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子どもの感染と免疫

2015年05月06日

新年度が1ヵ月経過しましたが、新しい生活には慣れましたでしょうか?

毎年この時期、新しく集団生活を始めた(保育園・幼稚園へ入学)お子さんが、発熱や感冒症状(咳嗽・鼻汁)、下痢で受診されることが多くなります。

親御さんの中には、「今までこんなことはなかったのに、この子は何か病気でもあるのではないか?」と心配ている方もおられるのではないでしょうか。 


赤ちゃんは母から臍帯を通して供給された抗体によって微生物(ウイルスや細菌)から守られ、あまり風邪に罹患しません。
でも、母親からもらった抗体がなくなってしまう時期(生後10ヵ月頃)からは自分の体で作られた抗体で微生物から自分の体を守らなくてはいけません。


御存知のように、ヒトの体は微生物に感染しないと抗体を獲得することができません。
初めて遭遇した微生物には感染します。

感染を繰り返すことによりヒトは免疫を獲得し、だんだん風邪をひかなくなっていくのです。
中には麻疹や結核、肺炎球菌やインフルエンザ桿菌B型などかかると、大変な感染症でも予防接種によって人為的に免疫をつくることができます。


入園する前、これらのワクチン接種が終わっているか確認して下さい。

作成者:さとう院長

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