いよいよ、新しい時代・令和が始まりました。
令和が未来ある子供達にとって夢と希望に満ちた時代となるように心から祈ります。
そのような時代にするために、私達小児科医に何ができるのでしょうか?
平成の30年の間に小児医療は劇的に変化しました。
特に、この10年の間,Hib(※)や肺炎球菌の予防接種のおかげで、化膿性髄膜炎への緊張は格段に軽くなりました。
感染症は治療から予防へ明らかな転換を迎えました。
感染症に限らず、おそらく、令和の時代は種々の疾患の病態解明が進み、今よりも予防できる疾患が増えてくると予想します。
我々小児科医はそのような動向を注視するのは勿論ですが、皆が平等に治療・予防できるように行政に働きかけたり、更新される正しい知識をご家族にいち早くお伝えし・啓蒙することも重要だと考えます。
※ Hib(ヒブ=ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Haemophilus influenza type b)という飛沫感染する細菌)のこと。
その多くはに5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要。
肺炎、髄膜炎、化膿性の関節炎などの重篤疾患(Hib感染症)に進展しないよう、適切なワクチン接種をお薦め致します。