今回(平成30年4月)の診療報酬改定では、「小児抗菌薬適正使用支援加算」が新設されました。
これは、薬剤耐性菌の脅威に対する世界的な取り組みの一貫として新設された加算になります。
なぜ、薬剤耐性菌への取り組みが必要なのでしょうか?
それは、抗菌薬の不適切な使用のため薬剤耐性菌が世界中で増えているにもかかわらず、新規の抗微生物薬の開発は停滞しているからです。
このまま対策が行わなければどうなるか?
2050年には薬剤耐性菌により死亡する人数は世界中で約1000万人/年に達し、癌で年間に死亡する患者数をはるかに上回るといわれています。
抗菌薬は20世紀最大の発見と言われています。
しかし、21世紀の今、不適正な抗菌薬の使用により世界は脅威に曝されているのです。
当院では、今までも抗菌薬の適正使用に努めて参りましたが、今後も尚一層、抗菌薬の適正使用に努めて参りたいと思います。