離乳食はなぜ必要?
生まれてから母乳やミルクですくすく育っている乳児ですが、体が成長するに伴いそれだけでは栄養が不足してきます。
特に生後5ヶ月から6ヶ月になるとビタミン・カルシウム・鉄などの栄養素が不足します。
そのため母乳やミルク以外の食物を摂取して、消化吸収機能を発達させたり、食べ物に応じた口のなかでの処理の仕方を覚えることが必要となります。
そして、ほぼ成人と同じ食べ物を摂取できるようになるために時間をかけて学習・獲得・発達させる大切な過程であり、これは生後5ヶ月くらいから1才3ヶ月くらいまでの約1年間の時期に相当します。
離乳食の進め方の目安
区 分 |
離乳初期 |
離乳中期 |
離乳後期 |
離乳完了期 |
月齢(ヶ月) |
5~6 |
7~8 |
9~11 |
12~15 |
離乳食回数 |
1→2 |
2 |
3 |
3 |
母乳・育児用 ミルク回数 |
4→3 |
3 |
3 |
牛乳やミルクを 300~400ml/日 |
調理形態 |
ドロドロ状 |
舌でつぶせる硬さ |
歯ぐきでつぶせる硬さ |
歯ぐきでかめる硬さ |
離乳食のポイント(初期)
離乳の時期って?
離乳の目安は「生後5ヶ月頃で体重が 7 ㎏ぐらい、授乳が 1 日 5 回くらいで時間の間隔が規則正しくなった頃」と一般的にいわれています。
離乳食の時期が早く月齢が小さいと、腸の粘膜がまだ未発達で食品中のたんぱく質を完全に消化できず、アレルギーを起こすことがあります。
どういう食べ物に注意したらいいの?
・ごぼう・れんこん・たけのこなど(繊維が多く胃腸に負担をかけるため)
・ゼラチン(動物性コラーゲンであり下痢やアレルギーを起こすことがあるため1才を過ぎてから与える)
・さんま・さばなど(初期に白身から始め中期に赤身、後期に青魚が無難です)
・牛乳(鉄欠乏性貧血を起こすことがあるため1才を過ぎてから)
・はちみつ(乳児ボツリヌス症予防のため1才を過ぎてから)
食べるだけ与えていいの?
最初の1 週間は1 日1 品小さじ1(5cc)から始めます。
2~3 日続けて慣れたら2 さじに増やし、3 さじ目を食べたら次の新しい食品を始めてみるとよいでしょう。
その後は食欲に応じて与えてもかまいません。食べる量が増えれば、次第に母乳やミルクを飲む量が減ってくるでしょう。
食べる量が少ないからといって母乳やミルクばかり与えると、いつまでも食べる量が増えません。空腹を感じた状態で離乳食を食べる癖をつけておけば、離乳食が順調に進みます。
離乳食後のミルクの分量は?
離乳の開始後ほぼ 1 ヶ月間は離乳食は1 日1 回です。
赤ちゃんの離乳食の食 べ方を見ながら、ミルクや母乳はその子に応じた量を与えます。
離乳食後の母乳やミルクは基本的に欲しがるだけあげてOKです。
1 ヶ月を過ぎた頃から2回食へ移行しましょう。