るようになったら使います。

腰ベルトが腹部を圧迫していないか、肩ベルトが子どもの首にかかっていないかチェックしましょう。

 

 

大人も子どもも車に乗ったらシートベルト」を当たり前の習慣にしてください。

自由に動けないということは子どもにとっては「嫌なこと」かもしれませんが、ここだけは子どもを事故から守るために決して譲らず、早いうちに「当然のこと」として習慣づけることが何より大切です。

大人も子どもも車に乗ったらシートベルト」を当たり前の習慣にしてください。

自由に動けないということは子どもにとっては「嫌なこと」かもしれませんが、ここだけは子どもを事故から守るために決して譲らず、早いうちに「当然のこと」として習慣づけることが何より大切です。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: チャイルドシート

子どもとメディア

2021年01月12日

テレビ、ビデオ、ゲーム、パソコン、スマホ…いつの間にか私たちの生活にあふれている「電子映像メディア」。

情報化社会にとっては不可欠となっていますが、メディア漬けの実態が明らかになり、子どもの生活習慣が大きく様変わりしています。

『自分の手で何かをつかみ五感で感じて、身体を通して周りの世界や目の前の人に働きかけていく』という子ども本来のあり方が、メディアやネットの世界では大きな偏りをもって経験されます。

からだと心の発達段階にある子どもたちへの影響をきちんと考える時が来ています。

 

◎ 小児科医もメディア漬けに警鐘

幼児期は「小さな言語学者」と呼ばれるように、話し言葉の基礎が確立する大事な時期です。

また、睡眠、排泄、食事、着脱衣などの基本的な生活習慣が形成される時期でもあります。

小児科や小児保健の研究結果から、テレビ、ビデオの長時間視聴と言語発達の遅れや生活習慣の形成に 関連がある事が明らかになっています。

 

 

もしかしてメディア漬け?!

1つでも当てはまると要注意!!

□ 幼児期からテレビやビデオに子守をさせていた

□ 朝から晩まで殆どテレビをつけっぱなしの生活

□ 早期教育ビデオにはまっている

□ 両親ともそろってテレビ好き

 

【 子どものメディア接触時間の目安

年齢

メディア接触時間の目安

大人の役割

0歳児

メディア接触を避ける。

子どものいるところではスマホ・パソコンを

使わない。(~5歳)

1~2歳児

基本的にはメディア接触を避ける。

良質なものを選ぶ。スマホ・タブレットは、

(親族とのテレビ電話以外は)触らせない。

3歳~就学前

子どもだけでは見ない、触らせない。

話し合って内容を選び、ともに視聴する。

スマホ・タブレットは上に同じ。

小学校低学年(1~3年生)

話し合って内容を選び、1日1時間以内の接触にとどめる。スマホ・ゲームはネットにつながない。

児童期における仲間との遊びと学びを提供

する。

小学校高学年(4~6年生)

話し合って内容を選び、1日1時間以内の接触にとどめる。調べ学習以外、基本的にネットにつながない。

思春期前期の親離れの時こそ、ことばによる

話し合いや理解を深める機会を持つ。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもとメディア子どもの健康

あけましておめでとうございますですが・・・

2021年01月04日

昨年は、「コロナに始まりコロナで終わった」といっても過言でない1年でした。

新型コロナウイルス感染の流行が早く終息してくれることを祈っていますが、「有効なワクチン」と「有効な治療薬」が開発されない限り短期間での終息は難しいでしょう。

ワクチンの開発が進み、有効でかつ安全なワクチンが出来ることが待ち遠しいです。

 

年始から今までにない大きい第3波が発生しています。

その波は、首都圏や関西圏だけでなく、地方にも押し寄せています。

新型コロナウイルスへの武器を持ち合わせていない現状で、私達ができる感染対策は原始的なことしかありません。

流行地域での人の往来は極力避けるべきです。

しかし、個人の努力目標で出来ることには自ずと限界があります。

現在の緊急事態宣言も努力目標で、強制力はありません。

緊急事態宣言が発せられた後も感染者の増加に歯止めが効かない場合(そんな悠長なことを言っている場合でもないでしょうが)、強制力を持った政治的判断を持って制限すべきです。

その判断が早ければ早いほど事態が好転しやすいのは歴史が教えてくれています。

 

年始の政治的判断が、今年1年の日本の運命を握っているといっても過言ではないでしょう。

オリンピックを開催(個人的には難しいと考えていますが)するためにも、思い切った政治的判断を国・地方自治体にはお願いしたいと思い、年始の挨拶にかえさせていただきます。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 新型コロナウイルス院長の言葉