妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウィルスに感染すると、胎児が風疹ウィルスに感染し難聴・心疾患・白内障・精神運動発達遅滞のいわゆる先天性風疹症候群児を出生する可能性が高いことが知られています。
各地で小流行が続いているので、風疹抗体の低い(又はない)妊娠可能な女性や周囲の家族は、風疹ワクチンを早めに接種しておきましょう。
ワクチン接種(2回)で予防が大切 → 妊婦さんの感染を防ぐ
ー風疹の症状ー
潜伏期間は2~3週間で、主な症状は発疹・発熱・リンパ節腫脹
大人が罹患するとその症状は乳幼児に比べて重く、高熱が持続したり、関節痛の頻度が高い
合併症:血小板減少性紫斑病、脳炎、溶血性貧血
予防のポイント・・・・・ワクチン接種しか予防の方法はありません!!
お母さんは、妊婦健診で必ず風疹抗体検査をしているので、母子手帳を確認して下さい。
お子さんは、母子手帳の接種歴を確認してみましょう。
過去の感染歴(風疹にかかったかどうか)と予防接種歴を確認してみましょう
①H2年4月2日以降に生まれた方は、2回麻疹、風疹混合ワクチン(MR)を受けています。
MR3期(中学1年)又は、MR4期(高校3年)の対象時に受けていない方もいるので、必ず母子手帳で確認して下さい。
②S62年10月2日~H2年4月1日生の方は、1歳~7歳半までに風疹ワクチンを1回定期で個別接種
③S54年4月2日~S62年10月1日生の方は、中学生の時に風疹ワクチンを1回定期で個別接種
④S37年4月2日~S54年4月1日生の女性のみ中学生の時に集団接種
⑤S54年4月1日より以前に生まれた男性の方は、風疹ワクチンを接種していません!!
風疹抗体 EIA法IgG価:8.0未満 ― 風疹にかかったことがなく、ワクチン未接種.。感染の可能性大
16.0未満 ― 抗体価が低いので感染する可能性あり。
十分な免疫をつけるには、風疹ワクチンを2回接種する必要があります。
0~1回しか受けてない人が多いので流行を防ぐことができません。
最近は麻疹も流行しています。他人事と思わず麻疹と風疹の混合ワクチン(MRワクチン)を受けましょう。
・H26年度に限り、一定の条件を満たせば麻疹風疹抗体検査(採血)が無料で受けられます。
・成人のMRワクチンの接種料金は、9,000円です。