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不活化ポリオワクチン就学前追加接種

2018年07月01日

ポリオは天然痘の次に撲滅できる疾患と言われていますが、現在でも紛争地域を中心にポリオの発生が報告されています。

1980年を最後に日本では野生株ポリオウイルス感染者の報告はありません。

ポリオ羅患者がいなくなったのはポリオワクチン接種の成果であることはいうまでもありません。

 

日本では、不活化ポリオワクチン(四種混合に含まれる)の4回接種が定期接種として実施されています。

しかし、不活化ポリオワクチンでは時間の経過と共に抗体価が減衰するため、現行のポリオ予防接種プログラムではポリオに対する予防効果が不十分と考えられています。

また近年、日本を訪れる外国人が増加し、輸入ポリオ感染症のリスクが高まっています。

海外では、より確実にポリオを予防するために、5~6回ワクチンを接種している国もあります。

日本でも近日中に、日本小児科学会から年長児でのポリオの追加接種が推奨される予定です。

それに先駆け、青森県藤崎町や千葉県いすみ市では年長児に5回目のポリオワクチン接種の公費助成が始まっています。

 

宮崎市でも公費助成がでるようになる事を願いつつ、当院でも年長児での不活化ポリオワクチン接種を推奨していきたいと思います。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: ポリオワクチン

インフルエンザワクチンがかわります!

2015年10月05日

今年は、昨年よりインフルエンザワクチンの接種料金が上がります。

「なぜ、ワクチンの接種料金が上がるのか?」というと、昨年までのインフルエンザワクチンは3価(A型の2種類とB型の1種類に対して効果あり)でしたが、今年から4価(A型の2種類とB型の2種類に対して効果あり)になるからです。

 

 ワクチンの価数が増えることにより、より効果的にインフルエンザウイルスを予防することができるようになりました。

しかし、価数が増えたことによりワクチンの値段が上がり、当院でも昨年より接種料金を上げざるおえません

 接種料金が上がったため、社会全体のインフルエンザワクチン接種率が下がり、その結果インフルエンザ罹患者が増えることが懸念されます。

 

インフルエンザワクチンの接種には、発症予防や万が一発症しても重症化を防ぐ効果があり、毎年接種することが望ましいです。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: ワクチン

子どもの感染と免疫

2015年05月06日

新年度が1ヵ月経過しましたが、新しい生活には慣れましたでしょうか?

毎年この時期、新しく集団生活を始めた(保育園・幼稚園へ入学)お子さんが、発熱や感冒症状(咳嗽・鼻汁)、下痢で受診されることが多くなります。

親御さんの中には、「今までこんなことはなかったのに、この子は何か病気でもあるのではないか?」と心配ている方もおられるのではないでしょうか。 


赤ちゃんは母から臍帯を通して供給された抗体によって微生物(ウイルスや細菌)から守られ、あまり風邪に罹患しません。
でも、母親からもらった抗体がなくなってしまう時期(生後10ヵ月頃)からは自分の体で作られた抗体で微生物から自分の体を守らなくてはいけません。


御存知のように、ヒトの体は微生物に感染しないと抗体を獲得することができません。
初めて遭遇した微生物には感染します。

感染を繰り返すことによりヒトは免疫を獲得し、だんだん風邪をひかなくなっていくのです。
中には麻疹や結核、肺炎球菌やインフルエンザ桿菌B型などかかると、大変な感染症でも予防接種によって人為的に免疫をつくることができます。


入園する前、これらのワクチン接種が終わっているか確認して下さい。

作成者:さとう院長

カテゴリー: さとう院長ブログ

タグ: ワクチン

麻しん風しん混合予防接種のお知らせ

2015年03月01日

平成21年4月2日~平成22年4月1日生まれ(小学校就学前の1年間)の子どもたちの「麻しん風しん混合ワクチン接種」が平成27年4月1日から始まります。

【 第1期 】

生後12ヵ月~生後24ヵ月に至るまでの間にある者

【 第2期 】

5歳以上7歳未満の者で、小学校就学前の1年間 (次年度小学校に入学する者)

 ※第2期は小学校入学前の3月31日までに接種しましょう。
  それを過ぎると公費負担を受けることが出来ず、費用は自己負担となります。

 

2回接種の必要性

1回のワクチンでは、免疫を獲得できない場合が5%程度あると言われています。

また1回の接種だけだと次第に免疫が低下して思春期以降に感染してしまうこともあります。

免疫が獲得できても減弱して発病阻止レベル以下になってしまう場合もあります。

個人を守り流行を阻止するためには、必ず2回の接種が必要です。

 

麻しん

麻しんは麻疹ウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。

感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染でその感染力は非常に強いと言われています。

高い熱、全身の発疹が特徴で、肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。

死亡する割合も、先進国であっても1000人に1人と言われています。

麻疹は非常に怖い病気です。

 

風しん

風しんは風しんウイルスが引き起こす感染症の1つです。

感染すると発熱、全身の発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。

妊娠初期の妊婦が感染すると出生児が心疾患、難聴、白内障など「先天性風しん症候群」を発症する可能性があります。

男女ともがワクチンを受けて、風しんの流行を抑制し、女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが重要です。

作成者:小児科スタッフ

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: ワクチン予防接種

三種混合販売中止のお知らせ(H26.6月現在)

2014年07月02日

三種混合ワクチンが近々販売中止となります。

三種混合の追加が未接種の方は、早目に受けましょう。

(販売中止後は、接種できなくなります。)

作成者:さとう院長

カテゴリー: お知らせ

タグ: ワクチン

はしかについて(H26.6)

 今年に入り、はしか(麻疹)の患者が全国で増加しています。
国内ではしかにかかった患者数は、
413日迄に274人に達し、昨年1年間の感染者232人を既に上回っています。
県内では、2月迄に3人が感染して以降は終息していますが、これから初夏にかけて流行期にはいり、警戒が欠かせない状況です。

 

はしかの感染力・症状

空気感染し、潜伏期間は10日~2週間(感染力が極めて強く、同じ室内にいるだけで感染)

高熱が3日程続いた後、全身に発疹が現れ、その後も高熱が34日続く。

症状は他に倦怠感、咳、くしゃみ、はなみず、目やに、目の充血などがある。

 

予防のポイント

感染予防の為、ワクチンを2回接種しておきましょう。

H26年度に24歳になる人より上の世代(H2年3月生れ以前の方

1回しか麻疹の定期接種を受けていません。
過去の感染症や接種歴を母子手帳で確認して下さい。
 

 

H26年度に23歳になる人より下の世代(H2年4月生れ以降)

麻疹又は麻疹風疹混合(MR)ワクチン定期接種を2回受けています。
MR第3期(中学1年)、第4期(高校3年)の
対象時に受けてない人もいるので必ず母子手帳で確認しましょう!!

 

※小学生以上の人は、麻疹風疹混合( MR)

ワクチン又は、麻疹、風疹単独ワクチンを2回接種しているか母子手帳で確認して下さい。

1回しか接種歴のない人は、早目に2回目を接種しましょう。(任意接種で9,700円です。)

 ※成人

過去に麻疹にかかったかどうかの記憶があいまいで、麻疹ワクチンを1回しか接種していない人は、麻疹ウイルス抗体検査を受けることをおすすめします。

 

宮崎市在住の方は、一定の条件を満たせば麻疹・風疹抗体検査(採血)を無料で受けられます。

(H264月~H273月まで。詳細は、かばくん通信5月号参照)

抗体検査をせず、MRワクチンを接種することもできます。(成人のMRワクチン9,000円)

 

・春から初夏にかけて流行するので、麻疹の感染者が発生した時は、屋内の人混みを避けましょう。

1歳未満の赤ちゃんは、予防接種を受けてないので、感染すると命に関わることがあります。

作成者:さとう院長

カテゴリー: かばくん通信e

タグ: ワクチン感染症