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「メディア漬け」の子育て現場

2015年05月06日

“メディア漬け„の親たち

近年、携帯やパソコンの普及で授乳中やベビーカーを押しながらでも携帯の画面に視線が奪われている 親の子育てが目につくようになりました。

赤ちゃんは、笑うことや喃語に応えてもらうことで他者とかかわる体験を積み重ね、学習し、日々少し ずつ発達していきます。

1日中テレビをつけっぱなしで、お母さんとのコミュニケーションがない中での 生活、まさに“親のメディア漬け„は子どもの発達にとって猛毒に等しいものです。

 

 

 『子どもとメディア』の問題に対する5つの提言

 

(1) 2歳までのテレビ・DVD視聴は控えましょう。

(2) 授乳中、食事中のテレビ・DVDの視聴はやめましょう。

(3) すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。
   1日2時間まで(ゲームは1日30分まで)を目安としましょう。

(4) 子ども部屋にはテレビ、パソコンを置かない!!

(5) 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールを作りましょう。

 

 

 メディア漬けチェック!!  (3つ以上は要注意)

 

1.両親そろってテレビ好き

2.深夜までテレビやDVDを見ることが多い

3.テレビを1日中つけっぱなし

4.朝起きてすぐにテレビをつける

5.何か音がしていないと寂しい

6.メディアとの接触時間のコントロールが出来ない

7.携帯やゲーム、ネットサーフィンをしていると時間が経つのを忘れてしまう

 

 

メディア漬け„の生活は、赤ちゃんの発達を邪魔するだけでなく、親が親になる時間も奪ってしまいます!

 

 

《メディア漬けに対する小児科医の対応》

当院では、乳幼児健診や普段の診療の中でメディア接触の時間や内容も含め、より良い 生活習慣作りへのアドバイスをしたり、メディア漬けの生活の弊害を啓発しています。

 

“「メディア漬け」で壊れる子どもたち„より

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもとメディア生活習慣

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子どもとメディアについて考える

2014年01月08日

ノーテレビ テレビ、ビデオ、ゲーム、パソコン、ケータイ…

 いつの間にか私たちの生活にあふれている「電子映像メディア」。

 情報化社会にとっては不可欠となっていますが、メディア漬けの実態が明らかになり、子どもの生活習慣が大きく様変わりし、からだと心の発達段階にある子どもたちへの影響をきちんと考える時が来ています。

 

*小児科医もメディア漬けに警鐘* 

 幼児期は、「小さな言語学者」と呼ばれるように、話し言葉の基礎が確立する大事な時期です。

また、「睡眠、排泄、食事、着脱衣」などの基本的な生活習慣が形成される時期でもあります。
小児科や小児保健の研究結果から、テレビ・ビデオの長時間視聴と言語発達の遅れや生活習慣の形成に関連があることが明らかになっています。

 言葉の発達が遅れる」 

テレビ・ビデオの視聴時間が長くなるほど発語の遅れの発生頻度が高くなることが示されています。

子どもは、自分の体験や養育者との双方の関わりの中で発達していきます。
光と音刺激が一方的であるテレビ・ビデオが長時間に及ぶと、この直接的な体験や双方向性の関わりを阻害するのでしょう。

「生活習慣が育たない」

視聴時間の短い幼児は、就寝時刻が早く、起床・睡眠のリズムが規則正しくなり、食習慣や排便習慣も良好です。

それに対し視聴時間の長い幼児は、就寝時間が遅くなり、睡眠時間が短くなると共に、就寝・起床のリズムも不規則となる事、そして朝食摂取が十分でなく排便習慣も不良であることが報告されています。

 

*幼児期こそ「ノーテレビ・ノーゲーム*

 ノーテレビは、「テレビを見ないこと」が目的ではありません。

 当たり前になっている「どっぷりテレビ漬け」を止めてみることで何が失われていたのか?
何を得ていたのかをちゃんととらえて見直すことです。

1. 食事の時のテレビオフ 
2. 月に1日朝から寝るまでノーテレビ 
3. 年に1回、1週間続けてノーテレビ 

 これのどれかからスタートしてみましょう。

3歳以下の乳幼児のいる家庭では「ためしに1週間ノーテレビ」をやってみると子どもの遊びや言葉、表情などがかなり変わることが報告されていますので、ぜひお勧めです。

 

*「子どもとメディア」の問題に対する提言*

① 2歳までのテレビ・ビデオの視聴は控えましょう。

② 授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴はやめましょう。 

③ 全てのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。
1日2時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。

④ 子どもの部屋には、テレビビデオパソコンを置かないようにしましょう。

⑤ 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールを作りましょう。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもとメディア生活習慣

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