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子どもの生活リズム

2021年03月01日

子どもたちのすこやかな成長には、「早寝・早起き・朝ごはん」をはじめとした規則正しい生活習慣が大切です。

近年、子どもたちの生活習慣の乱れが、学習意欲・体力・気力の低下の要因の一つとして指摘されています。

周囲の大人が子供の生活習慣や睡眠の重要性を理解し、子どもの生活リズムを見直してみましょう。

 

生体時計の1日は25時間なので放っておけば毎日の生活リズムは遅くなり、夜更かし朝寝坊になります。

生活のリズムを整えるのに大切なのは、朝日を浴びる事です。まずは、早寝ではなく早起きから始め、朝ごはんで燃料補給し、昼間は元気に活動させましょう。

疲れれば自然に早寝になります。

 

心と身体を育む基本は『早寝』『早起き』『朝ごはん』

 

◎ 早起き

1日の始まりにしっかりと朝日を浴びると、生体時計を24時間のリズムにリセットできます。

朝、カーテンを開けて光や風を入れましょう。

室内にいても昼と夜のメリハリをつける事が大切です。

 

◎ 朝ごはん

朝ごはんは、1日の元気の素で、午前中の大事なエネルギー源です。

しっかり噛んで食べる事で、脳から気持ちを安定させる物質が分泌され、心が落ち着きます。

日中の運動 太陽の光を浴びて、しっかり運動をすると体温も上がり、代謝も促進されます。

適度に疲れる事で、夜の寝つきが良くなります。

 

◎ 睡眠

夜に明るい光を浴びると、体が朝と勘違いして寝つきが悪くなります。

就寝1時間前にはテレビを消して照明を暗くし、深い睡眠を促しましょう。

 

 睡眠 ・ 覚醒リズムは、朝の自然光により前進し、夜の人工光により後退しますが、効果が出るまでにはある程度の時間を要します。

まずは1か月間、朝しっかり太陽の光を浴びましょう。

夜はテレビ、スマホ・タブレットなどを見せない光環境の調整を試みてはいかがでしょうか?

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもの健康生活習慣

生活習慣は大丈夫?

2016年10月01日

子どもが健やかに成長するためには、適切な運動、バランスのとれた食事、十分な休養・睡眠が大切です。

しかし、「よく遊び、よく食べ、よく眠る」という成長期の子どもにとって当たり前の基本的な生活習慣が大きく乱れていることが指摘されており、この乱れが学習意欲や体力・気力の低下の要因として考えられています。

 

特に、最近は子どもの休日の過ごし方が気になりますが、皆さんの御家庭ではどのように過ごされていますか?

休日になると、「遅寝遅起き」となり、月曜日や休日明け、長期休暇明けに体調不良を訴え学校を休む子どもや、保健室を利用する子どもが多い傾向があります。

 

また、幼児健診に行くと、普段のテレビ視聴時間より休日のテレビ視聴時間の方が多い子どもをたくさん目にします。

子どもが何となく体調が悪いと訴える場合、生活習慣を見直して下さい。

 

「早寝早起き朝ごはん」当たり前な基本的生活習慣、できていますか?

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 生活習慣

ヒトと前頭前野

2015年09月01日

ヒトとチンパンジーの遺伝子を比較すると、98%以上が同じですが、脳の大きさ・構造には大きな違いがあります。

脳の重さは ヒトでは約1300~1500gですがチンパンジーでは約400~500gで、その中で前頭前野の占める割合はそれぞれ約29%・約17%で、 ヒトは前頭前野が非常に大きく発達した生物です。

 

前頭前野には、行動を抑制する・コミュニケーションをとる・意思決定をする・ 情動の制御をする・記憶の制御をするなどの働きがあり、この前頭前野の働きこそがヒトをヒトたらしめています。

しかし、キレやす い子どもは前頭前野の機能が弱く、発達が未熟と考えられています。

「行動の抑制」「情動の制御」といった前頭前野の機能がうまく働 いていないのです。

 

一方、メディア(テレビやテレビゲーム、パソコンなど)に接している時、前頭前野はほとんど働いていません。

最近では、メディア漬けの状態(テレビとの接触の早期化、長時間化、反復化)が前頭葉の機能不全を招き、「行動の抑制」「情動の制御」 がきかない状態を増悪させているのではないかと考えられています。

 

2歳まではテレビは控えましょう。

テレビ視聴やゲームをする時は 時間を決めてやりましょう。

時間を決めていたのに超過することが多いのは中毒と同じです。

 

親御さんは、お子さんがそうならないように幼少期から気をつけましょう。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 子どもとメディア生活習慣

夏休みの生活

2015年07月02日

今年も早いもので半年が過ぎ、いよいよ後半の半年が始まります。

子どもたちには7月下旬から楽しみな夏休みが始まりますが、毎年、夏休み明けから継続した体調不良を訴える子がいます。

 

夏休みは、学校がないため子どもたちは自分の時間を自由に使うことができますが、次の日、学校がないからといって連日、夜ふかしをしていいわけではありません。

夜ふかしを続けると、慢性的な時差ぼけ状態になり、そのような状態で新学期を迎えると持続した体調不良を訴えることになります。

 

夏休みを楽しく元気に過ごすためにも規則正しい生活が必要です。

特に朝はいつもと同じ時間に起床し、朝ごはんをしっかり食べることが体の活動にとって大切です。

 

皆さんの子どもさんが楽しく元気で夏休みを過ごすことを祈ってます。

 

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: 生活習慣

「メディア漬け」の子育て現場

2015年05月06日

“メディア漬け„の親たち

近年、携帯やパソコンの普及で授乳中やベビーカーを押しながらでも携帯の画面に視線が奪われている 親の子育てが目につくようになりました。

赤ちゃんは、笑うことや喃語に応えてもらうことで他者とかかわる体験を積み重ね、学習し、日々少し ずつ発達していきます。

1日中テレビをつけっぱなしで、お母さんとのコミュニケーションがない中での 生活、まさに“親のメディア漬け„は子どもの発達にとって猛毒に等しいものです。

 

 

 『子どもとメディア』の問題に対する5つの提言

 

(1) 2歳までのテレビ・DVD視聴は控えましょう。

(2) 授乳中、食事中のテレビ・DVDの視聴はやめましょう。

(3) すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。
   1日2時間まで(ゲームは1日30分まで)を目安としましょう。

(4) 子ども部屋にはテレビ、パソコンを置かない!!

(5) 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールを作りましょう。

 

 

 メディア漬けチェック!!  (3つ以上は要注意)

 

1.両親そろってテレビ好き

2.深夜までテレビやDVDを見ることが多い

3.テレビを1日中つけっぱなし

4.朝起きてすぐにテレビをつける

5.何か音がしていないと寂しい

6.メディアとの接触時間のコントロールが出来ない

7.携帯やゲーム、ネットサーフィンをしていると時間が経つのを忘れてしまう

 

 

メディア漬け„の生活は、赤ちゃんの発達を邪魔するだけでなく、親が親になる時間も奪ってしまいます!

 

 

《メディア漬けに対する小児科医の対応》

当院では、乳幼児健診や普段の診療の中でメディア接触の時間や内容も含め、より良い 生活習慣作りへのアドバイスをしたり、メディア漬けの生活の弊害を啓発しています。

 

“「メディア漬け」で壊れる子どもたち„より

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもとメディア生活習慣

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子どもとメディアについて考える

2014年01月08日

ノーテレビ テレビ、ビデオ、ゲーム、パソコン、ケータイ…

 いつの間にか私たちの生活にあふれている「電子映像メディア」。

 情報化社会にとっては不可欠となっていますが、メディア漬けの実態が明らかになり、子どもの生活習慣が大きく様変わりし、からだと心の発達段階にある子どもたちへの影響をきちんと考える時が来ています。

 

*小児科医もメディア漬けに警鐘* 

 幼児期は、「小さな言語学者」と呼ばれるように、話し言葉の基礎が確立する大事な時期です。

また、「睡眠、排泄、食事、着脱衣」などの基本的な生活習慣が形成される時期でもあります。
小児科や小児保健の研究結果から、テレビ・ビデオの長時間視聴と言語発達の遅れや生活習慣の形成に関連があることが明らかになっています。

 言葉の発達が遅れる」 

テレビ・ビデオの視聴時間が長くなるほど発語の遅れの発生頻度が高くなることが示されています。

子どもは、自分の体験や養育者との双方の関わりの中で発達していきます。
光と音刺激が一方的であるテレビ・ビデオが長時間に及ぶと、この直接的な体験や双方向性の関わりを阻害するのでしょう。

「生活習慣が育たない」

視聴時間の短い幼児は、就寝時刻が早く、起床・睡眠のリズムが規則正しくなり、食習慣や排便習慣も良好です。

それに対し視聴時間の長い幼児は、就寝時間が遅くなり、睡眠時間が短くなると共に、就寝・起床のリズムも不規則となる事、そして朝食摂取が十分でなく排便習慣も不良であることが報告されています。

 

*幼児期こそ「ノーテレビ・ノーゲーム*

 ノーテレビは、「テレビを見ないこと」が目的ではありません。

 当たり前になっている「どっぷりテレビ漬け」を止めてみることで何が失われていたのか?
何を得ていたのかをちゃんととらえて見直すことです。

1. 食事の時のテレビオフ 
2. 月に1日朝から寝るまでノーテレビ 
3. 年に1回、1週間続けてノーテレビ 

 これのどれかからスタートしてみましょう。

3歳以下の乳幼児のいる家庭では「ためしに1週間ノーテレビ」をやってみると子どもの遊びや言葉、表情などがかなり変わることが報告されていますので、ぜひお勧めです。

 

*「子どもとメディア」の問題に対する提言*

① 2歳までのテレビ・ビデオの視聴は控えましょう。

② 授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴はやめましょう。 

③ 全てのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。
1日2時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。

④ 子どもの部屋には、テレビビデオパソコンを置かないようにしましょう。

⑤ 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールを作りましょう。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: 子どもとメディア生活習慣

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