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感染症情報(8月)

2013年08月10日

手足口病と感染性胃腸炎が減少傾向にありますが、まだまだ注意が必要です。

引き続き、手洗い・うがいをしっかり行い感染予防に努めましょう。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: お知らせ

タグ: 感染症情報

予防接種の現状と課題について

2013年07月17日

先日(6月27日)、久留米大学小児科の津村直幹先生をお招きして、
第200回宮崎市郡小児科医会学術講演会「最近の予防接種の現状と課題」が行われました。

とても有意義な内容で、大変勉強になりました。
以下に簡単なまとめを記しておきますので、御参照下さい。

 

【世界のがんの原因について】

・がんの原因の18%が慢性感染症 ← ワクチンで防げる!

 

【がん予防ワクチンには】

B型肝炎ワクチン、子宮頸がんワクチンがある

 

【小児B型肝炎ウイルス感染症の現状】

・ウィルスがキャリア化している
・母子感染65%、父子感染 24.5%、兄弟間 3.5%、その他 7%

※水平感染した小児のHBVワクチン歴なし

 

【B型肝炎の疫学(世界)】

・ 全世界で3.5億人のB型肝炎ウイルスキャリア。(2億人以上がアジア在住)
・ HBV関連疾患による死者は、全世界で年間100万人以上。(死亡順位の10番目。アジアとアフリカに多い)

 

【子宮頸がんワクチン】

<子宮頸がんの原因ウイルス>

・HPV16型:50%、HPV18型:20%

<子宮頸がんワクチンによる副反応報告>

・サーバリックス:91件/695万7386接種機会(0.0013%)
・ガーダシル:15件/168万8761接種機会(0.0009%)
・上記副反応で、複合成局所疼痛症候群(CRPS)は3例報告。
・CRPSは神経因性疼痛の代表疾患。外傷、採血、注射などがきっかけ。

 

【肺炎球菌ワクチン】

 現在、我が国の疾患別死亡原因の第3位は肺炎であり、肺炎の原因の約25〜30%は肺炎球菌といわれている。

 新しく定期接種へ。その究極の目的は細菌性髄膜炎を中心とした小児浸襲性感染症の予防。

<疾患別の年齢分布>

・ 3ヵ月未満で肺炎球菌髄膜炎あり。←生後2ヵ月からワクチンデビューが重要。
・ 生後6ヵ月から急激に肺炎球菌非髄膜炎の発症数が増加。←母親由来の移行抗体が減少する影響。

 

【BCG】

<BCGによる骨炎・骨膜炎>

・2001〜2004年度(対象が4歳未満):計4例(年平均1例)

・2005〜2010年度(生後6ヵ月未満):計18例(年平均3例))

→今年4月から、1歳に至るまで。(標準:生後5〜8月未満に変更)

 

【ロタウイルスワクチン:感染の特徴】

<ロタウイルスの感染経路として、糞口感染が主である>

・ 1gの糞便中に1000億個のウイルスが存在。

・ 接触・飛沫感染の可能性も考えられる。

<感染力が強い>

・ 1〜10個のウイルスが口に入るだけで感染が成立すると言われている。

<安定したウイルス>

・ 器物やテーブル上でも最低数時間は感染力を保持でき、おもちゃからの検出例もある。

・ 石鹸や一般的に用いられている除菌剤に対して比較的耐性がある。

<ロタワクチン接種時期>

・WHOはどちらのワクチン(ロタリックス、ロタテック)も14週6日までに初回接種を終えるよう勧奨。

 

【MRワクチン】

<妊婦の風疹罹患時期と先天性風疹症候群>

妊娠初期になりやすい。(2週:60% 4週:40% 10週:20% 16週以降は低いが0%ではない)

<MRワクチンの接種時期>

 2013年度から2期までの接種。→95%以上の接種率を!

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 予防接種

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未来を生きるこども達の健康①

こどもみらい科学技術の進歩は、安定的な食料生産、安定した居住、インターネットの普及など、多くの物質上の恩恵を私たちにもたらしました。

しかし一方で、多彩な食品添加物の使用や環境ホルモンへの曝露、メディアの発達による情報の氾濫など、以前には予想できなかったことが身の回りで起きています。

このような時代の到来により、こども達のライフスタイルも変化してきています。
目先の利便性を追求した結果、こども達には如何なる影響がおきているのでしょうか?

「こどもにとっての豊かさとは何か?」

「こども達の未来を見据え、どのようにしたらよいか」

私たち大人は、責任をもって考える必要があるのではないでしょうか。

(次回は、「食品添加物とこどもの健康(仮)」について掲載の予定です。)

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもの健康生活習慣

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感染症情報(7月)

手足口病(夏かぜ)が増加傾向です。

感染性胃腸炎が依然流行しています。

吐物などの処理後は、手洗いを徹底して下さい。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: お知らせ

タグ: 感染症情報

風疹ワクチン(MR)接種費用一部助成の変更について

(成人対象) ・接種希望者は、風疹ウイルス抗体検査(無料)を受ける事が必須条件となりました。
(直近の妊婦健診における抗体検査で確認できれば省略できます。)

・抗体価が16以下の方が対象者となりますのでご希望の方はお問い合わせ下さい。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: お知らせ

タグ: ワクチン

どうつき合う!?だだっこ・かんしゃく

 子どもがある程度、自在に体を動かしたり、言葉を話すようになってくると

「できる」ことの喜びに加えて、「できない」「やってもらいたい」ことへの不満や憤りを感じる場面が増えてきます。

それらを激しい感情で、一番身近な大人=親にぶつけてくるのが、だいたい2歳前後。

思いどおりならない「むしゃくしゃ感」を、だだやかんしゃくという形で表現しているのです。

 こうした状態は、程度の差こそあれ、ほとんどの子どもにあります。

今はそういう時期なのだと割り切って、一緒に対策を練りましょう!

 

 「知っていると子どもが変わる!だだっこ対処法」

 

1.子どもの感情を受け止める。

「わかってるよ」のサインとして子どもを抱き、まずは落ち着くのを待ちましょう。

「○○できなかったんだね」などその時の子どもの感情を言葉にし、「ママはちゃんとわかってるよ!」ということを伝えます。

子どもは、自分に共感してくれたり、気持ちを変えようとしてくれるママの助けを借り、混乱した気持ちを収めていきます。

 

2.なぜいけないか、できないか納得できるよう説明する。

混乱した気持ちを受け止め、子どもの思いに添えるなら親も譲歩を。

添えない時は、短く分かりやすい言葉で理由を伝えます。

たとえ子どもが言葉を全部理解しなくても、「自分の気持ちを分かろうとしてくれている」「でも今は(これは)ダメ」というメッセージは伝わります。

 

 3.機嫌が直らなくても1と2を繰り返して!

それでもすぐに機嫌が直る子は少ないはず。根気よく1,2を続けましょう。

大事なのは、思いどおりにならないこともあるけれど、我慢したり、気持ちを切り替えたりすると気分もよくなり、いいこともあるんだという経験を子供が積んでいくこと。

そばで見守り、援助してくれる人がいることで、気持ちのコントロールを少しずつ学んでいけるのです。

 

  【 まとめ 】

 生活の場や人間関係が広がることで、子どもは「できない自分」「失敗する自分」「頑張っても続かない自分」に出会うことになります。

そんな時に助けになるのが、自分で気持ちをコントロールする力。

1、2歳の子はだだかんしゃくを起こしながら、この大切な力を育てます。

それを助けているのが、すぐそばで見守っているママやパパなのです。

つらいのは、ほんの一時期!ここで親子の信頼の絆をしっかり結ぶことで、3歳を過ぎると子どもがぐんと成長していきます。

  

※『すくすく子育て』参照

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: しつけ子育て