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 さとう院長 の個人ブログページです。

 日頃から感じていることや医療に対する考えなどを、ゆったり綴って参ります。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 さとう小児科 院長  佐藤 潤一郎

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「この子、便秘?」と思ったら・・・

2019年07月01日

「便秘」の定義を御存知ですか?

ガイドラインでは「便が滞った、または便が出にくい状態である」と定義されています。

「便秘」は、「たかが便秘」と軽視されがちですが、便秘のためお腹が痛い、苦しい、不快感がある、排便時に苦痛がある、出血する、ということが出れば「便秘症」となり、立派な病気です。

便秘で苦しんでいるお子さんは以外と多く、諸調査によれば小学生の約2割は便秘であるといわれています。

親御さん達は気づいていないことが多いようです。

お子さんの排便状態が気になる場合は、まずは本人に聞いてみてください。

乳幼児で、便が大きく我慢しながら排便したり、大泣きしたり、肛門出血を伴いながら排便したり、このような症状があった時は是非、一度相談して下さい。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 便秘

保育園・幼稚園の健診

2019年06月01日

5月に入ると、私は昼休みを利用して園医をしている近隣の保育園・幼稚園を健診で訪問します。

例年、春の健診では、4月に入園してきた園児も診察するのですが、時々気がかりな園児がいます。

集団生活を開始したにもかかわらずワクチン接種が不十分だったり、中には全くワクチンを接種せずに集団生活が始まっている園児がいるのです。

生後数ヶ月で入園してくる園児には、Hib・肺炎球菌・四種混合の3回接種とB型肝炎の2回接種、BCG接種までは順調に終らして欲しいですし、1歳以降で入園してくる園児にはMR(麻疹・風疹)ワクチンの第1期を接種して入園してきて欲しいと思います。

子どものワクチン接種は、子どもの命を守るための子どもの権利です。

入園初期は体調を崩しがちですので、入園する前に可能なワクチンは終らして欲しいですし、接種し損ねて入園された方は、体調がいい時に早急にワクチンを接種して下さい。

作成者:さとう院長

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タグ: ワクチン予防接種

新しい時代に小児科医がするべきこと

2019年05月06日

いよいよ、新しい時代・令和が始まりました。

令和が未来ある子供達にとって夢と希望に満ちた時代となるように心から祈ります。

そのような時代にするために、私達小児科医に何ができるのでしょうか?

平成の30年の間に小児医療は劇的に変化しました。

特に、この10年の間,Hib(※)や肺炎球菌の予防接種のおかげで、化膿性髄膜炎への緊張は格段に軽くなりました。

感染症は治療から予防へ明らかな転換を迎えました。

感染症に限らず、おそらく、令和の時代は種々の疾患の病態解明が進み、今よりも予防できる疾患が増えてくると予想します。

我々小児科医はそのような動向を注視するのは勿論ですが、皆が平等に治療・予防できるように行政に働きかけたり、更新される正しい知識をご家族にいち早くお伝えし・啓蒙することも重要だと考えます。

 

※ Hib(ヒブ=ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Haemophilus influenza type b)という飛沫感染する細菌)のこと。

その多くはに5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要。

肺炎、髄膜炎、化膿性の関節炎などの重篤疾患(Hib感染症)に進展しないよう、適切なワクチン接種をお薦め致します。

作成者:さとう院長

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タグ: 感染症院長の言葉

3種混合ワクチンの接種補助(助成事業)

2019年05月01日

4種混合ワクチン接種後の百日咳の抗体低下により、小学校就学前に百日咳にかかる子供が増えています。

百日咳の抗体価を上げるため、麻しん風しん混合(MR)ワクチンの2期の時期に合わせて3種混合ワクチンの接種をお勧めします。

 

平成31年4月1日から、任意接種の助成事業として3種混合ワクチンが始まり、接種料金が一部 助成されます。

接種時に宮崎市・綾町・国富町に住民票のある方が対象となります。

対象年齢:小学校就学前の1年間にある方(H25年4月2日~H26年4月1日生)

 

【 百日咳とは 】

百日咳菌と呼ばれる細菌がのどなどについておこる感染力のたいへん強い感染症です。

多くの場合、家族や周囲の人から感染します。

大人でも学校や職場で集団感染することもあります。

問題は、赤ちゃんをはじめ家族にうつすことです。

母親からもらう免疫力が弱いために新生児でもかかることがあり、6か月以下とくに3か月以下の乳児が感染すると重症化します。

今でも、年間1万人くらいかかっていると推定されます。

※宮崎県は、高知県についで全国で、2番目に人口当たりの百日咳罹患数の多い県です

 

 

◎2種混合(DT)ワクチンを3種混合ワクチンへ

11~12歳で、定期接種として2種混合(ジフテリア・破傷風)ワクチンを接種します。

2種混合には、 百日咳が含まれていないために抗体価が下がり、百日咳が流行する問題があります。

百日咳にかからないために、 2種混合ワクチンに代わって3種混合ワクチンの任意接種をお勧めします。(補助はありません)

  

※ 三種混合の追加接種は、H30年8月1日より日本小児科学会も推奨しています。

ご希望の方は当院スタッフまでご相談下さい。

 

 

(知ってなっ得!感染症の予防参照・子どものVPD参照)佐藤小児科

作成者:小児科スタッフ

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タグ: ワクチン予防接種

病院を新築移転します

2019年04月01日

桜が咲く季節になりました。

4月から気持ち新たに新学期を迎えている子供達も多いことでしょう。

また、この院内報が皆さんの手元に届く頃は新しい元号の発表も終り、来月にはいよいよ新しい時代へ突入することになります。

そんな中、佐藤小児科から新しいお知らせがあります。

それは、現在佐藤小児科の南側に新しい佐藤小児科を現在建設中であり、今秋には完成する予定です。

新しい病院は「新しい時代の小児医療」をコンセプトに構想を練り続けてきました。

どうか、皆さんも新しい病院が出来上がるのを楽しみにしていて下さい。

作成者:さとう院長

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タグ: お知らせ

HPVワクチン接種のお願い

2019年03月01日

HPVワクチンは子宮頸がんを予防するワクチンです。

2013年4月に定期化されたワクチンですが、わずか2ヵ月後に「積極的な接種勧奨中止」という扱いになり、最近の接種率は1%以下となっています。

中止の原因となったワクチン接種後の広範な疼痛や運動障害は、その後の疫学調査で必ずしもワクチンに関係したものではないと報告されています。(名古屋スタディ)

子宮頸がんは、近年、20〜30歳台女性で罹患率および死亡率が増加傾向にあります。

国内では、年間約10000人が子宮頸がんに罹患し、その3人に1人に相当する約3000人が死亡しています。

日本医師会をはじめ日本小児科学会、日本産婦人科学会も国に対しHPVワクチンの積極勧奨の再開を要望しています。

勧奨中止の一因となった一連の報道の影響でHPVワクチンに対しての不安は根強いと思いますが、種々の科学的根拠に御理解いただき、一人でも多くの人にHPVワクチンを接種していただきたいと切に願います。

HPVワクチン接種希望の方は当院までご連絡下さい。

作成者:さとう院長

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タグ: HPVワクチン