はじめに
今回、「子育て記」を書こうと決めるにあたり、親しい友人や諸先生方に相談させていただきました。
その中で、「是非、子育てを通し、小児科医の視点で、子どもの置かれている状況や、これからの子どもたちに必要なことを考えて欲しい。」と励ましをいただきました。
「子育て記」を記そうと考えた一番の理由は、自分の行ってきた「子育て指導」を「自分の子育て」を通して今一度改めてみたいと考えたからです。
自分が行ってきた「子育て指導」が机上の空論になっていないのか?
別のアプローチでの指導の仕方はないのか?
自問、振り返りながら子育てを行い、その中でより現実的で効果的な子育ての仕方を考え、日頃の子育て指導にフィードバックしていきたいと思います。
小児科医になり今年で20年になります。
これも何かの一つの節目ではないかと考えます。
目の前の新しい命は、この世に生まれ、とかく一生懸命もがきながら今日も生きようとしています。
そのような命を前に、この上ない愛おしさを感じるとともに、この命が健全に育ってくれる社会であることを切に希望します。
今、子育てをしているお父さん・お母さん、私も仲間に入れて下さい。
この子どもたちの明るい未来のため、皆で力をあわせ子育てのしやすい街作りをしていこうではありませんか。