HPVワクチンは子宮頸がんを予防するワクチンです。
2013年4月に定期化されたワクチンですが、わずか2ヵ月後に「積極的な接種勧奨中止」という扱いになり、最近の接種率は1%以下となっています。
中止の原因となったワクチン接種後の広範な疼痛や運動障害は、その後の疫学調査で必ずしもワクチンに関係したものではないと報告されています。(名古屋スタディ)
子宮頸がんは、近年、20〜30歳台女性で罹患率および死亡率が増加傾向にあります。
国内では、年間約10000人が子宮頸がんに罹患し、その3人に1人に相当する約3000人が死亡しています。
日本医師会をはじめ日本小児科学会、日本産婦人科学会も国に対しHPVワクチンの積極勧奨の再開を要望しています。
勧奨中止の一因となった一連の報道の影響でHPVワクチンに対しての不安は根強いと思いますが、種々の科学的根拠に御理解いただき、一人でも多くの人にHPVワクチンを接種していただきたいと切に願います。
HPVワクチン接種希望の方は当院までご連絡下さい。