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絵本との出会い

2013年05月03日

『小児科医が見つけたえほんエホン絵本』という本を読まれたことはありますか?

 この本は、絵本が大好きな小児科の先生の絵本に対する熱い気持ちや、温かい思い出のお話がつづられた本です。当院の待合室にこの本を置いていますので、ぜひページをめくってみてください。

 前院長のかば先生こと、佐藤雄一先生も執筆に参加しています。かば先生は、熱心な読書家で絵本も大好きでした。

 かば先生は、ブックスタート活動(7~8ヶ月健診時の絵本の読み聞かせ)や、待合室にはテレビではなく絵本を置き、絵本の紹介・貸出などを行ってきました。

 そして今春には、宮崎県立図書館に「かば先生文庫」のコーナーもできました。たくさんの素晴らしい絵本と出会い、絵本・本を大好きになってもらいたいと願います。

 親子で絵本を開き、お父さんお母さんが優しく読み聞かせをしてくれるひとときに、こどもは自分が愛され大切にされていることを実感できます。絵本を通してのふれあいが、親子の絆をより深いものとしてくれるでしょう。

小児科医が見つけたえほんエホン

『小児科医が見つけたえほんエホン』

絵本 絵本にまつわる112の小さなお話と、心温まる15のエピソードを紹介。

小児科医が見つけた約300冊の絵本情報を収載。

絵本との出会いに役立つ絵本美術館&児童書専門店リスト付き。

出版社: 医歯薬出版 (2005/12)
著作:「小児科医と絵本」の会

かば先生の執筆文をご紹介します

「赤ちゃん絵本との出会い」

 最近は赤ちゃんにどのように話しかけたらよいかわからないというお母さんが多いようです。

 そんなお母さんに、絵本を通して赤ちゃんとの楽しいひとときを持ってもらえるよう、7~8ヶ月の乳幼児健診の後に、絵本の紹介と読み聞かせをしています。

 7~8ヶ月児に絵本を読んであげると、触りたい、持ちたい、ページをめくりたいと手を伸ばしてきます。さらには、なめたり、かんだり、投げたり、落としたりと、絵本は赤ちゃんにとっておもちゃの一つです。そのため、小さな手で扱いやすいサイズ、丈夫な用紙、角が丸くて安全で、汚れが拭き取れる絵本をお勧めしています。

ごぶごぶ ごぼごぼ

『ごぶごぶ ごぼごぼ』

作・駒形克己
発行・福音館書店

 『ごぶごぶ ごぼごぼ』は、赤・青・黄の鮮やかな色使いで、赤ちゃんの目をくぎ付けにしています。

 ページをめくるたび、ワクワク!!ドキドキ!!「ぷく、ぷく、ぷくん」「ざぶ、ざぶ、ざぶん」と心地よい響きやリズムのある言葉に耳を傾けます。

 最初は興味を示さなかった赤ちゃんも、身を乗り出し、手を伸ばして自分でページをめくったり、丸い穴に指を入れたりとさまざまな反応を示します。読み聞かせというよりは、絵本を通して一緒に遊んでいるという感じです。

 そんな楽しいひとときを、絵本を通して親子で過ごしてもらいたいという願いをこめて、読み聞かせを行っています。

(『えほんエホン絵本』13ページより一部抜粋)

かば先生のオススメの絵本

鹿よ おれの兄弟よ

『鹿よ おれの兄弟よ』

学童向け絵本
作・神沢利子
絵・G.D.バウリーシン

 深い森と大きな川、大自然の中で生きていく人間と動物。

 美術館で絵画を観ているような、雄大な気持ちになる美しい絵本です。

(当院の待合室の本棚にもありますので、読んでみてくださいね。)

作成者:小児科スタッフ

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