最近、改めて自分の視野の狭さに気づかされたことがありました。
我が家には今月末に女児が生まれる予定です。喜ばしいことですが、気がかりなこともあります。それは、当たり前ですが出産の前後で妻が入院することです。何が気がかりかというと、うちの息子のことです。うちの息子は、生まれてから現在に至るまで、妻と24時間以上離れたことがなく、妻なしで寝たこともありません。
平時であれば・・・しかし、今は新型コロナウイルス感染拡大の煽りを受け、どこの産婦人科も出産の立ち会いや出産後の面会はできないのです。当然、うちの息子も妻とは数日離ればなれになります。果たして、息子は耐えることができるのでしょうか?妻なしで、私が息子の面倒をみることはできるのでしょうか?
そんなことを考えていたとき、ふと、「世の中の妊婦さんはいったいどのように過ごしているのだろう?」という思いに至りました。
新型コロナウイルス感染下では、先程述べた立ち会い出産やその後の面会の制限の他にも、両親学級の中止、“先輩ママ”や同時期に出産するお母さん達との直接の交流もしにくい状況です。 里帰り出産を考えている場合も大変の様です。特に県境をまたぐ里帰り出産は、いつも以上に周囲に気を使わざる負えません。
このような状況下、ストレスを感じる妊婦さんは少なくないのではないでしょうか?ましてや初産婦さんは不安が多いのではないでしょうか? ここ数ヶ月、身近に妊婦(妻)がいたにもかかわらず、あまり妊婦さんの気苦労のことを考えてこなかったことを私自身反省しております。
今後は、出産後当院を受診される御家族、特にお母さん達に、この新型コロナウイルス感染症の最中、困難に立ち向かい出産・子育てしていることをねぎらい、いっしょに子どもの成長を見守っていくよき存在となりたい、そういったことに最近気づかされました。