スマホ=スマートフォンの普及に伴い、子どもを取り巻く環境も変化してきています。
スマホやタブレットなどのデジタルメディアは有用な使い方もできる一方、使い方によっては乳幼児の心身の発達への影響が心配されます。
日本小児科医会では「スマホに子守をさせないで!」と保護者に対してスマホを使った子育てを控えるよう啓発しています。
これから子どもたちにとっても生活にかかせないものとなっていくであろう「デジタルメディア」と、どのように関わっていくのか、どのような使い方をしていると子どもに影響を与えるのか、正しく理解し考えながら利用していきましょう。
授乳中に片手でスマホを操作しながら、視線はスマホの画面ではせっかくの親子の時間がもったいないです。
授乳中は親子のふれあいの時間です。
赤ちゃんと目と目を合わせ語りかけることで、赤ちゃんの安心感と親子の愛情が育まれます。
ムズがる赤ちゃんやグズるお子さんに、すぐにスマホを与えていると心の交流が減ってしまいます。
乳幼児期の子どもたちは、お母さん・お父さんの表情、言葉がけ、反応を手がかりにして確かめながら学んでいます。
お子さんの反応を見ながらあやして、どうしてもの時だけアプリ等を活用しましょう。
お子さんにスマホを渡して好きに遊ばせたりせずに、親子で一緒に使用しましょう。
画面をなぞるだけの仮想体験を重ねていくことで、手の機能や五感を育むことに影響を与えることが考えられます。
親子で会話をしながら一緒に利用することで、デジタルメディアに対してのしつけをしていきましょう。
例えば、「見るのは1回10分にしようね」「ママと話しながらスマホを触っていたら、ママ悲しくなるよ」
「このゲームは子どもがやってはいけないよ」などと、生活習慣のひとつとして教えていきましょう。
お母さん・お父さんがスマホに夢中にならずに、お子さんへの気配りを忘れないようにしましょう。
お子さんにかまわずにスマホに夢中ではお子さんの安全を守れませんし、特に小さいお子さんは予測できない動きをしますので、いざという時に対応できるよう外出中の利用は必要最小限にしましょう。
お子さんが興味や関心を持った時の反応を見逃してしまわないように、お子さんをよく観察して、好奇心を膨らませてあげましょう。
お母さん・お父さん・お子さんも、メディアとの接触時間が長くならないように気を付けましょう。
スマホやパソコン、テレビなどのメディアに接する時間が長いと、親子の会話や体験を共にする時間が奪われてしまいます。
スマホを置いて、絵本を開く時間を作りましょう。
お母さん・お父さんが優しく読み聞かせをしてくれるひとときに、子どもは自分が愛され大切にされていることを実感できます。
また、親子で身体を動かす時間も大切です。
散歩や外遊びなどを親子で一緒に楽しむことで、体力・運動能力そして五感や共感力を育みます。