赤ちゃんのお肌はとても敏感です。
ちょっとしたことで赤くなり、そのままに放置しておくと湿疹になり、朝、うっかり保湿をわすれてしまうと夕方にはカサカサになっています。
先日、妻から「変な発疹ができた!」とメールが来ました。
よく話を聞いてみると寒いと思って服を多めに着せて外出したら暖かく、前抱っこで寝てしまったそうです。
写メをみてみると腹部から胸部にかけて赤い膨隆疹がポツポツとできており、「汗疹ですよ。汗をいっぱいかいたのではないですか?」と答えました。
赤ちゃんと大人のお肌はどのように違うのでしょうか?
まず、第1にあげられるのは、「赤ちゃんは汗っかき」ということです。
汗は「汗腺」から出てきます。
この汗腺の数は暑い地域で育つと多くなりますが、その総数は赤ちゃんから大人まで一生変わりません。
つまり、赤ちゃん・子どもの肌には汗腺が密集、結果、汗っかきとなります。
もう1つ、赤ちゃんは皮膚そのものの厚さが薄く、角層はさらに薄いということです。
皮膚の角層は、外からの有害なものの侵入を防ぐだけでなく、体内からの水分やその他の成分喪失を防ぐという生命維持に関わる機能を持ち合わせており、あわせて皮膚のバリア機能といいます。
「皮膚が薄い」ということは皮膚のバリア機能が十分でないことを意味するのです。
そして、角層が障害された最も多い状況が皮膚(角層)の乾燥になるのです。
(3)に続く