昨年、日本小児科医会は、乳幼児の心身発達への悪影響から、「スマホに子守をさせないで!」という提言を行いました。
当院だけでなく、他の小児科医院やいろいろな場所でこの標語を見かけることが多くなりました。
内閣府が行った調査によると、2014年3月時点で、スマートフォンの世帯普及率が54.7%と報告されており、この数字は年々上昇を続け、今やスマホは私たちの生活に浸透してきています。
乳幼児期は、子どもの発達にとって大切な時期です。
この大切な時期にしかるべき刺激(愛情)を受けないと子どもは精神的に不安定なまま育ちます。
少なくとも、授乳の時はスマホを置いて子どもにやさしく話しかける余裕を持ってもらいたいです。
日本の子どもたちは「メディア漬け」と諸外国から揶揄されています。
我々小児科医は、「メディア漬け」による子供達への成長・発達、そして未来への悪影響を強く危惧しております。
安易な子育てに流されることなく、二度とは戻って来ない「いま」の子ども達に大切なことを皆さんに考えてもらいたいと思います。