予防接種関連で今、注目されている病気の1つが百日咳です。
今年の1月より、百日咳は全例把握疾患となり、以前よりも詳細に発生状況が把握できるようになりました。
「2018年第1週から第16週の百日咳感染症のまとめ」によると、百日咳の罹患者は全国で1023人。
好発年齢は、
(1) 6ヶ月未満
(2) 5~15歳未満
(3) 子育て世代(30~40代)になっています。
ちなみに、宮崎県は高知県についで全国2番目に人口当たり罹患者数の多い県です。
百日咳は、4種混合ワクチンで予防できる病気ですが、不活化ワクチンのため徐々に抗体価が下がります。
そのためワクチンを接種したにもかかわらず学童期以降、百日咳にかかってしまうケースが増えており、予防接種スケジュールの見直しが検討されています。
現在、見直しが検討されているのは、
(1) 学童期の2種混合ワクチンを3種混合ワクチンに変更
(2) 年長児への3種混合ワクチン追加接種です。
これらが早急に定期接種化されることを祈ります。
当院では、任意接種ではありますが、2種混合ワクチンから3種混合ワクチンへの変更と年長児での3種混合ワクチン追加接種を奨めていきたいと思います。
ご希望の方は当院スタッフまでご相談ください。