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 さとう院長 の個人ブログページです。

 日頃から感じていることや医療に対する考えなどを、ゆったり綴って参ります。

 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 さとう小児科 院長  佐藤 潤一郎

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LGBTを考える

2021年10月01日

最近、LGBTに関する話題を耳にする機会が増えていますが、私たちの身近な問題と考えていますか?

 LGBTは、「13人に1人」の頻度で存在する身近な問題です。

LGBTの方は、早ければ幼少期から、殆どの方は高校生までに性的違和感を自覚しています。

しかし、多くは公表(カミングアウト)できず、一人で苦しんでいることが多いのです。

 LGBTは「身近に存在するが見えにくい」問題です。

わかりにくいため、知らず知らずにLGBTの方を傷つけたり苦しめたりしています。

事実、アンケート調査では高率にいじめ被害体験があり、異性愛男性に比較してゲイ・バイセクシュアル男性の自殺未遂リスクは約6倍となっています。

 東京五輪は「多様性と調和」掲げてきましたが、日本はこの分野では未熟であることを世界に露呈してしまいました。

「見えにくいものへの配慮」が多様性を尊重する社会の礎ではないかと考えます。

そして多様性を尊重する社会の構築が、「見えにくい方」への最大の支援になるのではないでしょうか。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: LGBT

12歳以上の新型コロナウイルスワクチン接種について

2021年09月01日

宮崎市でも12歳以上の方に新型コロナウイルスワクチンの接種券が郵送され、接種が開始されています。

12歳以上で認可されているのはファイザー社のワクチンで、「mRNAワクチン」といわれる新しいタイプのワクチンになります。

新しいワクチンなので、長期予後に関しては当然“不明”というのが正しい答えになります。

こういった背景の中、ネット上では根も葉もない情報が大量に流れ、世の人たちを不安に陥れています。

新型コロナウイルスワクチンは強制されるものではありません。

しかし、ワクチンで防ぐことのできる病気であり、ワクチン接種できる権利があるにもかかわらず、正確な情報が伝わらずワクチン接種を控えるのは非常に残念です。

 

お子さんのワクチン接種を考えている御両親は、間違った情報に踊らされることなく、正しい情報を入手し判断して欲しいと願います。

正しい判断が難しいと思われた場合は、かかりつけ医に相談されることをお勧めします。

お子さんがいつも通っている小児科の先生に相談し、接種すべきかを聞いて下さい。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: ワクチン新型コロナウイルス

いつまで小児科に通ってもいいですか?

2021年08月01日

診療中に保護者の方から「いつまで小児科に通ってもいいですか?」という質問を受けます。

この質問に対し、私は「高校生まで大丈夫ですよ」と答えていますが、一般的には高校入学とともに、内科に替わる方が多いのではないかと思います。

 

勿論、高校生になって内科に替わられても大抵は問題ありません。

病気によっては内科の先生のほうが精通している場合もあります。

しかし、私たち小児科医のアピールをさせていただくと、「予防接種で困ったら」「学校への通いにくさ」「思春期特有の問題(例えば朝起きれないなど)」が出てきた場合は、高校生でも是非小児科を受診してもらいたいと思います。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: そのほか

子どもも紫外線対策を

紫外線は、水面や地面、アスファルトなどにも反射します。頭上からだけでなく、下から受ける紫外線も注意が必要です。

首や耳の後ろなど、うっかり日焼けしやすいところもきちんとケアしましょう。

お母さんと一緒にお出かけをしている子どもたちは大人と同じ量の紫外線を浴びてしまいます。

子どもの肌は発達途中です。

紫外線に対して無防備なままだと肌トラブルが起きやすくなってしまいます。

大人だけでなく、子どもも紫外線対策をすることがとても重要です。

 

Q:日焼け止めは、赤ちゃんでも塗ったほうがいいの?

A:答えは = はい

 

紫外線は、大人も子供も赤ちゃんもみんなに降りそそぎます。

でも、赤ちゃんは自分で紫外線対策をする事ができません。

しかも、大人に比べて肌のバリア機能が未発達な状態のため素肌に紫外線を浴びてしまうと肌を傷つけてしまいます。

守るためには紫外線に直接肌をさらさないことが大事です。

日やけ止めを塗って防ぐのはもちろん、衣類や帽子も上手に 利用して肌を守りましょう。

 

また、この季節たくさん出ている日やけ止めにはいろいろなタイプが あります。

外で遊ぶときは、赤ちゃんの肌を考えて作られているか、 使いやすいかなどチェックするのも大切です。

 

◎ 紫外線から守る 外からの影響を受けやすい赤ちゃんの肌を紫外線から守ってあげましょう。

日焼けしやすい額・鼻・頬などは特に念入りに。

 

・首・耳の後ろ、肩・手足の甲なども忘れずに、2~3時間おきにつけ直すようにしましょう。

・汗をかいたり、タオルで拭いた後はできるだけすみやかにつけ直しましょう。

・落とすときは、石けんをよく泡立てて、強くこすらないように丁寧に洗いましょう

 

「皮膚トラブルを防ぐ乳幼児スキンケア」参照

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 紫外線対策

1歳6ヶ月健診が変わります

2021年07月01日

令和3年6月から1歳6ヶ月児健康診査(集団健診)の小児科診療のみ医療機関での個別健診になりました。

新型コロナウルスの感染拡大の中、対策を講じて集団健診を行ってきましたが、緊急事態宣言の影響もあり、通常より約半年ほど案内が遅れています。

小児科診療のみ個別健診になりますが、遅れた健診の解消に向けて一歩踏み出せました。

 

以前、健診の主たる役割は「器質的疾患の早期発見」でしたが、現代の健診の役割は左記に加え「児の心理学的問題、保護者の精神的問題、家族を取り巻く環境などがもたらす問題に目を向け、子どもの健やかな育ちを妨げる要因を解消する」ことにシフトしてきています。

このような背景からも、いつも受診されているかかりつけ小児科医で1歳6ヶ月健診を行われることはとても有意義なことです。

 

 

病気のことだけでなく、子育てや困りごとがあった時は、遠慮なく「かかりつけ小児科医」に相談して下さい。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 健康診査

子どもの熱中症について

熱中症は炎天下の屋外で起きる事が多いのですが、条件がそろえば室内でも起こります。

とくに子どもや乳幼児は体温調節機能が未熟である事に加え代謝が活発で大人より汗をかきやすいうえ、自分から水分をとらないことが多いので注意が必要です。

 

のどの渇きは血液のNa濃度によって感知されます。

大量に汗をかいた時に水だけを飲むと血液のNa濃度が薄まり、汗の量に満たない水を飲んだだけで、それ以上水分がほしくなくなります。

一方、尿として水分は排出されるので、ますます脱水状態は進む事になりその結果体温は上昇し熱中症になります。

 

◎マスクの着用について

マスク着用により、熱中症のリスクが高まります。

着用する場合には、激しい運動を避けてください。

屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合にはマスクをはずすようにしましょう。

 

【 予防のポイント 】

◎スポーツ時の注意

① 準備体操をしっかり行い、そのとき体調チェックを行う。

② 帽子をかぶり、白系で風通しのよい服装にする。

③ 運動前,運動中,運動後に定期的に水分・塩分補給をする。

 

◎水分補給

① 日頃から水分をこまめにとる習慣をつけましょう。

② 市販のスポーツドリンクを選ぶ場合、塩分濃度が0.1~0.2%(表示のNa 40~80mg / 100mL)のものがよい。

③ 糖分の多い炭酸飲料、ジュース類は避ける。

 

最近は屋外で遊ぶ子どもが少なく、冷房の効いた室内で過ごすことが多くなり、汗をかくことが少なくなっています。

発汗は、体温の上昇を防ぐ最も有効な手段であり、汗をかかないと体温調節がうまくいきません。

日頃から帽子の着用、衣服の調節、水分摂取を指導し、外遊びを奨励し、暑熱への順化を促進させることが熱中症の予防につながります。

日頃の水分補給としては、水・ミネラルウォーター(軟水)や麦茶などで十分ですが、運動したり走り回ったりする時は塩分や熱中飴(塩飴)、または梅干しなどで塩分補給も心がけると良いでしょう。

 

「チャイルドヘルスVol.14 No.7」参照

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 熱中症