赤ちゃんの沐浴・入浴
今回は、沐浴・入浴のことについて私の体験も踏まえ触れさせていただきます。
沐浴・入浴は是非、お父さんに積極的にかかわっていただきたいと思います。
中には出産前から「赤ちゃんをお風呂にいれるのはパパの役目」と決めている御家庭も多いのではないでしょうか。
日中、仕事で一緒に過ごすことができないお父さんが、赤ちゃんと触れ合う貴重な時間です。
優しい言葉をかけながらしっかり親子のスキンシップを取っていただきたいと思います。
そんな私も、子どもの入浴は出来るだけ手伝っております。
そして、子どもと一緒に入浴して「なるほど!」と気づかされたことがいくつかあります。
2ヵ月のワクチンデビューの時、お肌の状態をチェックしますが、特に関節の洗いや洗い残しがないのかは念入りに確認します。
診察していると、2ヵ月時にはクビ・ワキ・マタの洗い残しが多いです。
実際、私もそういう場所の洗い残しがないように注意して洗い・すすいでいましたが、最初の頃は特に右ワキの洗い残しを妻に指摘されることが何回かありました。
生まれてきた赤ちゃんの姿勢はアゴや手足が身体にくっついた屈曲位なので、どうしてもクビやワキ、マタの部分が重なりやすく、開きにくいです。
また、2ヵ月未満では首の座りもまだで身体にも力が入らずグニャグニャですので、洗っている方も不安になり、ついつい焦って洗いが雑になったり、洗い残しがでてしまうのもわからなくはないかなと思います。
(ちなみに、首が座ってくると洗う側の意図とは違う方に力が入り余計に洗いにくくなります)
私の息子のワクチンデビューの日、「院長、関節に汚れが溜まっています!」と当院のスタッフにいわれないよう前日の夜から入念に準備をしました。
前日の夜、妻が入浴を行いましたが、当日の朝、もう一度私が息子の入浴を行いました。
身体の隅々までしっかり洗い、特に関節の溝は丹念に洗いました。
もちろん、病院に行く前には妻にお願いしてしっかり保湿剤(プロペト)を塗ってピカピカな状態で病院に来てもらいました。
かくして、病院に来た時にはピカピカなお肌の状態で来院し、特に当院のスタッフからの指摘は受けず、胸を撫で下ろすことができました。