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ちょっと心配。便秘かな?

2020年09月06日

赤ちゃんは、筋肉や神経が発達途中です。

腸の一部がうまく働かなかったり、腸の動きに合わせて肛門のまわりの筋肉を上手にコントロールすることが出来ず、タイミング良くりきんで腹圧をかけて排便することが困難です。

母乳栄養の場合は1日に10回位ウンチをする赤ちゃんもいれば、1週間に1回しかウンチをしない赤ちゃんもいて成長具合や体質などに個人差があるように,赤ちゃんのウンチもそれぞれみんな違います。  

毎日排便がないと便秘になるのでは?と焦って心配する必要はありませんが、排便しやすい様に色々と工夫して楽に過ごせるようにしてあげましょう。

今回は簡単におうちで出来る赤ちゃん便秘の解消法についてご紹介します。

 

【 赤ちゃん便秘を解消する方法について 】

 

◎ 体を動かしてあげましょう

体を動かすと腸の動きが活発になります。

ねんねのころは足などを持って遊びながら体を動かしても効果的です。

ハイハイやつかまり立ちが出来る赤ちゃんは、体を動かす遊びを意識的に増やしてあげましょう。

 

 ◎ お腹をやさしくマッサージする

赤ちゃんのおへそを中心に「の」の字を書くようにマッサージをします。

運動と同様に腸の動きが活発になります。

お風呂あがりやおむつ替えの時の習慣にすると良いでしょう。

 

 ◎ 綿棒で肛門を刺激してみる

綿棒の先から2センチのところに印をつけ、オリーブオイルなどをひたし、それ以上入れないように気を付けて肛門に入れて「の」の字を書くようにそっと動かします。

 

 

赤ちゃんのウンチの色、回数、硬さにはかなりの個人差があります。

一般の赤ちゃんはどうかを気にするよりも、赤ちゃんの普段のウンチを観察し、色や状態がいつもと違うと感じられるかどうかが大切です。

まずは、赤ちゃんが機嫌良く過ごしているか、ウンチのたびに痛がらないかママの目で観察しましょう。

母乳・ミルクの飲みもよく元気にしていて体重も順調に増えているようなら,様子をみてみましょう。

 

  

色々と工夫してみても、ウンチが出ない事によってお腹が 張ったり、おっぱいの飲みが悪くなったり、つらそうにりき んでるけどなかなか出ない時、便が3~4日出ない時は受診を お勧めします。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 便秘

「この子、便秘?」と思ったら・・・

2019年07月01日

「便秘」の定義を御存知ですか?

ガイドラインでは「便が滞った、または便が出にくい状態である」と定義されています。

「便秘」は、「たかが便秘」と軽視されがちですが、便秘のためお腹が痛い、苦しい、不快感がある、排便時に苦痛がある、出血する、ということが出れば「便秘症」となり、立派な病気です。

便秘で苦しんでいるお子さんは以外と多く、諸調査によれば小学生の約2割は便秘であるといわれています。

親御さん達は気づいていないことが多いようです。

お子さんの排便状態が気になる場合は、まずは本人に聞いてみてください。

乳幼児で、便が大きく我慢しながら排便したり、大泣きしたり、肛門出血を伴いながら排便したり、このような症状があった時は是非、一度相談して下さい。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 便秘

便秘について

2013年06月06日

《便秘とは》

便の回数が1週間に2回以下で排便困難を伴うものと言われていますが、明確な定義ではありません。
4~5日間隔でも規則的で苦もなく便が出ていれば便秘ではないし、逆に毎日便が出ていても、残った便が少しずつ蓄積して腹痛の原因になったりすれば、それは便秘です。

 

《便秘の症状》

乳児ではお腹が張って機嫌が悪くなったり、哺乳が悪くなったりします。
排便時に激しく泣いたり、硬い便に血が付くこともあります。
2~3歳になると腹痛や排便時の肛門の痛みを訴えるようになります。         

 

《便秘の原因》

新生児期

母乳の方がミルクで育てているよりも排便の回数は多いようです。
生後1~10週ぐらいの時に苦しそうに排便をするのは、力んだり肛門を緩めたりできないからで、しばらくすれば排便方法が身に付くので問題ありません。
1ヶ月を過ぎると腸の働きが整い、母乳の消化吸収がよくなるため排便の回数が減ります。

乳幼児期

特に離乳食が始まった頃に便秘がちになる子どもは多く、なかには牛乳の飲みすぎによるものもあります。 野菜や果物の摂取量が少なかったり、繊維不足でも便秘になりやすくなります。 偏った食事や運動不足のほか、肛門痛や学校でトイレに行けない等の心理的な要因も便秘の原因となります。

 

《便秘の予防》 

マッサージ(乳児期)

 ・『の』の字マッサージ…仰向けに寝かせて、おへそを中心に時計回りに優しくさすります。
 ・金魚運動…お尻と足を支えるように持って、金魚が泳ぐかのように左右に動かします。
 ・屈伸運動…寝転んだ赤ちゃんの足首を持って、ペダルこぎの要領で足を屈伸させます。
 ・肛門マッサージ…両足を持ち上げて、肛門のすぐ上の辺りや肛門の周りをゆっくりと押します。

 

母乳の質改善(乳児期)

母乳の質は母親の食べる物に大きな関係があるといわれています。
肉や乳製品など脂肪分が多いものばかり食べると母乳もドロドロして出にくくなり、乳児はおっぱいを吸う力がいるため汗をかき水分不足となります。

 

便秘改善の食事(乳幼児期)

 ・便を軟らかくする・・・ビタミンCやペクチンを多く含む食材(人参、バナナ、オレンジ、プルーンなど)
 ・腸を整える・・・・・・乳酸菌。善玉菌が生きたまま腸に届くものを選ぶとよいでしょう。
 ・便の量を増やす・・・・消化されにくい食物繊維を多く含む食材(豆類、海苔、きのこ類など)

 

規則正しい生活リズム(幼児期)

決まった時間にトイレに座る習慣は排便の改善に不可欠です。身体が慣れてくると、条件反射の働きも加わり一層排便しやすくなります。
時間としては、朝食後の少しでも便意を訴えた時が最適で、トイレに5~10分ゆっくりと座らせましょう。
リラックスして座れるように明るく快適なスペースにしてあげましょう。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 便秘子育て