とうとう、青空へ飛び立ちました。
ユーモアと開放感あふれたお話です。
作・絵 あきやまただし
少し早い話ですが、今シーズン、インフルエンザにかかった患者さんには、今年の3月に塩野義製薬から発売されたゾフルーザというお薬を使用しようと思います。
ゾフルーザの特徴は、mRNA合成開始に関わるエンドヌクレアーゼを阻害することでウイルスの増殖を抑制します。
既存のインフルエンザのお薬と比べウイルスの減少が有意に早いということも特徴で、インフルエンザに罹患した方のウイルス排出停止までの時間が短いことから、家族間での感染の抑制が期待されています。
もちろん、1回投与というのも魅力です。
もちろん、インフルエンザの予防も大切です。
予防接種や手洗いといった予防もしっかり行って頂きたいと思います。
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タグ: インフルエンザ
赤ちゃんの沐浴・入浴
今回は、沐浴・入浴のことについて私の体験も踏まえ触れさせていただきます。
沐浴・入浴は是非、お父さんに積極的にかかわっていただきたいと思います。
中には出産前から「赤ちゃんをお風呂にいれるのはパパの役目」と決めている御家庭も多いのではないでしょうか。
日中、仕事で一緒に過ごすことができないお父さんが、赤ちゃんと触れ合う貴重な時間です。
優しい言葉をかけながらしっかり親子のスキンシップを取っていただきたいと思います。
そんな私も、子どもの入浴は出来るだけ手伝っております。
そして、子どもと一緒に入浴して「なるほど!」と気づかされたことがいくつかあります。
2ヵ月のワクチンデビューの時、お肌の状態をチェックしますが、特に関節の洗いや洗い残しがないのかは念入りに確認します。
診察していると、2ヵ月時にはクビ・ワキ・マタの洗い残しが多いです。
実際、私もそういう場所の洗い残しがないように注意して洗い・すすいでいましたが、最初の頃は特に右ワキの洗い残しを妻に指摘されることが何回かありました。
生まれてきた赤ちゃんの姿勢はアゴや手足が身体にくっついた屈曲位なので、どうしてもクビやワキ、マタの部分が重なりやすく、開きにくいです。
また、2ヵ月未満では首の座りもまだで身体にも力が入らずグニャグニャですので、洗っている方も不安になり、ついつい焦って洗いが雑になったり、洗い残しがでてしまうのもわからなくはないかなと思います。
(ちなみに、首が座ってくると洗う側の意図とは違う方に力が入り余計に洗いにくくなります)
私の息子のワクチンデビューの日、「院長、関節に汚れが溜まっています!」と当院のスタッフにいわれないよう前日の夜から入念に準備をしました。
前日の夜、妻が入浴を行いましたが、当日の朝、もう一度私が息子の入浴を行いました。
身体の隅々までしっかり洗い、特に関節の溝は丹念に洗いました。
もちろん、病院に行く前には妻にお願いしてしっかり保湿剤(プロペト)を塗ってピカピカな状態で病院に来てもらいました。
かくして、病院に来た時にはピカピカなお肌の状態で来院し、特に当院のスタッフからの指摘は受けず、胸を撫で下ろすことができました。
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タグ: 沐浴・入浴
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2018年10月19日
今回、テーマに選んだのは「産後クライシス」。
これは、夫婦関係の話題で最初に選ぶテーマとしては不適切かもしれませんが、敢えてこのテーマを選んだのは、“夫婦仲は子供の将来に大きく影響を与する”からです。
「産後クライシス」という言葉は、2012年にNHKが提唱した言葉で、「出産から子どもが2歳ぐらいまでの間に、夫婦の愛情が急速に冷え込む現象」を指し、実際、母子家庭の約30%は、末子が2歳未満で離婚しています。
なぜこのようなことが起きるのか?
それは、出産の前後での女性の体内での内分泌学的変化が原因と考えられています。
女性は、出産の前後で「オキシトシン」というホルモンが多く分泌されます。
オキシトシンの生理的作用は、分娩促進や乳汁分泌促進になりますが、近、このオキシトシンが脳に作用していることが分かってきました。
オキシトシンは、我が子やパートナーへ愛情を強める働きがあり、「愛情ホルモン」「絆ホルモン」といわれることもあります。
しかし、「他者への攻撃性」を強める作用もあります。
これは、本来、子どもを外敵から守るためと考えられていますが、女性の場合、育児に非協力的な人は「攻撃の対象」となり、女性のイライラ感が強められる原因となるのです。
さて、我が家はといいますと、お産の陣痛で妻が痛がっている際、冗談混じりで妻を励ましていましたが、ある瞬間“これ以上言うと一生恨むぞ”という目つきで私を睨みました。
まさに、オキシトシンが大量に分泌され攻撃性が顔を出した瞬間を私は体験しました。
それから私は、お産が終るまで数時間、一言も言葉を発しませんでした。
先日、知り合いの弁護士の先生と出産前後の女性の話をしていた時、「夫婦問題の相談を受けると、特に女性の場合は、出産時の夫の行動を非難するケースが少なくないです。」という話を聞きました。
私の母も出産の際の父の行動を未だに鮮明に覚えているようです。
オキシトシンは出産前後の嫌な記憶を増強する作用もあるようです。
女性は出産を契機に必ず変わります。
生物学的に「お母さん」になるということはそういうことなのです。
私が今回、皆さんにお伝えしたいことは、それでも子供が生まれたからには、その子供が健全に育つため子供を中心においた話を御両親でして欲しい、そのためにはお互い協力できるところは協力していただきたい、ということを記して今回の話を終わりにしたいと思います。
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