子どもがある程度、自在に体を動かしたり、言葉を話すようになってくると
「できる」ことの喜びに加えて、「できない」「やってもらいたい」ことへの不満や憤りを感じる場面が増えてきます。
それらを激しい感情で、一番身近な大人=親にぶつけてくるのが、だいたい2歳前後。
思いどおりならない「むしゃくしゃ感」を、だだやかんしゃくという形で表現しているのです。
こうした状態は、程度の差こそあれ、ほとんどの子どもにあります。
今はそういう時期なのだと割り切って、一緒に対策を練りましょう!
「知っていると子どもが変わる!だだっこ対処法」
1.子どもの感情を受け止める。
「わかってるよ」のサインとして子どもを抱き、まずは落ち着くのを待ちましょう。
「○○できなかったんだね」などその時の子どもの感情を言葉にし、「ママはちゃんとわかってるよ!」ということを伝えます。
子どもは、自分に共感してくれたり、気持ちを変えようとしてくれるママの助けを借り、混乱した気持ちを収めていきます。
2.なぜいけないか、できないか納得できるよう説明する。
混乱した気持ちを受け止め、子どもの思いに添えるなら親も譲歩を。
添えない時は、短く分かりやすい言葉で理由を伝えます。
たとえ子どもが言葉を全部理解しなくても、「自分の気持ちを分かろうとしてくれている」「でも今は(これは)ダメ」というメッセージは伝わります。
3.機嫌が直らなくても1と2を繰り返して!
それでもすぐに機嫌が直る子は少ないはず。根気よく1,2を続けましょう。
大事なのは、思いどおりにならないこともあるけれど、我慢したり、気持ちを切り替えたりすると気分もよくなり、いいこともあるんだという経験を子供が積んでいくこと。
そばで見守り、援助してくれる人がいることで、気持ちのコントロールを少しずつ学んでいけるのです。
【 まとめ 】
生活の場や人間関係が広がることで、子どもは「できない自分」「失敗する自分」「頑張っても続かない自分」に出会うことになります。
そんな時に助けになるのが、自分で気持ちをコントロールする力。
1、2歳の子はだだかんしゃくを起こしながら、この大切な力を育てます。
それを助けているのが、すぐそばで見守っているママやパパなのです。
つらいのは、ほんの一時期!ここで親子の信頼の絆をしっかり結ぶことで、3歳を過ぎると子どもがぐんと成長していきます。
※『すくすく子育て』参照