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子宮頸がん予防ワクチン(HPV)

2022年06月01日

対象年齢:小学6年生~高校1年生(小6の4/1~高1の3/31までの方)

接種スケジュール:公費で接種できるHPVワクチンは、決められた間隔をあけて、同じワクチンを6か月間で合計3回接種します。

◎子宮頸がんとは?

子宮の頸部(子宮の出口に近い部)分に出来るがんです。

原因は性交渉でうつる人パピローマウイルス(HPV)です。

日本では毎年、約1.1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約2,900人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。

また、若い年齢層で発症する割合が比較的高く、患者さんは20歳代から増え始め、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう人も年間に約1,000人います。

 

◎HPVワクチンの効果とリスク

HPVワクチンは、HPVの感染を予防します。

また子宮頸がんを予防する効果があり、公費で受けられるHPVワクチンは子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。

HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤味などが起こることがあります。

稀に重いアレルギー症状や神経系の症状が起こることがあります。

また、ごく稀ですが広い範囲の痛み、手足の動かしにくさ、不随意運動といった多様な症状が報告されています。

万が一、副反応が起きた場合、フォロー体制も整っています。

 

【平成9年度生まれ~平成17年度生まれまでの女性の方へ】

HPVワクチンの接種を逃した方に接種の機会が提供されます

 

◎キャッチアップ接種

接種後に報告された多様な症状などについて、十分に情報提供できない状況にあったことから、日本では ワクチン接種の積極勧奨が一時的に控えられていましたが、昨年、安全性が再確認され、接種による有効性が、 副反応のリスクを明らかに上回ると認められたため、令和4年度から、個別に接種をお勧めする取り組みを 再開することになりました。

その間にHPVワクチン接種の機会を逃した方へ、改めて接種の機会が提供されます。

 

◎対象年齢と期間

平成9年4月2日生~平成18年4月1日生までの女性の中で 小6から高1の頃にHPVワクチンの接種の機会を逃した方。

令和4年4月~令和7年3月の3年間、公費で接種できます。

*キャッチアップ接種対象の方には、市町村から個別に通知が送られてきますので、 お手元に届いてから、ご予約下さい。

 

 

作成者:小児科スタッフ

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