毎年、年度初めになると「夜尿症」の相談が多くなります。
特に、学校行事やクラブ活動で宿泊を伴う機会が多くなる小学校高学年のお子さんの相談が非常に多くなります。
夜尿症があるお子さんの自己肯定感は低くなりがちです。
ただでさえ、漏れてしまうことへの罪悪感、他の兄弟(特に弟や妹と)との比較、他人に言えない孤独感、早く治したい焦り。
これだけでもしょんぼりしがちですが、それに加え、親御さんから「なぜ漏らしてしまったの」という叱責が加わると・・・想像するだけでも辛くなってきます。
多くの場合、夜尿症はそのまま放置でもいずれ改善します。
しかし、生活療法を含めた治療を行うと治癒の時期を早めることができます。
また、宿泊の際も計画的に準備をすれば、本番の時におもらしを回避することが可能となります。
勿論、本人の努力や御家族の協力は必要ですが、加療し夜尿症を克服したお子さんはとても嬉しそうな顔をします。
一人でも多くの夜尿のお子さんに笑顔になってもらいたい!
当院では、夜尿症の治療は自己肯定感を高めるためのいい機会と捉えています。