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 さとう院長 の個人ブログページです。

 日頃から感じていることや医療に対する考えなどを、ゆったり綴って参ります。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 さとう小児科 院長  佐藤 潤一郎

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ロタウイルスワクチンの定期化

2020年09月06日

2020年10月1日からロタウイルスワクチンが、任意接種から定期接種に変わります。

定期接種の対象は、2020年8月1日以降に生まれた赤ちゃんになります。

(7月31日以前に生まれた赤ちゃんは任意接種になります。)

 

ロタウイスルワクチンを接種すると、ロタウイルスによる嘔吐下痢症を予防することができ、発症しても軽症化するため、点滴や入院が必要となるほどの重症例を約90%減らします。

また、接種率が上昇することにより、集団免疫効果が高まり、結果としてロタウイルスに罹患する人が減ることが知られています。

 

ロタウイルスワクチンで以前から懸念されているのは、接種後の腸重積発症のリスクです。実際、初期のロタウイルスワクチンは腸重積の発生増加のため、発売中止になっています。

現在、日本で使用されているロタウイルスワクチン(ロタリックス・ロタテック)は、接種時期を守ることで問題なく安全に接種されています。腸重積症を予防するために、生後14週6日までに初回投与を完了させましょう。

 

生後2ヶ月になったらワクチン接種を始めましょう。

もちろん、ロタウイルスワクチンも一緒に!

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: ロタウイルスワクチン

最近気づかされたこと!

2020年08月13日

 最近、改めて自分の視野の狭さに気づかされたことがありました。

 

 我が家には今月末に女児が生まれる予定です。喜ばしいことですが、気がかりなこともあります。それは、当たり前ですが出産の前後で妻が入院することです。何が気がかりかというと、うちの息子のことです。うちの息子は、生まれてから現在に至るまで、妻と24時間以上離れたことがなく、妻なしで寝たこともありません。

 

 平時であれば・・・しかし、今は新型コロナウイルス感染拡大の煽りを受け、どこの産婦人科も出産の立ち会いや出産後の面会はできないのです。当然、うちの息子も妻とは数日離ればなれになります。果たして、息子は耐えることができるのでしょうか?妻なしで、私が息子の面倒をみることはできるのでしょうか?

 

 そんなことを考えていたとき、ふと、「世の中の妊婦さんはいったいどのように過ごしているのだろう?」という思いに至りました。

 

 新型コロナウイルス感染下では、先程述べた立ち会い出産やその後の面会の制限の他にも、両親学級の中止、“先輩ママ”や同時期に出産するお母さん達との直接の交流もしにくい状況です。  里帰り出産を考えている場合も大変の様です。特に県境をまたぐ里帰り出産は、いつも以上に周囲に気を使わざる負えません。

 

 このような状況下、ストレスを感じる妊婦さんは少なくないのではないでしょうか?ましてや初産婦さんは不安が多いのではないでしょうか?  ここ数ヶ月、身近に妊婦(妻)がいたにもかかわらず、あまり妊婦さんの気苦労のことを考えてこなかったことを私自身反省しております。

 

 今後は、出産後当院を受診される御家族、特にお母さん達に、この新型コロナウイルス感染症の最中、困難に立ち向かい出産・子育てしていることをねぎらい、いっしょに子どもの成長を見守っていくよき存在となりたい、そういったことに最近気づかされました。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 院長の言葉

新型コロナウイルスで思うこと

2020年08月01日

新型コロナウイルスがいよいよ宮崎でも流行し始めました。

新型コロナウイルスの性質が少しずつ明らかになりつつありますが、このウイルスの厄介なところは、症状(発熱や咳嗽、鼻汁など)が出現する前から人に感染させてしまうことです。

こうなってくると、誰が感染しているか全く分かりません。

私達にできることは、不要不急の外出は控え、外出時のマスク着用、手洗い・うがいといった感染対策を続け、体調が悪い時はムリをしないことと考えます。

 

「感染ゼロ」の対策とはどういったものでしょう?

無人島に一人で移住し、自給自足の生活ができれば可能かもしれませんが、人として生きていくためには不可能なことです。

私達に可能な感染対策は、感染者を減らし、重症者を減らし、結果として死亡者を減らす取り組みと言って過言ではないでしょう。

やむをえず外出し、運悪く新型コロナ感染症に罹患した方への誹謗・中傷が社会問題になっています。報道を見る度にそういった行為には何の意味があるのか、何か建設的な意味はあるのかと思い、非常に残念な気持ちになります。

誹謗・中傷を行なった人が新型コロナウイルスに罹患した場合、その人は一体どういった態度をとるのでしょう?

 

 困った時は、ムリをせずSOSを出しましょう。周囲の方々と連絡を取り合い、声を掛けあいましょう。

このような時期だからこそ、皆さんと手を取り合い励ましあうことが大切だと思います。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 院長の言葉

絵本のよみきかせ
~0歳からの絵本との出会いを~

赤ちゃんのからだの成長にミルクが必要なように、ことばとこころを育むためには、あたたかいぬくもりの中で優しく語り合う時間が大切です。

その時間に絵本を利用してみませんか・・・

 

【 赤ちゃんに絵本?】

赤ちゃんへ絵本の読み聞かせは、お母さんお父さんと赤ちゃんが向かい合って目と目をあわせて、言葉がけをするこころのふれあいが目的です。

 

◎ 読み方のポイント

・お子さんのきげんの良い時に行いましょう

・スキンシップが大切です

・お母さんの顔ばかり見ていても大丈夫

 (絵本を読むのが1割、表情を読むのが9割)

・赤ちゃんの表情が見える位置に座りましょう

 

 ◎ 絵本を選ぶポイント

・色がきれいで絵が大きく はっきり描かれている

・リズムがある言葉が出てくる

・身近なものが出てくる

 

 

【 赤ちゃんにとって絵本はおもちゃ 】

赤ちゃんの読書は、お口に持っていって噛む事から始まります。

聞いて眺めている段階から、絵本を手に持って噛んだりめくったり、落としたり、拾い上げたり・・・

と触覚からの楽しみも加わってきます。

絵本のつくりも、指先の発達が十分ではない子どもにも扱いやすいよう、厚くて丈夫な紙が使われ、角は丸くカットされています。

めくることが楽しい、パタパタするのがおもしろい。

同じページばかりを見たがるのも珍しいことではありません。

この「楽しい気持ち」が絵本への入り口です。

「めくる」「さわる」をたっぷりと!それが、絵本を好きになる1歩です。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 読み聞かせ

夏のお肌事情

2020年07月01日

いよいよ今日から7月です。夏本番突入!!

新型コロナ感染の影響はありますが、子ども達には、今年の流行語大賞になりそうな「3密」に気をつけて、楽しく過ごしてもらいたいと思います。

 

さて、この時期になると日々の診療で多く遭遇するのが「汗疹(あせも)」と「虫さされ」の悩みです。

新生児から大人まで汗を分泌する汗腺の数は変わらないので、小さい子ほど汗疹はできます。

汗疹の予防は、汗の拭い方に尽きます。

発汗後、可能ならば早めにシャワーを浴びましょう、難しい場合は濡らしたタオルで擦らないように拭いましょう。

汗をかいたらこまめに着替えましょう。

 

虫さされは、刺した虫の種類で症状が異なります。

虫が多い場所に行く時は、なるべく肌の露出を避け、虫除け剤を使用しましょう。

刺傷部位は、二次感染のおそれがあるため、できるだけ掻かないようにしましょう。

局所の腫れや痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬やステロイド薬の外用を行いますので、病院を受診して下さい。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 汗疹虫さされ

暑い季節に欠かせない食中毒対策!

食中毒の主な原因である細菌は、気候が暖かく湿気が多くなる梅雨から夏にかけて増殖が活発になります。

食中毒症状は主に腹痛や下痢・嘔吐・吐き気・血便などですが、食中毒と気づかれず重症になったり死亡したりする例もあります。

 

 

【食中毒予防の3原則】

1.菌をつけない : 洗う、分ける

2.菌を増やさない  : 低温で保存

3.菌をやっつける : 加熱、殺菌処理

 

 

 【食品別の予防のポイント】

食品

主な原因菌

予防のポイント

たまご

サルモネラ

・生食は賞味期限内に限る ・卵を割ったら直ちに調理する

・割れた卵やひびの入った卵は食べない

肉類

病原性大腸菌

(O157・O111)

カンピロバクター

・中心部まで十分加熱する(85度で1分間以上) ・10度以下で保存する

・調理器具は使用するごとに洗う ・調理の前中後のこまめな手洗いをする

・抵抗力の弱い子どもには、生肉の料理は避ける

魚介類

腸炎ビブリオ

ノロウイルス

・水道水で十分に洗う ・中心部まで十分に加熱する ・10度以下で保存する

・生食に注意(カキなどに出るノロウイルスは冬期に多い)

カレー・シチュー・スープ類

ウェルシュ菌

・高温でも死滅せず室温で放置することで増殖するため、調理した食品は早めに食べるようにし、室温に2時間以上放置しない(冷蔵庫や冷凍庫で保存する)

弁当や洋和菓子等調理済み食品

黄色ブドウ球菌

・手指の洗浄、消毒をする

・手指に傷のある人は、素手で調理しない(ゴム手袋など着用)

 

 

食中毒の主な症状は、嘔吐、下痢、腹痛、血便、発熱などです。

乳幼児は免疫力や体力が弱く、重症化することもありますので、嘔吐、下痢などの症状があるときは早めに受診しましょう。

血便や粘液性の便が出たときは、受診時に、おむつや便(容器 に入れて)を持ってきてください。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 食中毒