eyecatch

ニックネーム募集中!

 

 さとう院長 の個人ブログページです。

 日頃から感じていることや医療に対する考えなどを、ゆったり綴って参ります。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 さとう小児科 院長  佐藤 潤一郎

Recent Posts

潤一郎先生の子育てブログ 赤ちゃんのお肌(3)

2019年02月05日

赤ちゃんの皮膚はいつから乾燥するのでしょうか?

赤ちゃんの皮膚はお母さんから生まれてきたその日から乾燥していきます。

 

赤ちゃんの皮膚にとって胎内と胎外の世界はどう違うのでしょうか?

胎内では、

(1) 羊水の中にいる(の乾燥しない) 

(2) 細菌やウイルスなどの感染や異物・汚れにさらされない 

(3) 日光(紫外線)から隔離されている 

これらの理由から、胎内での赤ちゃんのお肌はキレイに保たれています。

 

ですので、赤ちゃんのスキンケアは出産後から行うことをお勧めします。

保湿は、お肌の調子が良くても悪くても最低2回/日は行って欲しいですし、本人の活動性や季節、食後の口周りの状態によってはこまめに塗られた方がよいと考えます。

 

お肌の綺麗な赤ちゃんは皮膚のかゆみによる不快感もなくグッスリ眠れます。

また、皮膚が乾燥して状態が悪いと外的な抗原が皮膚を通して体内に入り感作され、アレルギーを発症するともいわれています。

 

皆さんにはスキンケアの重要性をもっと理解していただき、我が子を常に「ピカピカ」な状態にしていて欲しいです。

(スキンケアのやり過ぎはありません。スキンケアは親子が肌と肌が触れ合うお子さんへの愛情です)

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: スキンケア

「成育基本法」成立

2019年02月01日

今回は「成育基本法」の紹介をさせていただきます。

昨年12月8日、参議院本会議において「成育基本法」は可決成立されました。

この法案は、「妊娠期から出産後の成長過程まで切れ目のない支援(医療・教育・福祉)が保障される社会の形成」という認識から、国や地方公共団体、関係機関に必要な施策を実施する責務が明記されています。

「成育基本法」の成立は、我々小児科医の悲願であり、成立に至るまでは約25年の歳月を要しました。

未来を担う子ども達ひとりひとりを大事にする社会の実現のため私たち小児科医がかかわってきました。

是非、その存在を皆さんに知ってもらいたいと思います。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 成育基本法

潤一郎先生の子育てブログ 赤ちゃんのお肌(2)

2019年01月11日

赤ちゃんのお肌はとても敏感です。

ちょっとしたことで赤くなり、そのままに放置しておくと湿疹になり、朝、うっかり保湿をわすれてしまうと夕方にはカサカサになっています。

 

先日、妻から「変な発疹ができた!」とメールが来ました。

よく話を聞いてみると寒いと思って服を多めに着せて外出したら暖かく、前抱っこで寝てしまったそうです。

写メをみてみると腹部から胸部にかけて赤い膨隆疹がポツポツとできており、「汗疹ですよ。汗をいっぱいかいたのではないですか?」と答えました。

赤ちゃんと大人のお肌はどのように違うのでしょうか?

 

まず、第1にあげられるのは、「赤ちゃんは汗っかき」ということです。

汗は「汗腺」から出てきます。

この汗腺の数は暑い地域で育つと多くなりますが、その総数は赤ちゃんから大人まで一生変わりません。

つまり、赤ちゃん・子どもの肌には汗腺が密集、結果、汗っかきとなります。

 

もう1つ、赤ちゃんは皮膚そのものの厚さが薄く、角層はさらに薄いということです。

皮膚の角層は、外からの有害なものの侵入を防ぐだけでなく、体内からの水分やその他の成分喪失を防ぐという生命維持に関わる機能を持ち合わせており、あわせて皮膚のバリア機能といいます。

「皮膚が薄い」ということは皮膚のバリア機能が十分でないことを意味するのです。

そして、角層が障害された最も多い状況が皮膚(角層)の乾燥になるのです。

 

 

(3)に続く

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: スキンケア汗疹

コメント:0

今年のインフルエンザの流行具合

2019年01月01日

明けましておめでとうございます。今年は何と言っても、5月に平成から新しい年号に変わる節目の年になります。

我が佐藤小児科もそんな時代の流れに逆らわず、新しい時代への足掛かりになるような1年にしたいと思います。

さて、年末年始にかけて気になるのがインフルエンザの流行具合です。

昨年は、年明け前から流行っていましたが、今年は今のところ昨年のような流行状況にはないようですが、近隣の諸施設では大流行とはいかなくても所々で流行の兆しが見え隠れしています。

年明け里帰り等で人の移動があった後は、インフルエンザ流行に注意が必要です。

外出後は必ず手洗いを行い、お部屋の中が乾燥しないように室内の湿度は50~60%に保ちましょう。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: インフルエンザ

潤一郎先生の子育てブログ.3 赤ちゃんのお肌(1)

2018年12月20日

ブログを始め、いろんな方から感想をいただいております。

その中で、私の友人から「1回に読む文章としては長いのでは。」と御指摘を受けました。

今後は1つのテーマに対して何回かに分けて書かせていただきたいと思います。

今回は、「赤ちゃんのお肌」についてです。

 

赤ちゃんのツルツル・モチモチとしたお肌は、見ていても触ってもとても気持ちのいいもので、ついすりすりしたくなります。

うちの息子には、生まれて間もないころからしっかりとしたスキンケアを行っています。

妻が行う小まめなスキンケアの甲斐あって、息子は今のところすべすべしたお肌をキープすることができています。

私たちは息子に入浴後と朝とに必ず保湿をしています。

お肌が露出するところはワセリンを、お肌が露出していないところはヒルドイドソフト軟膏を主に塗布しており、日中、お肌が赤くなるところはワセリンを頻会に塗っております。

私も初めて気づいたのですが、早目に発赤部にワセリンを塗っておくと、湿疹化せず、赤みも速やかに改善することもあります。

発赤部に可能な限り刺激を与えず早め保護することがスキンケアには重要だと気づかされました。

 

(2)に続く

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: スキンケア院長の言葉

コメント:0

3歳までに乳歯が抜けた/低ホスファターゼ症

2018年12月01日

3歳までに乳歯が抜けた・・・低ホスファターゼ症

先日、宮崎市郡乳幼児検討会があり、“低ホスファターゼ症”という病気について、いのうえ小児歯科院長 井上 浩一郎先生と宮崎大学医学部看護科教授 澤田浩武先生からそれぞれの立場でこの病気についての講演がありました。

 

この疾患は早期発見が重要ですので、皆さんに紹介したいと思います。

 

この病気は、骨の石灰化に関係する酵素が生まれつき体内で作られなかったり少なかったりするため骨に異常が出る 疾患で、酵素の量によって重症度が変わってきます。

どういう症状が出現したとき疑った方がよいか?

ズバリ、「3歳までに乳歯が抜けた」ら、抜けた歯(以外と長い場合が多い)を持ってかかりつけ医を受診しましょう。

ALP(アルカリフォスファターゼ)の値が低い時、この疾患が疑われます。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 乳歯低ホスファターゼ症