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ヒトと前頭前野

2015年09月01日

ヒトとチンパンジーの遺伝子を比較すると、98%以上が同じですが、脳の大きさ・構造には大きな違いがあります。

脳の重さは ヒトでは約1300~1500gですがチンパンジーでは約400~500gで、その中で前頭前野の占める割合はそれぞれ約29%・約17%で、 ヒトは前頭前野が非常に大きく発達した生物です。

 

前頭前野には、行動を抑制する・コミュニケーションをとる・意思決定をする・ 情動の制御をする・記憶の制御をするなどの働きがあり、この前頭前野の働きこそがヒトをヒトたらしめています。

しかし、キレやす い子どもは前頭前野の機能が弱く、発達が未熟と考えられています。

「行動の抑制」「情動の制御」といった前頭前野の機能がうまく働 いていないのです。

 

一方、メディア(テレビやテレビゲーム、パソコンなど)に接している時、前頭前野はほとんど働いていません。

最近では、メディア漬けの状態(テレビとの接触の早期化、長時間化、反復化)が前頭葉の機能不全を招き、「行動の抑制」「情動の制御」 がきかない状態を増悪させているのではないかと考えられています。

 

2歳まではテレビは控えましょう。

テレビ視聴やゲームをする時は 時間を決めてやりましょう。

時間を決めていたのに超過することが多いのは中毒と同じです。

 

親御さんは、お子さんがそうならないように幼少期から気をつけましょう。

作成者:さとう院長

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