今年に入り、宮崎県で3例の麻疹患者が発生しました。
3名のうち1名はワクチン未接種で、2人(兄弟例)はワクチン接種歴不明、麻疹ウイルスの遺伝子型は3例ともフィリピン等で流行しているB3でした。
近年、麻疹感染者のウイルスは、海外由来型のみです。
ですので、流行国に渡航するような場合は、麻疹を含めて予防接種についてかかりつけ医師等にご相談ください。
麻疹はワクチンで予防できます。
しかし、罹患すると先進国であっても0.1~0.2%が死亡する重篤な疾患で、合併症を併発する割合が約30%と高く、肺炎・脳炎が2大死因となっています。
また、最近は成人の麻疹感染が問題となっています。
理由としては、ワクチン未接種や、ワクチンを接種したにもかかわらず年齢とともに抗体が下がり罹患したことが考えられます。
小学校に入学する前に年長時に第2期のMRワクチン接種を行いましょう。
麻疹ワクチン又は、MRワクチンを1回しか接種していないお父さん・お母さんも2回目のMRワクチンを接種することをお勧めします。