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歯について考える

2016年05月01日

歯について考える
~「白米は健康寿命を縮める」を読んで~

 

光文社新書から出版された花田信弘著(上記)を読みました。

細菌学の進歩で虫歯や歯周病と疾患(心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、がん、認知症、リウマチなど)との関連性について解説されています。

虫歯や歯周病を引き起こす菌は三大栄養素のうち炭水化物(糖質+食物繊維)のみを利用し増殖します。

筆者は、「稲作が広まるにつれて虫歯の数も増えた」「チンパンジーには虫歯がない」という例をあげ、糖質過多による歯への影響やそれに引き起こされる合併症について言及しています。

人類の歴史は飢餓との歴史でした。

小麦や米を安定して配給できるようになり人類ははじめて飢餓から解放されたといっても過言ではありません。

一方で、はじめて遭遇する糖質過多の時代に果たして人の体は適応できているでしょうか?

本文で『栄養学的な見地から糖質を控えることの必要性を訴える方も増えていますが、歯科的な見地からも「主食」や糖質への考え方を大きく見直していかなくてはいけない時期に来ているようです。』とありますが、私もこの意見を尊重します。

 

現状を振り返り、『バランスの良い食事とは何か?』今一度、再検討する時期に来ているのではないでしょうか。

作成者:さとう院長

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