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脂漏性湿疹の予防とケア

2015年04月24日

脂漏性湿疹とは

生後1~4ヶ月の赤ちゃんに多くみられ、頭の皮膚にできるかさぶたのような 湿疹の事をいいます。

赤ちゃんの皮膚は非常に新陳代謝が活発で、汗や皮脂の分泌も盛んです。

頭は特に皮脂の分泌が多く、その皮脂が皮膚の表面をおおって取れなくなり湿疹になってかさぶた のような状態になります。

ほとんどの場合、自然に治ることが多いといわれていますが、今回はその予防とケアについてお 話します。

 

予防とケア

1.頭はきちんと洗う

頭もベビー用のシャンプーや石けんをよく泡立て、その泡で洗ってあげましょう。
力を入れてゴシゴシはNG。くるくる円を描くように、やさしく、やさしく洗って下さい。

2.がんこなかさぶたは白色ワセリンやオリーブ油で!

はりついたかさぶたは無理にはがそうとしないで!

白色ワセリンやオリーブ油をつけて、まず ふやかします。
時間を置くとはがれやすくなるので、入浴前30分間は出来ればそのままにして おくといいでしょう。
かさぶたをふやかしたら、ベビー用のシャンプーや石けんできれいに洗い ます。
その後、水分を拭き取り、保湿剤と軟膏(ローション)を塗ります。

 

焦らずに自然に取れるのを待とう

赤ちゃんは頭皮をゴシゴシ洗われると、「気持ちいい」よりも「痛い」と感じます。
頭皮はやさしく洗ってください。
コツは指先の腹で頭皮をクルクル洗うことです。
爪を立て ないように洗います。

ふやかして洗ってもなかなかかさぶたが取れない場合は、無理をせず、 自然に取れるのを待ちましょう。

症状は人それぞれで、数日でかさぶたがスッキリする赤ちゃんもいれば、湿疹が広範囲で 全てが治るまで何週間もかかる赤ちゃんも多くいます。
焦らないで赤ちゃんの頭皮を 刺激しないケアを続けて下さい。
湿疹をかいて傷つけないように赤ちゃんの爪を 切っておきましょう。

脂漏性湿疹がよくならない時は、かかりつけの小児科を受診することをお勧めします。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: スキンケア湿疹

スキンケアについて

2013年06月06日

  今月は、スキンケアのお話です。

 こどもの皮膚は、おとなの皮膚に比べてうすく、角質層の水分保持機能が低下しています。
また、水分の蒸散を防ぐ皮脂の量も少なく乾燥しているため、こどもの皮膚は敏感でトラブル(湿疹や皮膚炎)を起こしやすくなっています。

 皮膚にトラブルが起きると、外的刺激の侵入やバリア機能の働きが低下します。
乾燥肌や皮膚のトラブルはかゆみ(掻痒感)を催し、皮膚を掻くと更に外的な刺激を受け、皮膚の働きが低下するといった悪循環に陥ります。

 スキンケアの基本は、清潔と保湿です。
これからの季節は、発汗が多くこどもはあせも(汗疹)が出来やすくなるため、汗をかいたら、拭き取ったり洗い流し清潔を保つことが大切です。 

 これからの季節はクリーム・軟膏タイプよりもローションタイプの方が使い勝手が良いですが、皮膚の状態が悪い時は、ローションタイプよりもクリーム・軟膏タイプの方が表面保護の効果が強く理想的です。

作成者:小児科スタッフ

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タグ: スキンケア湿疹