チャイルドシートは正しく使用していますか?
乳幼児の車に乗った状態での交通事故が年々増加しています。
皆さんは交通事故の衝撃の大きさを知っていますか?
万が一の事故の場合、時速50kmの衝突時に抱っこしている子どもの体重は実際の約30倍にもなり、わずか5㎏の赤ちゃんでさえ約150㎏にもなってしまうのです。
抱っこだけでは子どもを守りきれません。
大切な子どもの命を守るためにはチャイルドシートが必要不可欠なのです。
また、6歳未満の子どもを車に乗せる場合には、チャイルドシートを着用する事が法律で義務づけられています。
チャイルドシートを適切に使用し、安全で快適なドライブを楽しんでください。
チャイルドシートの正しい使用が子どもの命を守ります
チャイルドシート不使用で死亡重傷率は使用者の約3倍
チャイルドシートを正しく使用していない場合の死亡重傷率は適正使用者の約5,4倍です。
取り付け時のポイント
チャイルドシートは助手席に取り付けると危険です!
助手席は衝突時にエアバックが作動するため、チャイルドシートに座った子どもに危険を及ぼすことがあります。
エアバックの衝撃で窒息、頸椎圧迫の要因になります。
チャイルドシートは、後部座席に取り付けましょう。
乳児期・・・体重10㎏未満(新生児~1歳頃)
・後部座席に進行方向の後ろ向きに設置します。
・チャイルドシートの背もたれの角度は45度を目安にしましょう。
骨格が未熟で頭を支える首の力が弱いため、後頭部から背中 全体で衝撃を吸収させるためです。
・肩ハーネス(チャイルドシート用のシートベルト)の隙間ができな いようにしましょう。
・肩をぐるりと回し込むように肩ハーネスの高さを調節しましょう。
幼児期・・・体重10㎏~約18㎏以下(1歳~4歳頃)
・後部座席に前向きに設置します。
・チャイルドシートを強くゆすっても、ゆるみは3cm以内、がっちり 取り付けます。
強い衝撃を受けても体が投げ出されないように します。
・肩ハーネスの位置は肩よりもやや高めに取り付けます。
学童期チャイルドシート・・・体重15㎏~36㎏以下(4歳~11歳頃)
チャイルドシートの背もたれから頭が出るようになったら使います。
腰ベルトが腹部を圧迫して いないか、肩ベルトが子どもの首にかかってないか、チェックしましょう。